ギリシャ選挙終わる
1月26日(月)
 ギリシャに新政権の誕生が決まりました。新首相のチプラス氏は40歳の若い青年です。若い世代がリーダーシップをとることは、変化へのチャレンジをイメージ出来て清新ですが、ことギリシャに関してはそうした印象を持てません。
 放漫財政の限りを尽くして自爆したギリシャ経済は、EUの庇護のもと厳しい財政規律を定め、これまで前政権は苦しみながらも改革を進めて来ました。そのため国民生活は平均所得が2割減少する苦痛を強いられ、不満が高まっていたことは事実です。
 しかし程度の差はあれ、イタリアもスペインも厳しい財政再建で経済を縮小させながらも、改善に向けた努力を国民も是認して続けて来ています。これが国民総意として受容出来ない国は、やはり未熟な民主主義の後進国家と言わざるを得ません。
 新政権の主張は明らかなポピュリズムで、この先決してギリシャ経済を良くできるものではないはずです。今後のEU内世論は、ギリシャに対して一層厳しいものになるでしょう。ヤング総理がどこまで現実に鑑みて、国民に正しい認識を促し、EUのサポートを得るための苦しみを受容する路線に修正出来るか否か。これまでの主張を通そうとするなら、今度はEUがギリシャデフォルトによる損失を負ってでも、規律と秩序を守ることを選択する可能性が高いと思います。
 ギリシャ新政権のビヘイビアが、今後のEUの在り方を定める試金石となりそうです。いずれにせよ、もうグローバル市場にギリシャショックは起こらない、ギリシャのわがままは既に想定の範囲内に収まっていると見ています。

「A380」に想う
1月27日(火)
 欧州エアバス社が満を持して投入したスーパージャンボと言われるA380機が、販売不振で生産打ち切りとの噂が出始めています。
 小生残念ながらまだ乗ったことがなく、今やボーイング747が引退して2階建て旅客機は珍しく、いちど乗ってみたいと憧れていますが、社会のニーズは乗り物マニアとは違うようです。
 かつてB747ジャンボが世界を席巻していた頃、社会の正義は大型大量輸送にありました。しかし今の社会的要求はハブ空港モデルで、多くの目的地に利便性良く頻度を高めて利用出来ることに変わっています。
 しかるに中小型機の利便性が航空会社にとってのニーズになっていて、A380のような巨艦は前世期の価値観に基づく不効率な長物なのでしょう。エアバスの事象は、ビジネスの難しさと共に、変化する世の中で事業を考えることのおもしろさを両面実感します。
 とは言え、スーパージャンボはやっぱり乗りたいです。何しろ4発エンジンは安定がちがいます。A380頑張れー!