今度はアルゼンチンから
1月27日(月)
 昨年後半から世界の金融市場はずっと大きな材料がなく、なぎ環境の中でリスクオンの相場上昇トレンドを続けて来ました。
 そろそろ何かネガティブ材料が出てきそうな気配を感じて、慎重に様々なデータを追っていましたが、正直アルゼンチン発というのは想定外でした。
 マーケットでは中国やブラジルの話題には数々言及されていましたが、アルゼンチンの状況はほとんどノーチェック。やはり要因は国の経常赤字とインフレ、それに外貨準備でした。
 昨今何かの材料が炙り出されるのは意外なところからで、ユーロ危機も小国ギリシャが発端でした。アルゼンチン問題は多くの新興国が共通に抱える弱点です。そして新たなサプライズではありません。まさに投機マネーが狙い易い状況を提供していました。暫しのトレンド変化となりそうです。

やっぱり飛び火
1月28日(火)
 アルゼンチンの通貨暴落は案の定ほかの新興国通貨に飛び火し始めました。マネー逃避のストーリーは単純明快です。火元のアルゼンチンは経済成長が停滞する中でのインフレ進行、その要因は経常収支の赤字拡大で、それが通貨を弱くして、通貨防衛に対する外貨準備が脆弱なのです。
 同様の体質にある新興主要国としてブラジル・インド・インドネシア・トルコ・南アがあり、この5か国がフラジャイル5と呼ばれ始めています。フラジャイルとは脆い・壊れやすいといった意味で、各国共に慌てて中銀が利上げに動いています。
 経済が苦しい中での金融引き締めは、ますます国内経済活動の足を引っ張ることになり、更に通貨が売られインフレが進む、、、、といった悪循環に入ってしまった可能性があります。97年のアジア通貨危機の時と、程度は違えども状況が似て来ました。
 やはり今年の世界経済のテーマはインフレに苦しむ新興国と、デフレを恐れる先進国といった経済環境の二極化へのグローバルな対応如何がフォーカスされます。実体経済は変わりませんが、市場は弱気が優勢で、長期投資家の買い場到来でしょうか!