祖父の作品の件、その後。 | 山岸彩子オフィシャルブログ「日々彩々」Powered by Ameba

山岸彩子オフィシャルブログ「日々彩々」Powered by Ameba

山岸彩子オフィシャルブログ「日々彩々」Powered by Ameba

祖父の屏風の話の続き。

この後、

「掲示板を利用すればよいのでは?」
と、教えてくれた方の案にならって、

某電子掲示板に、祖父の名前と染織画の写真を載せ、
欲しい方は連絡くださいと書き込みました。


その結果、

実家の6畳の部屋を占領していた
あの大量の作品が、


なんと。


5日も経たずに、空っぽになりました!

(正直、全く期待していなかったので、
嬉しい驚きでした)


「家の和室に飾りたい」
「絶対に転売しないし誰より大切にするから、ぜひ引き継がせてほしい」
と、引き取りに来てくださった方。

「華道のイベントで飾らせてほしい」
「撮影スタジオに使わせてほしい」
と、イベントを主催されている方、
スタジオを経営されている方からのご連絡も。


美術商等に、片っ端から辛抱強く問い合わせをしていけば、
いつかは買い取ってくれるところも見つかったかもしれないけど、

祖父が生きてきた証を値踏みされ続けることにも、
身内として、少し辛いものがありました。


それであれば、
純粋に作品を気に入ってくださった方に、
直接お会いしてお譲りしたかったので、

掲示板を利用したことは、ベストな選択だったと思います。

引き継いでくださった方々に、
心から感謝します。



思えば、

祖父の染織画は、
私が生まれ育った実家の、いたるところに飾られていました。

お正月になると、
祖父の染織画の前で家族や親戚と写真を撮り、

日々の生活のなかに、
常に祖父の作品がありました。


これからは、新たなお家に飾られ、
さまざまなイベントや撮影にも使って頂いて、

きっと、またたくさんの方に
眺めていただけることでしょう。

(お正月の実家と祖父の染織画)