とある展覧会に行った時、入り口で無料貸し出しのアートスコープを見つけたんです。

 

 

 

アートスコープ?それなに・・?? ですよね。

 

 

 

天体望遠鏡の超ミニ版といえばわかりやすいかな・・(わかりにくいw)

 

 

これ。

 

 

単眼鏡です。

めっちゃ小さいんです。

手のひらサイズ。

 

 

「ちょっと借りてみよう~~」

 

かる~~い気持ちでそれを持ち、

 

桜を描いた日本画の・・その桜の花の一つに焦点を合わせたんです。

 

 

 

ありゃァ!

 

 

 

なんとはっきりくっきりと良く見えること・・・

 

 

 

ぬ?

 

 

 

驚いたのはその線。

 

 

 

 

ただ輪郭線だけでその花びらの一枚一枚が膨らみ、ねじれている様子が表現し尽くされ、溢れる生命感をまとってそこに。

 

 

 

 

えええええ

 

 

 

 

3Dかと目を疑いました。

 

 

それほど、今そこに咲いているような見事な立体感で描かれていたのです。

 

 

 

 

 

なんでそんなことになったんだろ???

 

 

 

いや、ね。

うす~~く桜色の彩色は施されていましたよ。

ごくサラっとです。

 

 

油絵なら陰影だの光だのグラデーションだのとばっちり技を仕込むこともできるでしょうが・・

日本画ってただの筆書きですよ?(失礼)

 

 

 

なんども言いますが、

 

 

 

ただの線。

 

 

 

その運筆に少しの強弱と曲線だけでどうしてこんなに臨場感が溢れるのか・・

 

 

 

これが技でなくてなんであろう。

 

 

 

 

これぞ超絶技巧だっ。

 

 

日本画ってすごい・・・。

 

 

 

桜の図って日本画には良くある画題です。

今まで散々、美術館でも会社でも見てきたつもりです。

 

 

つもりでしたけど・・・

 

 

 

 

ちゃんと見てなかったやん。

 

 

 

シンプルな絵ほど、少ない条件(色や題材)のみで表現せねばならず、なおのことその少ない条件に神経を研ぎ澄ませなければ、人が見て感動を覚えるような芸術にまで昇華していかないと思うんです。

 

 

 

 

私がいくら一生懸命写生したとしてもヘッタクソな絵にしかならないのは、学生時代の美術の時間に嫌という程味わっています。

 

 

 

 

 

何が違うのか・・

 

 

 

 

 

 

その線描しかない。

 

 

 

 

 

この一点の曇りもない、淀みなく迷いのない、無駄も間違いも起こさない線を描けるようになるには・・・いくら天才だとて凡人が想像を絶するような繰り返しの練習がなければ成し遂げることはできないんじゃ・・??

 

 

 

 

天性の才能があるから絵がうまいんやろなー。

絵が好きな人は練習すれば上手くなるんやろなー。

なんとなくそう思っているけれど

 

 

その絵のうまさとは何かーーーー・・・。

 

 

 

そこで

一度も思い至ったことのない想像力が働きましたよ。

 

 

 

 

 

描きたい線を描けるようになるまで

どれだけの桜を見続け、

どれだけの線を描き続けたのか

どのくらい時間がかかったのか

 

 

 

頭でわかったつもりの知識でしかなかったことを目で実感したのはこの時が初めてでした。

 

 

 

 

アートスコープすげえ←ソコじゃない

 

 

 

 

 

目が悪いから使うもんじゃないですよコレ!

 

 

目が良い人も絶対これ使って見てみるべき!!!

 

 

 

肉眼では感じられないものが見えます。

 

 

 

 

日本画作家の凄さの一つは、線描の超絶技巧にあり。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただの線、に感動する・・。

 

 

 

 

 

 

 

アートスコープで日本画を覗き込んで気がついたことです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私のお気に入りはこちら。

Vixen (ビクセン)アートスコープ H4✖️12

一番小さいサイズですが、これで十分!

大きいと重いもん。ピンク!可愛い〜〜〜〜っ。

近いところだけでなくライブでアーティストの顔を見れたこともあるYO!

 

 

 

残念なことに・・日本の美術館は写真撮影不可がほとんどなので、私が度肝抜かれたその時の絵の作家が誰だったかは失念してしまいました。

 

 

この道35年のプロバイヤーであるオットに「桜の絵が上手い作家って誰やっけ?」って聞いたところ・・

 

三本の指に入る作家はこの人って教えてくれました。

図録に載っていた作品の一部分をアップしてみました。

私が見たのはこの作家じゃなかったけどね・・誰だったんだろう(笑)

 

 

坂本浩然(さかもとこうねん)

 

江戸時代。医師で絵師。

昔のお医者さんのお薬は薬草だったので、木草学の研究家だったんですって〜。

絵がうまく、写生画の作品が残っているんです。

29種類もの桜を描き分けた「桜花譜」が図鑑的価値が高いと評価されたって・・そりゃその観察眼は並大抵ではないでしょうね〜。

お医者さんの眼で捉えた桜の図がこちら↑

 

 

図録の写真でこのレベルですよ??

ぜひ現物(肉筆画)をアートスコープで覗いてみたいなぁ。

 

 

・・・と唸っていたら、オットが横から

「たまに手に入るよ〜坂本浩然の作品。今も会社にあるんちゃうかなぁ・・」

 

 

 

 

マジっすか!!!!!

 

 

 

 

探してみなくちゃ。ピュ〜〜〜〜っ!

 

 

 

 

桜のお話、いろいろ面白いことがわかったので、また続編書きますね

 

 

 

 

 

 

この道35年のベテランバイヤーであるオットと全くの素人である嫁。

くすっと笑える二人の落差から垣間見える、骨董をめぐる発見とは?

 

「骨董はパワースポット!〜骨董屋嫁の裏話」

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生家が代々続く骨董屋だったわけでもなく、短大卒業後の仕事は保育士、もちろんのこと骨董品のことはほとんど知らず鑑定なんかできません。

 

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