公式を覚え、その「型」にはめこむことが数学であると勘違いしてしまうのも無理のない話かもしれません | 伊豆田优佳里のブログ

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1950年代後半に、当時の東工大教授であった故遠山啓氏が考案した算数・数学教育法のことです。掛け算の順序について上のように考えるのは、これに慣れておけば、将来「×0」、「×小数」、「×分数」などにおいて子どもが混乱することが少なくなるだろうということと、数をひとかたまりの「量」として捉えさせ、同時に単位を意識させるきっかけにしたいというのがその根拠のようです。)もちろん私個人としては、算数においてもできるだけ「なぜそうすると解けるのか」を生徒に考えさせ、論理的であることの東京都 音楽教室 大切さを感じてもらえるような授業が展開されることを願ってやみませんが、残念ながら現状は違うようです。(さらに追記しますと、この掛け算の順序問題をさらにややこしくしているのは、みかんを6人の子どもにトランプを配るときのように1個ずつ配ると、4周で1人4個になることから、「1つあたりの量」=「6個/周」、「いくつ分」=「4周」と考えれば、「6×4」であっても水道方式の式に合致してしまう点です。)いずれにしても、そういう算数教育を受けてきた子どもたちが、中学生になり数学の授業に入っていくわけです。

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先の「掛け算の順序問題」は極端な例になってしまっていると思いますが、筆算や鶴亀算に代表されるように、算数では教えられた型に従って早く正確に答えの出せる子どもが成績優秀になります。なぜならそもそも算数は生活に必要な能力を磨くためのものだからです。特殊算は中学受験における差別化のためのものだとしても東京都 音楽教室 、筆算や分数、割合、比、面積、濃度、平均……などに関する知識と理解が社会生活を送るうえで必須であることは大人の皆さんが御存知の通りです。でも数学は違います。またも少々語弊があるかも知れませんが、数学は生活のために学ぶものではありません。数学は物事を論理的に考えられるようになるために学ぶものであり、未知の問題を解決する能力を磨く学問です。ここが「見たことがあるパターンの問題を解ける力」を求めている算数との決定的な違いであると私は思います。目的がまるで違うのですから算数と数学では勉強法が異なるのは当たり前なのです。