微笑みの欠けら
記憶の中の微笑みの欠けら 辿るように生きてきた
崩れかけの理性のなか そうすることでしか
俺は俺を守れなかった
破綻した人生の中で
過去への未練と執着だけが生きる理由のすべてだった
絶望的な孤独の中で
あの日の名残だけがこの命をつなぎとめていた
あの日 何もかもが狂い始めた時から
すべての人間性が崩壊した日々から
俺は何もかも失い尽くしていった
何時までこんな人生を生き続けられるのだろうか
いつか君との日々が輝きを失う時が来たら
俺はこの汚れきった命を 破綻しきった人生を諦めるだろう
もし平和が戻るというのなら
この過去の想いが燃え尽きてしまう前に
もしも黒ずんだ血まみれの魂だけが俺の人生のすべてだというのなら
この命を今すぐ消し去って欲しい
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赤い月
赤い心 月に叫んだ 痛む命燃やしながら
否定の叫び この命 何のために 誰のために
希望を願えばとめどなく血は滲み出す
憎しみに血走れば少しは楽か
噛み殺した 笑い声
囁き声 過去からの問いかけ
グロテスクな博愛主義者になれない
生きてきた 生き延びてきた それが何一つ意味を成さないにせよ
これからも続いていく 朱色の孤独 視界は赤く歪んでいく
生存欲 それだけだ
存在理由 もう探すことさえやめた言葉
今はただ生きる 問いかけることをやめて
命は燃える 心は焼き切れてゆく
今はただ叫び声 響かせる
駆け巡る切実をかき消すために
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青い夜
望むべくもない 輝きなど
影にまみれ 血を流し 静かに目を閉じ倒れても
日は昇る この体焼くように
夜は優しい 夜風だけはこの身を包んでくれる
幼き時の記憶は囁く 生きることを 生き延びることを
夜想曲 響き渡る心の中
静寂はいつも残酷な予感に満ちていて
眠りの時 ふと願う
穏やかな闇に堕ち 漂い続けられたなら
手をのばす 虚無的な空へと
かつての天使 変わったのは 空の色か 目の色か
窓の外 少し欠けた月
胸の痛み また少し心を赤く染めてゆく
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