前回、リカちゃんの「だいすきなおじいちゃん」の記事を書いてから、なんだかとても気になってしまって。

いままで、家族ドールにはまったく興味なかったのに……。

でも子供の頃は、リカちゃんのママドールは持ってた記憶。当時はまだパパドールは出てなかった(2代目リカちゃん世代です)。

 

家族ドールに興味なかったのは、実の家族と折り合いが悪いから(前の記事にもちょこっと書いたけど)。

だから「私にはリカちゃんだけいればいいの。家族なんていらないっ」と思っていたのです。

ところが、「家族ドールは実の親と仲が悪い人を癒す力がある」と書かれたブログを見つけ、そういう考え方もあるのかと感銘を受けて、おじいちゃんドールがますます気になってきたのです。

 

するとなんということでしょう。おじいちゃんドールがAmazonで、在庫一掃売り切り半額セールになっているではありませんか!

祖父母ドールも、パパママのように定番にするのかと思いきや、売り切ってしまうのね、と驚いたけど。

これはもう「今でしょ!お迎えしなさい」という天の声?いや密林からのささやき?迷わずぽちれよ、ぽちればわかるさ。

そして迷わずぽちった結果、当日中にはおじいちゃんがわが家にやって来たのでした。さすがアマプラお急ぎ便。

 

2023年9月30日発売「だいすきなおじいちゃん」製品版。

9月15日の敬老の日に間に合わなかった……えっいま15日じゃないの?なにそれ。

 

 

箱に入った状態。カタログ写真より実物のほうが、若々しくてイケオジです。

メガネと靴は別添の小袋入り。靴は黒ローファー(はるとくんの制服セットと同じもの?)

靴下が付属しないのは不満。大人の男性なんだから、靴下くらいは履かせてほしい。

 

 

髪色は濃いダークブラウンに、シルバーメッシュで白髪を表現。

シルバーメッシュは表面にしか入っていません。中の方はブラウン1色。

リカちゃんの髪のダークブラウンより一段濃い、焦げ茶に近い髪色です。

 

ところが、髪がパリパリに固められてる……昔に流行ったデップローションみたい(知ってる?)

しかもサイドの跳ねがすごくて、聖子ちゃんカットみたい。この髪型はいただけない。

写真は価格.comから。

 

シルバーメッシュ。しかし横跳ねがすごい……せっかくイケメンなのに。

 

さらに私のもとへ来た個体は、片側だけ異常に髪が跳ねてて、聖子ちゃんカットを通り越して寝ぐせ状態。

おじいちゃん「え~~ん、このままじゃ職場に行けないよ~~ん💧」

さっそくシャンプー&柔軟剤でリンス。パリパリは取れたけど、頑固な癖は全然取れない。それにこの聖子ちゃんカットみたいな髪型がなんかいや。だっておじいちゃんなのに……。

 

というわけで、シャンプー後にヘアカットにチャレンジ。

リカちゃんの髪はさんざん切ってきたけど、男性ドールの散髪は初めてで緊張するわ~~。髪が短いから、ちょっとでも切りすぎると目立つので、慎重にハサミを入れていきます。

 

前回の記事に載せた、2017年版プロトタイプおじいちゃんに近づけるべく、カットしていきます。

これは、2017年版プロトタイプおじいちゃんの写真。

 

分け目が逆なのはいいとして、見てのとおり毛量が全然違うので(見本だからね)、こんなにレイヤーカットにしたら、はげおじになってしまいます。

そして表面にしかシルバーメッシュが入ってないので、レイヤーを入れすぎると、せっかくの白髪がまだらになってしまうので、ここまで段をつけるのは諦めました。

この写真を参考に、前髪を作って、サイドを耳が出るくらい切ることで横跳ねを減らし、全体的にぺたっとしてるので、少しレイヤーを入れて軽くしました。

 

苦心した結果、どうにか横跳ねもきれいな菱形シルエットに収まり、前髪を作って全体を軽くしたら、若々しくなりました!10歳くらいは若返ったかも?

元の設定が61歳なので、50代くらいの雰囲気になり、パパと言ってもおかしくないほど。いまは晩婚化で、50代でも小学生の子供がいる人って普通にいますからね。

 

そして、長袖トレーナーが暑そうなので、旧タカラ製のパパドレス(半袖ポロシャツと薄手スラックス)にお着替えさせたら、涼しげになりましたよ。

メガネはないほうが、お顔が優しそうに見えるので、かけさせていません。

 

私の祖父は、両方とも早くに亡くなったので、祖父の顔は写真でしか知りません。

おじいちゃんドールをお迎えして、一生懸命お世話してあげたら、なんだか祖父のお世話をしてるみたいで、心がほっこりじんわりしてきました。

家族ドールの癒し効果って、こういうことなのね……。

 

 

TBSニュースでも取り上げられていたようです。動画の最後に登場。

タカラトミーの担当者は「共働き家庭が増えたので、祖父母と孫がリカちゃんで遊ぶ機会が増えた」ことを、商品化の理由として挙げています。

タカトミさんもまさか、大人が癒されてるとは思いもよらないのかな……?

 

リカちゃんファミリーの系図。初代ママはリカちゃんの2年後、1969年にデビュー。

浩おじいちゃん発売前の記事なので、浩さんの顔がプロトタイプになってます。