強迫性障害という名前を聞いたことはありますか?
頭に浮かんだ不安を打ち消そうとして、同じ行動を何度も続けてしまう病気です。
近くで見ている人からは「やめればいいのに」と思うような行動でも、
本人は自分が納得がいくまで自分を止められません。
「わかっているのに、やめられない」
もう必要ない行動だと頭ではわかっていても何度も繰り返してしまう、
自分でやめられないことがつらいといいます。
あるとき、気づいたら家族にこのような症状が出ていました。
「気になって何度も同じ動画のシーンを再生してしまう」
「使ったものを何度も同じ場所に置いたり手に持ったりを繰り返してしまう」
最初はそれほど気に留めていなかったのですが、
本人が
「無駄だとわかっていても自分でも止められないんだ…」
とボソッと言いました。
その言葉を聞いたとき、家族の心が不安定になっていることに気づかされました。
あまり心配しすぎずに見守ろうと様子を見ていた頃、
本人が自分で病気を調べたようで(ググったそうです)
「ぼく『強迫性障害』かな?」
と聞いてきました。
自分で不安になって調べるほどに、心が追い詰められていたのかもしれません。
他の人の意見も聞こうと思い、スクールカウンセラーに相談することにしました。
すると、希死念慮が湧くことも懸念されたのか、すみやかに精神科受診をするように勧められました。
心療内科のある病院に予約の電話をしましたが、初診は半年先になるとのこと。
近くで子どものカウンセリングを受け付けている病院があるのを知り、
現状を電話で伝えました。
そのような症状は専門ではないがカウンセリングは受けてもらっていいですよ、との返事をもらい、予約を取ることに。
受診当日、病院ではカウンセリングと投薬(漢方薬)、栄養面でのアドバイスをもらいました。
生活面では、
なるべく午前中に起きること、日光を浴びることもセロトニンの分泌に必要。
セロトニンの分泌が心の安定につながるとのこと。
強迫性障害の症状が出ている本人が薬を希望している旨を伝え、
2種類の漢方薬を出していただきました。
処方されたのは漢方の粉薬。
苦いと言いながらも、しばらくは頑張って飲んでいました。
苦みが強くて飲みづらいせいか、だんだんと飲まなくなってきしまいました。
(後日もう一度病院を受診し、錠剤の漢方薬に替えてもらうことができました)
次は栄養面のお話。
・肉や魚などの良質なタンパク質を増やす
・ビタミン、ミネラルを摂取するために野菜や果物などを増やす
『体を整えることが心を整えることにつながる』
というお話でした。
成長期でもあるので、身体は多くの栄養素を必要としている。
不足しがちなタンパク質、ビタミン、ミネラルを食事で摂取できるような
料理作りを意識してみてください、必要であればサプリも加えてもいいかもしれない、というお話でした。
少しずつ料理のメニューを変えていくことを心がけました。
私が飲んでいたミネラルサプリがあったので、
子どもにも飲むように伝えました。
次回へ続きます。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。