ある日、ふとこんな疑問が頭に浮かびました。


「47都道府県を、公共交通を使ってすべて回るには、どんな経路をとるのが最も速いだろう?」


長期間、本ブログを更新できないままに、テーマと関係のない投稿をするのも何ですが、せっかく調べてみたので、掲載することとしました。


  ルール


既に同じようなことを考えている方はいらっしゃるようで、YouTubeやブログにも、47都道府県巡りを実行した動画投稿や、行程を紹介した記事が見つかります。


たとえば、たけちよ倶楽部さんの投稿動画「47都道府県を史上最速で巡る旅」や、ひったいとさんのブログ「47都道府県を最速でめぐるには?」などです。




そこでは、それぞれに、

  • スタートは自身の地元におく
  • 通過するだけではダメで、停車駅や高速バスの休憩地等に降り立って、はじめて「その都道府県に到達した」と見なす
  • タクシーやカーシェアリングの利用可

といったルール設定がなされているようです。


これに対し、本ブログでは、以下のようなルール設定とします。

  1. スタート地点・ゴール地点の設定は自由(47都道府県を巡った後、スタート地点に戻る必要はない)
  2. 地上を通過しさえすれば、「降り立つ」ことをしなくとも、その都道府県に到達したと見なす(飛行機で上空を通るだけではダメ)
  3. 定期運行されている公共交通のみを使う(自家用車・レンタカー・自転車等は使えない)
  4. 乗継ぎ場所が多少(例えば2kmとか)離れていても、その間を徒歩で移動するのは可
  5. 乗継ぎ時間は、「階段に近いドアを選び、早歩き程度で乗り換えられる」程度が確保できれば可
ルール2に関連して、各都道府県を通った・訪れた・住んだ等の経験の有無を数値化した指標として、さまざまな地理情報をまとめたサイト「都道府県市区町村」の掲示板で考案され、アプリ化などもされている「経県値」というものがあります。
この経県値の算出にあたっては、各都道府県について「通過(上空の通過は不可)」したことがある場合は1点、「接地(乗り換えやSA/PAでの休憩)」したことがある場合は2点、「訪問(歩いた)」したことがある場合は3点……といった点数が付くのですが、今回のルールでは、このうち、「通過」=1点以上の獲得をもって、その都道府県への「到達」と見なす、というものです。


ルール3は、2023年5月の平日の時刻表によります。


ルール5は、「紙の時刻表などに掲載されている標準の乗換時間までは厳守せずともよいが、乗り換え通路を猛ダッシュするのはダメ」、くらいの感覚です。飛行機の乗り継ぎは、各航空会社が記載している最低乗り継ぎ時間以上の時間があればよいものとします。


  作戦


なるべく短時間で巡るための作戦を大まかに書くと、以下のようなものとなります。


  1. 「◯時間待ち」のような長大な乗り継ぎ時間を極力作らない
  2. 地上を走る交通手段の中で圧倒的に速い、新幹線を主軸に据える
  3. 新幹線が走っていない深夜帯は、夜行バスや夜行列車に乗って移動する
  4. 新幹線の通っていない都道府県は、「新幹線駅⇔県境を越えた最初の駅を往復移動」「高速バスや在来線で県の端を通過」「飛行機で飛び石移動」など、様々な手段を検討する

飛行機の利用が事実上必須な沖縄県の前後にどこを入れるか、四国4県をどう巡るか、三重県・奈良県・和歌山県をまとめて巡るか分けて巡るかなどが、悩みどころです。

次回、まずは第1日目の行程をご紹介します。