おはようございます。
今回訪れたのは、戸隠神社。
戸隠神社は、二千年余りの歴史をもつ神社で、上述の通り五社で成り立っています。
以前訪れた天岩戸神社の「天岩戸神話」ゆかりの神々や地主神を祀っています。
▲以前の記事
以前戸隠神社には訪れたことがありますが、別件で予定があり五社巡りまでは出来なかったため今回リベンジしてきました。
ちゃんと五社回ってきましたのでそれぞれ解説します。
(ちなみに、“とかくし”ではなく“とがくし”です。)
戸隠神社は、長野駅方面から行こうとすると、
①宝光社(ほうこうしゃ)
②火之御子社(ひのみこしゃ)
③中社(ちゅうしゃ)
④九頭龍社(くずりゅうしゃ)
⑤奥社(おくしゃ)
の順に位置しており、このうち九頭龍社と奥社はほぼ同じ場所にあるので実質4カ所です。
回る順番などは特に決まっていませんが、シンプルにこの順番で回るのが良いと思います。
また、バスでも回れないことはないですが、どうしてもバスの時間に縛られてしまうということで前回ひどい目に遭いましたので今回はレンタカーを借りました。
①宝光社
最初に訪れたのは宝光社。
善光寺平と比べると若干空気が綺麗な感じはしました。
ただし暑さは変わりません。
えぇ…
当たり前のようにそびえる階段に一瞬気落ちしますが、実際ここまで長い階段は宝光社だけなので安心してください。
(宝光社が一番大変だとは言ってません)
宝光社の御祭神は、中社の御祭神の御子神様である天表春命(あめのうわはるのみこと)。
女性や子どもの守り神として尊崇されています。
②火之御子社
車で5分ほど走るとすぐに次の社が見つかります。
ここは火之御子社。
うっそうとした林の中にあり、先ほどの宝光社と比べると静かなところです。
なんとなく諏訪大社の前宮と似てるなという印象を受けました。
御祭神は天鈿女命(あめのうずめのみこと)で、天岩戸神話において天照大神にお出ましいただくため岩屋の前で舞を踊ったことで知られています。
▲境内には樹齢500年を超える二本杉があり、夫婦杉なんて呼ばれています(右上)。
一応歩きでも行けますが、奥社まで車で行くことを考えると素直に車で訪れた方が良いとは思います。
(逆にバスでの訪問の方はノータイムで徒歩を選択するべきです。)
ちなみにひっそりと佇んでいるので看板がないと気付きません。
あと駐車場が2台分(3台分?)しかないので、先客がいると駐められないことがあります。
私が行った時ももれなく埋まっていましたので、奥社行った後でいいや…と後回しにしました。
③中社
戸隠神社の中で最も人がいるところです。
目の前の道路の交通量も多く、活気があります。
ただ、もっとドデカい神社だと思っていましたが意外とコンパクトな印象です。
御祭神は天八意思兼命(あめのやごころおもいかねのみこと)で、天岩戸神話において天照大神が隠れられた岩戸を開く手立てを考案した知恵の神さまとして知られています。
参道脇には有名なそば屋「うずら屋」があります。
当然私もそこで昼食をとるつもりでしたが、待ち時間を確認すると、なんと2時間。
えぇ…
2時間もここで待つのか…と落胆しそうでしたが、実は伝票?に名前だけ書いてその場を離れた人も、戻ってくれば優先的に入れてくれるそうです。
ということで実際私もその手を使い、奥社から帰ってきた後にそばをいただきました。
私が注文したのは「天ざるそば」。
そばは美味いに決まってるんですが、私が驚いたのは天ぷらのクオリティの高さ。
全部、素材の味が生きてるんですよ。
これは実際に食べてみないとわからないだろうなぁ…
ただ、先にそばを食べてしまうと奥社へ行く際にスーパーツライになります。
奥社に行ってからそばを食べることを強く推奨します。
なぜかと言うのはこれから説明します。
④九頭龍社・⑤奥社
中社のお参りを済ませると、いよいよ最終局面となります。
いよいよ最後だと気合いをいれて、さあどこにあるんだとGoogleMapを開いてみると、二社ともなんかやけに道路から離れています。
嫌な予感がします。
とりあえず駐車場に車を駐め、参道へ歩いていきます。
少し歩くと鳥居を見つけました。
二社ともこの先にあるはずですが、なんか先が見えないな…
この写真は若干正面からずれていますが、真っ正面から見ても先が見えません。
ずーーーーっと一本道が続きます。
え?ここ行くの?
奥社へ続く道は随神門がだいたい中間地点にあるのですが、その随神門まででも徒歩25分です。
いや遠い!!!!!!
もちろん今までいった神社の中でもここより歩かされた神社は多分あります。
ありますが、さっきまで行ってた三社が車を降りたらすぐそこが神社という楽ちんな環境だったせいで体がそれに慣れてしまい、今更歩きますよとか言われても話が違うぞ案件です。
あとこの日は普通に暑かったんで歩くだけでもしんどかったんです。
まあでも行くしかありません。
単純に考えれば中間地点の随神門まで25分なんですから、奥社には50分くらいで着くはずです。
杉並木から差す陽の光は非常に心地よいものです。
しばらく平坦な道が続きます…
しばらく歩いていると、赤い門が見えてきました。
これが随神門です。
茅葺き屋根に草が生えまくっています。
ここで中間地点です。
あと少し頑張りましょう。
随神門を通過して少し歩いたところで後ろを振り返ってみると、よく戸隠神社のパンフレットなんかで載っている有名な風景の場所にやってきていました。
私も試しに一枚撮ってみましたが、まあこんなもんです。
やはりガイドブックに載るような写真を撮る人は本当にプロなんだなぁと思い知らされます。
さあ後半分だとか気楽に思っていたら、なんか急に勾配が出てきました。
気付けば道幅も狭くなり…
気付けば階段状になっていました。
これには悠木もうんざり。
本日二度目の話が違うぞ案件です。
途中で謎のお地蔵さんを見つけたので、手を合わせておきました。
宇佐でもそうでしたが、謎のお地蔵さん、大好きです。
さあ、始まりがあるものは終わりがあります。
うんざりするほどまっすぐ伸びていた階段も、気付けば左へカーブ。
最早登山になりかけていたところで急に視界が開け…
着いた…
着いた……!!!!!!
着きました、ようやく。
いやぁ、時間にすると1時間ちょっとなんですが、やってきた道が道だったので、感動もひとしおです。
さて、参拝しましょうか。
まずは④九頭龍社から。
九頭龍社はその名の通り地主神である九頭龍大神を祀っており、雨乞いの神、虫歯の神、結びの神など古来から信仰を集めています。
そんな九頭龍社ですが、手を合わせて、ふと空を見ると…
あっ!龍だ!!!!!!
わかりますかね?
左上が顔で、右下が尾っぽ。
イマイチ見えないと言う方は、キリンビールの麒麟をイメージしてみるとわかりやすいかもしれません。
いやぁ、ここまでわかりやすい雲は久しぶりに見た気がします。
わざわざ会いに来てくださりありがとうございます。
さて、残すは⑤奥社です。
本日最後に参拝するこちらの社、
奥社という名前ですが、ここは戸隠神社の本社。
そう、中社ではなく、ここが本社なのです。
岩壁に沿うように立派な社殿が建てられています。
御祭神は天手力雄命(あめのたぢからおのみこと)で、天岩戸神話において天照大神が隠れられた岩屋の戸をこじあけたことで知られています。
ここまで来た私はもうヘトヘトです。
正直先にそばを食べないで良かったと心から思いました。
それくらいの運動量です。
もし先に食べていたら、そばがお腹の中で暴れていたはずです。
よって、スーパーツライとなります。
また、見たところ自販機等も見当たらなかったので、麓で飲み物を購入するのを絶対に忘れないでください。
大変なことになります。
さて、帰りは気楽です。
下れば良いんですから。
しかし意外とつま先や膝に負担がきます。
油断せずにゆっくり下りましょう。
さて、これにて戸隠神社参拝は終わりましたが、この後他の観光地も訪れましたので、それらの紹介もしましょうか。
・鏡池
その名の通り鏡のような池です。
戸隠の山々を水面に映し、とても美しい光景が楽しめます。
個人的には池より、背後にそびえる山々が非常に美しかったです。
▲あまりうまく撮れませんでしたが…汗
ひとつ注意していただきたいのは、鏡池に繋がる道が非常に狭いことです。
車同士のすれ違いがなかなか厳しい道ですので用心して進んでください。
・戸隠牧場
奥社より更に先へ進むと、キャンプ場が見えてきます。
そこを更に先へ進むと、牧場があります。
戸隠牧場です。
ここでは馬や牛の放牧が行われており、すぐそこに馬や牛がいるという迫力満点の体験が出来ます。
とにかく牛が近い!!!!!!
手を伸ばせば触れられそうですが、ストレスを与えてしまうためやめておきましょう。
▲「何見てんだコラ」と言わんばかりの表情
▲地面に生えてる草だけでは飽き足らず、木の葉っぱにまで食いつく個体
都市部の牧場に比べて牛たちがのびのび過ごしていたのが印象的でした。
神社参拝の後の気分転換としては最高な場所です。
皆さんも是非訪れてみては如何でしょうか。
さて、戸隠神社編は以上となります。
どうしても1つにまとめたかったので文字数が4000文字近くというとんでもないことになっていますが…汗
それにもかかわらずここまで読んでくださった方々、本当にありがとうございます。
もし戸隠神社に興味がわいた方は、是非このブログを参考にして戸隠神社への参拝をお楽しみくださいね。
それでは今回は以上です。
ではでは。