入院生活 同室の4人 | 卵巣癌と診断されて

卵巣癌と診断されて

2021年6月に卵巣癌と診断。ステージ1C3期。2人の子供(6歳、4歳)を持つ40歳ママです。同じ悩みを持つ方の参考になればと思い、発覚から治療までを記録します。

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私とカワチさんが仲良く話していると

同室に新しく2名の患者さんが入ってきたガーベラ

 

 

リカさん(仮名、40代)とアイさん(仮名、40代)

 

 

リカさんは入室するとすぐにカワチさんに挨拶し

そして、すぐに仲良くなっていたキラキラ

 

 

アイさんは、カワチさんと私の会話を聞いて

「私もお話いれてください~」と言ってくれて

すぐに打ち解けた

 

 

4人はあっという間に仲良くなり、

食事の時は

カーテンを全開にして(2M以上の距離を保ち)

みんなで話ししながら食べたナイフとフォーク

 

 

リカさんは、

1人目の子供が発達障害をもっていて、

お子様が小学生の高学年になったタイミングで

2人目をと思い不妊治療を開始、

念願の2人目を授かったものの、

妊娠中に卵巣癌が見つかったとのことタラー

 

 

子供を諦めるのが嫌で病院を転々としたものの

結局、子供を諦めることになり、

ここへ来たらしい

 

 

ここで手術をするということは、

子宮・卵巣を全摘するということ

もう子供は産めない。

 

 

子供と家族のために、

その辛い現実を受け入れたらしい

 

 

夕食を食べながらその話をきき、

私は涙が止まらなかった

 

 

「泣かないで。

 もう家族のために頑張ると決めたから」

 と明るく笑って話すりかさん

 

 

その笑顔の裏にはどれだけの涙が流れたんだろう

辛い現実を受け入れ、乗り越えたりかさんは

強く美しくみえる

 

 

アイさんは、

今月手術予定で今回は検査入院だった。

子供が2人いて、

子供にどう伝えればいいかを悩んでいた

 

 

4人でいろんな話をした

癌の話、術後の生活について、

癌にはこれがいいらしいとか、

まるで修学旅行の女子部屋みたいに夢中で話した

 

 

私は癌になってから、

本音や不安は、友達にも家族にも言えなかった

言っても困らせてしまうと思って

心の中で押し殺してたもやもや

 

 

でも、同じ境遇だから、

遠慮せずに吐き出せたのかもしれない

 

 

4人は年齢も違うし、

住んでる場所も違う

このタイミングで病気をしなければ

出会わなかった4人

 

 

だけど、同じ時期に病気と闘っているからか

数日しか一緒にいなかったのに

昔からの友人のような

これからもきっと繋がっているんだろうなと

自然に思える関係になった

 

 

入院生活がこんな事になるなんて、

入院前は想像もしなかった。