経常収支が赤字化!?なんて騒がれてますけど、経常収支ってなんですか!? | さいますみのブログは引っ越しました。こちらでUPデートしています→http://saimasumi.hatenablog.com/

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Good News and Companiesの経済アナリスト崔 真淑 / さいますみです!
経済学/経営学/金融を社会的意義あることに活かすためにどうしたらよいかを考えていきます!

崔真淑プロフィール http://about.me/saimasumi/

みなさまこんばんは
Good News and Companiesの崔真淑/さいますみです
今日は節分ですね。我が家では豆&恵方巻きを食しましたこういう季節行事ってほっこりするし有難いですね。今回は、昨日のカンチュンド先生の会でお話した内容の一部を深堀してみようと思います。

            
*経常収支ってなんですか?
昨日、日本の財政危機について考えるために、経常収支の意味を説明させて頂きました。経常収支とは、超ざっくり言うと、その国が海外からの投資資金に依存せずとも、国内でお金の循環が続けられるかを考えるのに、使える指標です。(投資と貯蓄バランスを測る指標)なので、日本国債を国内資金で賄えるかどうかを考えるための参考指標の一つとして活かせます。

*経常収支の意味を考える。例えば、消費大好きA国の場合
A国が生み出せる付加価値(売上、営業利益のようなもの)は100億円とします。しかし、A国の方々は消費が大好き。自分たちが生み出した付加価値以上に消費をするので、総消費額は200億円。この場合、付加価値100億円ー消費額200億=100億円の赤字。となると、赤字100億円分は他からお金を調達しなくてはいけません。

*その赤字を誰に依存する?
企業の場合は、他からお金を調達するならば銀行や株式発行に依存できるでしょう。国の場合は、消費を好んでいるしている主体は、A国の企業、A国政府…と主体が様々なので、調達先も様々です。今、A国は、消費が付加価値を上回っています。なので、A国の企業はA国内投資家よりも海外投資家に社債、株式などを依存して資金調達を行う傾向。A国政府は国内投資家よりも海外投資家に国債消化を依存する傾向にあると言えるでしょう。

*経常収支赤字は必ずしも悪でない

上記のように、海外投資家の資金に依存傾向にある国は、自国の付加価値ー自国消費額=赤字です。そして、これを経常赤字の状態にあると言います。注意しなくてはいけないのは、必ずしも経常赤字が悪ではないです。アメリカはその代表例ですが、消費が活発、景気活発な国は赤字になりやすいです。一方で、黒字でも、国内消費が停滞していることが影響して黒字になっている国もあります。なので、経常収支は自国のお金の循環が、国内資金OR海外資金のどちらに依存傾向にあるかを考えるのに必要な指標です。

*お金を海外投資家に依存しつづられるの?
ただ、やはり経常赤字国は海外資金に依存しているわけですから、何か急な景気悪化などがあった場合、海外投資家がその国から一気にお金を撤収して、国のお金の循環が、たちゆかなくなることがあります。これがギリシャです。そしてアメリカ自身もそうなってはいけないと、財政収支の健全化と、引き続きアメリカに海外マネーが入り込むように政府は行動しているようです


*日本の財政危機を考えるために
なので、日本の財政危機を考えるためには、国債残高も重要ですが、経常収支も考えることで、今後の未来をシュミレーションしやすくなります。そして、この経常収支は、日本はずっと黒字でした。が、ここにきて赤字が常態化するか!?と懸念されています。しかし、私は今すぐに赤字になるとは考えていません。その理由は次回に


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崔真淑/さいますみ