灘中受験の『理科』について

みなさん、こんにちは。

今日は、理科の偏差値についてです。

私がいた浜学園などの偏差値を基準にしてお話していきたいと思います。

理科の公開学力テストでは、一体どのくらいの偏差値があれば大丈夫なのか？

こういう質問をよく受けます。

これに対する答えですが、一般的に公開学力テストの理科の問題が全問解けたからといって、

灘中に合格することはありません。

何故なら、灘中の理科の問題は、公開テストの３倍ほど難しいからです。

しかし、目安というものが存在します。

それは、私が灘コースの生徒を大量に担当してきて、

また教育相談も大量にしてきた経験から申し上げますと、

目安は偏差値６７くらいです。

何の根拠もありませんし、何の保証もありませんが、

ただ私の感覚として、灘中に合格していく生徒たちを見ていると、

みんな理科の偏差値は最低でも６７のラインを超えていってます。

私は、現在も浜学園の生徒の公開テストの成績表を大量に見ていますが、

偏差値が６７を超えている生徒に対しては、横で見ていても力強さを感じます。

さまざまな難問を解いていく過程を横でじっと見ていて、

「あぁ、ちゃんと分かってるなぁ」と感じるのはこのラインです。

では、６７未満の生徒は何なのか？

それは、８割方分かってるんだけど、詰めが甘いか、

不得意な単元を爆弾として抱え続けているか、です。

そんな方は、早く不得意な単元を潰してください。

ただ、灘中の入試は理科だけではありませんから、

主軸の算数がぐらついていては元も子もありませんので、

先ほども書きましたとおり、一切の合格の保証はありません。

が、とにかく灘中を目指すのなら、このラインを軽々と突破して下さい。

それを下回るということは、理科の全分野において、

計算方法の理屈がちゃんと理解できていないのです。

それは早急に手をつけなければなりません。

また、暗記分野においては、ちゃんと大手塾で覚えるように言われたものは覚えて下さい。

灘コース辺りになると暗記分野辺りはちゃんとできていると思うので、

私からとやかく言う必要はないと思います。

また、灘の理科ですが、暗記２：計算８くらいの比重ですから、

暗記ばかり出来ていても無意味です。

全ては計算分野で勝負です。

ここがミソです。

５年生までは暗記分野ばかりだった理科も、

６年生になると急に計算分野が始まり、

その途端、理科の成績が音を立てて崩れていく生徒がいるのはこれが理由です。

計算分野ができない生徒は、灘では致命的です。

これが洛南中学になると、暗記４：計算６くらいに緩和されますので、まだマシなんですが。

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