令和三年・春
法縁廟納骨者法要 表白
敬って 西方の浄土、阿弥陀如来の御前に白(もう)して言(もう)さく、
本日ここに 有縁(うえん)数多(あまた)参詣の人々と共に 恭々しく尊前を荘厳し 懇ろに聖教を読誦して、奏楽山西光寺・法縁廟納骨者法要を勤修し奉る。
それおもんみるに 今を去ること二千五百余年の昔 釈迦如来、印度西天に出(い)でまして 諸行無常の道理を説き給(たま)い 阿弥陀如来の広大無辺の誓願を示して 念仏往生の道を教え給えり。
まことに我ら 不思議の因縁によって 生を此の世に受け、近親者からの慈愛に育まれて 人の世を歩むと雖(いえど)も、盛者必衰(せいじゃひっすい)の理(ことわり)によって身心次第に衰え 会者定離(えしゃじょうり)の教えのままに 愛する人も何時かは去り行く。
然れども 今生の縁尽きし人 前念命終後念即生(ぜんねんみょうじゅうごねんそくしょう)の教えのままに、生命(いのち)終れば忽(たちま)ちに 阿弥陀如来の願いのままに 極楽の蓮の花に生れ 美(うるわ)しき仏と成るなり。
この時に当り その亡骸は無常の煙に消ゆと雖も 後に残れる遺骨、これを或いは京都東山・大谷の本廟に納めて 宗祖親鸞聖人の傍らに侍り、将又、当山・法縁廟(ほうえんびょう)に納骨して 年々に追悼法要を勤め、以て 永く故人の余芳(よほう)を懐かしむ。
今や世に物は溢れ 科学技術は発展を遂げるも 未曾有の災害や世界的な疫病をまえにして心荒み 人間の自己中心性がより顕著となり 無明の大夜(たいや)長久(とこしなえ)に続くが如く 名利(みょうり)の大山(だいせん)、脱け出ずる道 見出すこと難し。
まことに 真実の安らぎこそ希(ねが)わるるの時、ここに あらためて亡き人を偲びつつ 深く如来(みほとけ)の遺教(おしえ)を求め、遙かに己が行末(ゆくすえ)を思いつつ 報恩念仏の歩みを進めん。
伏して請う 三宝、甚厚(じんこう)の冥助(みょうじょ)を垂れて 哀愍(あいみん)納受(のうじゅ)し給え。
〔参考文章=自照社出版表白集一 / 作成:住職釋俊彰〕
3/17(水曜日)午後2時より『法縁廟納骨者法要』を勤修しました。表白(ひょうびゃく)とは=法要次第の比較的早い段階に、その法要の主旨などを読みあげ明らかにするもので、近年は現代の方々にわかりやすい【口語調】も増えています。
私は日本語の美しさが際立つ【文語調】が好きです。
自作の場合は特に漢字のチョイスが意図的だったり、また、読み仮名は学校で習う国語とは違った仏教ならではの部分があります。
ブログに掲載させていただくことで、法要の意義というか全体像をくみ取っていただけるのではないでしょうか?
読み方や意味について不明な点がございましたら、お気軽にご質問ください。
本堂お内陣にて『往生禮讃偈』をお勤めしたあと、法縁廟にうつり『歸三寶偈』をお勤めしました。
昨年四月の建碑でしたが、コロナ禍にもかかわらず多くの問合せや生前申込をいただいております。
次回の『法縁廟納骨者法要』は秋彼岸の入りにあたる9/20(敬老の日)午後2時からを予定しています。
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翌18日(木)、法縁廟【初】となる墓仕舞いからの改葬納骨を謹んでおうけさせていただきました。
合掌
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時系列が前後しますが前日準備3/16・・・主に階段や山門周辺を水洗い
すこし暖かくなってきたと思ったら、もう草々の勢いが
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県境越えの法務※車載カメラにて撮影
3/16旧・布施市(東大阪)方面
3/17八尾市方面
寄せていただく先々の街並みが新鮮です。
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法務先で、いただいちゃいました♬
この着火男(チャッカマン)・・・百均製品らしいのですが、とてつもなくすぐれています!リーチがあるので本堂使いにも良い!
指ヂカラの弱い方でもOKスイッチが硬いライター多いですが、硬いことで失火抑止になっているかは疑問です。
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3/19(金)仏教婦人会、春彼岸会
役員改選のご報告、ならびに、会計報告もございました。
旧新お役の皆さま、衷心より御礼申し上げます
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本山より全国児童生徒作品展の賞状記念品などお送りくださいました。
まことにありがとうございました
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明晩3/20はコチラ
春彼岸の折り返しです、引き続きよろしくお願い申しあげます。
釋俊彰