報恩講などの法要の案内状を個別に送付(配付)するようになったのは、寺院(西光寺)の歴史全体から考えるとまだごく最近のことです。
私が子供のころは、村(旧村)の数箇所に当時の住職(祖父)が毛筆で書いたものを貼り紙として掲示していただけでした。
それを見たり人伝に日時を聞いたりして、同行が熱心にお参りくださっていたのです。
それからガリ板というものがあって、教化活動でつかうような書類はそれで刷られていました。
父の時代になってワープロなるものが出現し、このころから比較的頻繁に案内状のようなものが配られるようになったように記憶しています。
ですので、他寺院を見てみますと、今でも貼り紙のみで案内状は出していないお寺もけっこうありますし、
逆に都市部ではメルマガ的なシステムでのお知らせのお寺もありますし、
私の師匠のお寺なんかは、翌年度一年間の年間行事スケジュールをいっきにお知らせされていますので、いちいち案内状を出す必要性がありません。
それで、我が西光寺ですが、今年も報恩講案内状を作成しまして、既に関係寺院向けのものは発送済、
出門徒や門徒向けにも、月忌の機会などにぽつぽつ配らせていただいています。
案内状の作成や印刷はちょちょいのちょいで時間はかかりませんが、
なんせ拙寺の場合は特殊な事情で隣寺のご門徒にも配布しますので、
数がけっこう多く、しかも封書なので折って差し入れる手間があり、坊守(もちろん若いほう)と二人でがんばって三日はかかります。
そして配布ですが、毎年、父(前住)と私で7~8割方配り歩いて居ました。
(これにも最低数日は要します)
いやまぁ、村内は空洞化の傾向もあって、軒数はそんなに多くないのですが、
出門徒や住宅地がかなり多い、比率でいうと4倍ぐらいでしょうか?
(けど、ご参詣いただける確率は圧倒的に村内が高い)
5~10年ぐらいかけて変えていかなきゃどうにもならん!
と私が考えていたことが就任半年で一気に変わりまして、
やっと人力方式から離脱できるスタートラインが近づいています!
それについては数年前から料金別納ハガキや料金別納封筒などを既に準備してありますが、
どのような方式がベストなのかよく考え、総代さん方々とも相談して、また知友の住職さんのやり方なども参考しながら取り組んでいきたいと思います。
とりあえずシステムの都合上、本年度の報恩講案内状は従来のような感じで配布・送付させていただきます。
最終便で十月の初旬ぐらいには門信徒皆さんの手元にお届けできる見込みです、今しばらくお待ちくださいませ。
尚、氏名・住所や漢字の間違い等ございましらお叱りの御一報よろしくお願いします。
釈 俊彰