先日、ドクタークラークをしていた際、

次回の予約を決めるときに、

「1月は子供の大学受験があるから・・・

医学部志望なんです」

と言われる患者様がおられました。

 

もうそんな時期なんですね、大学受験。

今頃きっと皆さん頑張って勉強されているのでしょう。

 

 

 

 

 

 

医者の子供は?

 

 

 

我が家の子供達は、全員医学部にはいかないでしょう。

いや、正確には、成績で無理だと思います、絶対。

でも、

彼らが口を揃えて曰く、

「パパみたいにしんどい仕事はしたくない」

 

そう、医者はかなり大変です。

世の中で思われているほど、いい物ではないです。

勤務時間やリスクを考えたときに、

決してリターンが良いとは思えません。

(勤務医、特に国公立病院の勤務時代は、

時間的にも、経済的にも、

決して恵まれていませんでした。

有給をとって参観日や運動会に来られるご夫婦、羨ましかったです。)

 

きつい仕事の中で、

使命感を持ち、人の命を救うことに喜びを感じられるか?

どんな厳しい状況が起こっても耐えられる忍耐力があるか?

当直をこなして、そのまま翌日勤務できる体力があるか?

多くのことが求められます。

 

私は、

我が子が望んでいないのに、

そんな厳しい世界に、

可愛い我が子を送り込む事なんて、到底できません。

 

子供には、自分の好きな世界で頑張って欲しい!

仕事をする上で大変なことはあっても、

好きなことを仕事にできるほど幸せなことはないと思います。

そして、この世の中は、

魅力的で楽しい仕事が、たくさん満ちあふれています。

何より、

どんどん新しい仕事が生まれては消え、

大きく変動しているこの世の中で、

保守的な仕事に就くのは、

もしかしたら面白くないかもしれません。

その安定性が良いのだよ、と言われればそこまでですが。)

 

夫もしんどいながらも頑張れるのは、医者が好きだから。

私も毎日頑張れるのは、患者さんと過ごす時間が好きだから。

そんな好きな仕事に巡り会えたことは、幸せな事ですが、

如何せん、しんどすぎます。

 

 

 

成績が良いから・・・

 

 

 

今、進学校の大学進学成績を見ると、

医学部何名との記載が多くの学校で出ています。

 

成績が良いから、学年でトップだから、

というそんな安易な気持ちで、医学部選ばない方が良いのでは、

と思ってしまいます。

在学中 何人の同級生が留年し、退学していったか。

きっと卒業できないまま、国家試験に合格しないままの方も、

分からないだけで、多くおられるのではないでしょうか。

この時代に、まだ「白い巨塔」を引きずっている保守的な世界です。

医師となってからも悩み苦しみ、現場を去って行く方、

思う道ではない方向で、お仕事されている方、

たくさんいらっしゃいます。

 

 

 

いつか、医師の世界も働き改革が進み、

我が家の子供達もなりたいと思えるくらい、

夫が、時間に追われることなく、

楽しくできる仕事量になればと願う限りです。

 

医師の働き方改革、

研修医の過労死の報道もあり、今話題になっていますが、

受診する患者様の医療に対する考えの変化、

そして保険制度の改革なくしては、

なり得ないと私は思います。

 

 

じゃぁ、教育って何だろう?

私の視点で考えてみました↓