10/29(日)は
K-BALLET TOKYOの創立25周年記念

熊川版 新制作『眠れる森の美女』を観に、

東京文化会館大ホールへ行きました。


Kバレエカンパニーは、今年「東京」を冠してK-BALLET TOKYOとなったそうです。
25周年か…もうそんなに経つんですね。


今回はメインビジュアルが栗山廉くんで!!

それを見て「行くしかないっっ!!」となりました。
だって、栗山廉くん…一番最初に気になったのは、過去のブログを見るとどうやら2015年の『シンデレラ』の時。
酒匂麗くんと騎士を演じていたのが気になって…(入団は2014年らしいので、割りとすぐ目に飛び込んでくれていたようで)、それ以来注目していたのですが、
その後、母校が同じキラリにゃいさんぴかぴか(新しい)と知って親近感がグッと親近感が湧いたのでした。
そんな栗山廉くんがメインビジュアル!!
美しいぴかぴか(新しい)
というわけで、栗山廉くんが王子を演じる回のチケットを取りました。
いつものようにBunkamuraオーチャードホールにしようかと思いましたが、オーチャードホールは渋谷駅から結構歩くから、今回は上野駅から近いらしい東京文化会館にしてみようと思いました。
でも…
我が家から上野に行くには電車の乗り換えで結構外を歩くし、しかも着いた先は地下鉄の上野駅ということもあって、オーチャードホールに負けず劣らずお外を歩くのでしたダッシュダッシュダッシュ
これなら道に慣れてて、大好きな松濤カフェにもついでに行けちゃうオーチャードホールのほうがいいかも。。。
椅子もオーチャードホールのほうが良かったし。。。
あ!でも、座席の傾斜はしっかりあって、とても見やすかったです!それは本当に素晴らしかった!!


(なお、ちょっと客層がオーチャードホールと違ってて、意外とみんなラフな格好で来てるし、椅子に座っていられない女の子が近くにいてビックリしたんですが、過去のブログを見たらオーチャードホールでも座っていられない子がいたようなので、単純に土日観劇のせいだったのかも)
というわけで、今後はオーチャードホールに戻そうかなと思いました。うんうなずく☆

ロビーには『くるみ割り人形』のお衣装展示。
Kバレエのお衣装は凝っているので、展示してくれると本当に嬉しいです。

 

 

 


マリー姫のチュチュの裾がちょっとクシャっとめくれてたので、ものすごく直したかったけども。。。
 

そう言えば、入口でいただいたチラシやキャスト表と一緒に、バレエのマイムを解説したプリントがありました。
こういうプリントが配られるということは、バレエに慣れていないお客様が増えたってことでしょうね。やっぱり配信とかからファンが増えたのかなぁ。
子供の頃にいろいろと読んだバレエの本の中にあった、マイム解説を思い出しました。
あれは清水哲太郎さんのバレエ入門だったかな、確か。
そう言えば『パトリシアのバレエ入門』も大好きだったな嬉しい


さて。
毎回大好きなオーバチュアがスタート。
オーケストラの音に早速心がふっくらします。
宝塚もオーケストラだけど、あちらはマイク使ってるし、エレキ系の楽器もあるから、Kバレエのクラシカルなオーケストラとはやっぱり違うのよね。
もちろん、シアターオーケストラトウキョウと比較したら、技術の差もすごいんでしょうけども。本当にまろやかで、美しいですほっ
(あと、オケの方々のファッションも、ちゃんとタキシードに蝶ネクタイだったりして、そんなところも好きですモーニング
指揮者はこの日は塚越恭平さん?でした。
井田勝大さんじゃないのは初めてだったし、あとでリハーサルピアニストをされていた方と知ってビックリ。去年指揮者デビューされたんですね。
世代交代、世代交代うんうん



タイトル幕にはバラの花が一輪薔薇(レッド)
オーバーチュアの中で1枚ずつ花びらが散り、色みを変えていきます。美しい。
これから始まる不穏な雰囲気もしっかり感じます。
周りには童話の要素があしらわれているようでした。
ピーターラビットのようなうさぎウサギ、赤ずきん、プーさんのような黄色いクマもプーさん
全部の要素が何なのか知りたいなぁ。

なお、
いつもはプログラムを買って、先にストーリーを読んでおくのですが、この日は

『眠れる森の美女』だし。

確か以前観たときのプログラムを持ってるし。
Kバレエのプログラムはものすごく読み応えがあるんだけど、最近それを読み込む時間もないし。
などと思って、ストーリーを予習せずに挑みました。

とは言え『眠れる森の美女』だし…

始まった瞬間に「お!原典と全然違う!」とビックリ
とは言え、哲ちゃん(熊川哲也)がアレンジしたストーリーはいつもむしろ納得させてくれるものなので、まあ大丈夫、ついていけるでしょうと集中!

まずはオーロラ姫の誕生を祝うパーティー。
セットやお衣装の繊細さ、そして色使いはいつもながら最高!
オーロラ姫のママ、王妃様は山田蘭さんです。
さお(美月悠)の妹さんだから、ついつい気になっちゃう。
ついつい気になりながらも、山田蘭さんがもうこんな…宝塚で言ったら専科さんみたいなポジションなんだもんなー…と思って、
いかにバレリーナの寿命が短いかに思いを馳せて、
哲ちゃんがプログラムで

「せっかちで飽き性で頭の回転が速いから人の3倍のスピードで生きてる」とか言ってましたが、
一般の会社員が60歳までの40年間で仕事を成していくなら、彼らは20年足らずで成していくわけだから、倍のスピード、倍の濃度で人生を注ぎ込んでいくわけで、
だもの、働かせすぎとかなんとかを凡人の尺度で言ってはいけないよな…、問題は職業寿命、「親父の栄光時代はいつだよ?オレは今なんだよ!」だし、受験勉強なんて毎日10数時間勉強してたじゃん!

それと熱量は変わらないし、人生賭けるから感動させるんだよと師匠も言ってたな…とか、最近モヤモヤ思っていることを再確認したりしました。

私も20代の時は体調壊しても、周りから休んだら?とか言われるほうが嫌だったもんな…点滴打ちながら仕事に行っても、今やるしかないって思ってたし、休んだら?じゃなくて、やった仕事を見てほしかったし、あれがあったから今があるしな…
いや、舞台に集中!!


オーロラ姫の誕生のお祝い立ち上がるに駆けつけた、4人の小さな王子様男の子男の子男の子男の子
緑のお衣装の子がやや積極的に前に出ていたけれど…なるほど!あれがデジレ王子かな!?とか思ったり。
そうやって気がついたことをきちんと確認したくて、結局幕間休憩にプログラムを買ったんですけどねニコ
やっぱりKバレエにプログラムは必須だわビシッ!

そう!今回秀逸かつ最大のアレンジは、

デジレ王子はオーロラ姫と同じ時代を生きていて、赤ちゃんの頃からすでに出会っている…

子供の頃からすでに婚約者候補であったということ!
 

パーティーに呼ばれなかったカラボスが、稲光稲妻とともにやってきて、激怒して呪いをかけるところはいわゆる眠れる森。
王国の守護妖精のリラは…いい呪文を上書きするのではなく…カラボスを封印したのでした!
リラは戸田梨紗子さん、カラボスは小林美奈さん。

そして、16歳になったオーロラ姫。森の中で狼に襲われたところを、デジレ王子に助けてもらい恋に落ちますハート
わぁ!なんて自然パチパチパチパチパチパチ


実は私、ずっと『眠れる森の美女』の王子ってどうなのかなって思ってたんですよね。
いや、他の童話の王子もだいたい同じだけども…
100年の眠りについた美しい姫を助けるために茨を破り、そして眠る姫にキスをして助けるわけですが、、、
美しいという噂だけで命を賭けて、寝顔が美しいなと思っただけで結婚します???
それに姫も、助けてくれた王子とはいえ、今まで見も知らなかった人が突然やってきてキスして助けましたよsao☆って言われて…結婚…状況的に非常に断りにくいけど嫌じゃない???
そんなことを思ってました反省パンダ
哲ちゃんも

「100年も世代ギャップがあって、結婚生活上手くいくの?」と思ってたそうですニコ
というわけで、大胆だけど最高に自然な改変が行われたわけですね手

オーロラ姫の岩井優花さんは、ディズニープリンセスのようキラキラ
森の中で猫や蛙や青い鳥と戯れる、、、ディズニープリンセスによくある、動物と話せるようなお姫様でした。
明るくスクスクと育っています。
細やかなステップが…Kバレエのヒロインはみなさまそうなんですが、まさに妖精ティンカーベルぴかぴか(新しい)

そしてデジレ王子の栗山廉くん。
ものすごくキラキラしてて真っ白で麗しいですぴかぴか(新しい)
気品があって、知性もあって、手足の長さが素晴らしくて…そして踊りは安定感があって的確。

迫力がある人ではないけれど、優しさがにじみ出ていて、王子様としては最高ですぴかぴか(新しい)
そんなデジレ王子…あまりにも優しいので、森の中で出会った泣いている赤ずきんちゃんを助けます。
この赤ずきんちゃん…
キャスト表を見て「ああ、はいはい、赤ずきんちゃんの踊りがあるのね」くらいに思ってたら、出てきた赤ずきんちゃん…あまりにも悪くてビックリ。
頭にギリギリ赤いずきんらしきものが乗っているけれど、

お衣装…黒っっ!!
表情も悪っっ!!

山田夏生さん、茶目っ気はありそうだけど、悪かったぁぁ!
絶対悪い子じゃん!と思ってたら、案の定。
どうやらカラボスに呪いをかけられているそうで、助けてくれたデジレ王子を茨だらけのところに引っ張って行って、剣のようなものを抜いてもらって…
デジレ王子はカラボスの封印を解いてしまったのでした。
その上、呪いをかけられちゃって、、、

情けは人の為ならずはいずこ??

このあたりまでをプログラムで休憩中に確認して、
ああ、合ってた!合ってた!伝わるわぁ!と、ひと安心ほのぼの
ただ、ここでひとつの疑問が生まれましたきゃはっ
オーロラ姫が100年の眠りについたら、王子は取り残されるのでは??
もし城の他の人達と一緒に王子も100年の眠りについたら…先に何かのきっかけで起きないと、姫をキスで起こすことができないのでは??
そんな疑問とワクワクを持って2幕へ。


2幕1場はオーロラ姫16歳の誕生日。
お友達が集まってお祝いをします。そこには、誕生のあの日に集まった4人の王子の姿もハート。
みんなすっかりイケメンになって…きゃ
この中からお一人が選ばれるわけですが、
この方々…16年間オーロラ姫一筋だったのかしら?
たぶん20~23歳くらいだと思うんですが、ここで選ばれなかった人は急いでお相手を見つけないと年頃を過ぎてしまうとかいうことないのかしら?と、完全にいらん心配あせあせ(飛び散る汗)
てゆーか、みんな本当に姫のこと好き!?ま、別に好きな人と結婚とか、そういう時代じゃないんでしょうけども。。。

オーロラ姫と王子4人との踊り。
オーロラ姫の難度が非常に高くて、じっくり高くて興奮しました。
かと思ったら、結構ダイナミックな振りもあって、それでいてちゃんとクラシックバレエだし、なんかもう…うん…哲ちゃんの演出や振付はやっぱり最高だわ!

一輪のバラを渡す王子たち薔薇(レッド)薔薇(レッド)薔薇(レッド)薔薇(レッド)
そしてデジレ王子にハッきゅんとなるオーロラ姫。
でも、王子の方は特にLOVEなリアクションもなくて、
そもそも出てきた瞬間に、やっぱりお衣装が黒くて

「めっちゃ闇落ちしてる!」となりました。
闇落ち王子の栗山くん…大変良きです嬉し泣き
白い時はあんなにキラキラ優しい王子だったのに、闇のお顔も非常に良きです!
前に見た『クレオパトラ』はアントニウスだったし、割と王子の印象が強いけど、悪魔的なお役も見たくなりました。

荒んでる役とか。めっちゃ冷たくて怖い役とか。

しばらく他の王子と一緒に踊り、そして最後に黒薔薇黒薔薇1を渡す王子。
その黒薔薇黒薔薇1を手に、苦しむオーロラ姫と…そして同じく苦しむ王子。
カラボスが現れ、ぐったりしたデジレ王子はカラボス側に連れ去られて、そして亡くなるオーロラ姫。
リラが慌てて「眠りにつくだけ。王子のキスで目が覚める」と魔法をかけて、透明の棺桶に姫を収めました。
棺桶は天井が開いているのかな?くらいに思って見ていたら、

見る見るうちに中がスモークで真っ白に!!

マジ!?
踊った後でスモークに包まれるのむせりそうじゃない?とか余計なことがまた脳裏を…

うぅっっ!集中!!

ここで1場は終了。
2場は、闇の中で起き上がったデジレ王子の前にオーロラ姫の幻が現れます。
魔法のせいとは言え、子供の頃から見てきたオーロラ姫を、しかもこの間恋に落ちたばかりの姫を殺すことになったなんて…死にたいだろうなぁ。

そんなわけで、デジレ王子は憎きカラボスを退治しに行きます。
優雅ながらも勇ましいバトル!手足の長さがたまらない!!
それにしても栗山くんの踊りは、

飛んで着地の時にほとんど音がしないし、ピルエットもブレずにキレイで、何ていうか…大変好みですにこっ

無事にカラボスを退治して、スモークに包まれたケースに収まる姫のもとへ!
早く…早く開けてあげて…あせあせ(飛び散る汗)

この一連の流れの中で、背景には太陽お天気サンサンが沈み、月が昇りお月様…そして戦いが終わった時にまた太陽が昇りましたお天気サンサン
そして朝!目覚めたら2人はめでたく結ばれます!
もう…納得パチパチパチパチパチパチ
すでに出会って恋に落ちている2人が、呪いに阻まれたけれど打ち破って結ばれるなら自然!!
素直におめでとうって言えます!!
『眠れる森の美女』…眠ればOK!

どのくらい寝たなんて言ってなかった!

別に100年も眠る必要なんてなかった!
たぶん今回…数時間??しか、寝てないものねあひゃぁ~
昼が夜になって朝!だったものね。
でも眠ったzzz眠ったzzz


緞帳が降りて、薄明かりの中しばらくの間を置いて3幕へ。
めでたく2人の結婚式ですwedding*ラブラブ
猫の愛らしい踊りにゃぽにゃぽ

ブルーバードの華やかな踊り青い鳥青い鳥

手を広げて可愛らしい蛙たちsssカエルssssssカエルssssssカエルssssssカエルsss

キラキラとした宝石たち宝石紫宝石紫宝石紫

実は男性の宝石が一瞬『ラ・バヤデール』のブロンズ・アイドルに見えて、おや?あれは何??と思ったのでした。そしたらプログラムで堀内將平さんがまったく同じこと言ってたわ。。。
 

そして…赤ずきんちゃんと狼前髪銀狼
赤ずきんちゃんは呪いが解けてお祝いにやってきたんですが、
執事が終始「は?」「まったくもう…」「やれやれチーンという顔と仕草で、「オレはお前らを許してはいないからなむぅが滲んでいて最高ですあはは
そんな執事を、たびたびわざと脅かしにくる狼も可愛いです。
執事はキャラクター・アーティストのビャンバ・バットボルトさん。遠目には日本人に見えたんだけど、、、違ったのね。
狼はグレゴワール・ランシエさん。
楽しそうに脅かして、驚いて迷惑そうな顔をして、、、な、2人から目が離せませんでした。こういうの大好きあはは

 

あと、ふと思ったんですが、

なんで赤ずきんちゃんっていつも狼とペアなんでしょうね?

助けてくれたのは狩人なんだから、ペアになるなら本来若き狩人とかでもいいと思うのに、

普通は助けてくれたヒーローが王子様になるところが、赤ずきんちゃんに限っては大体は自分を食べた狼とペアになるところが、なんか妙に面白いよね。


閑話休題。
そしてプリンス&プリンセスのグラン・パ・ド・ドゥ。
栗山くんが高身長なこともあって、リフトの高さに息を飲むし、高難度な技をバシバシ決めてきて、麗しいけど興奮手でした。

ブラボパチパチパチパチパチパチ

緞帳が降りるラストの決めは、そのままポストカードで欲しい華やぎと美しさ。
ああ、大満足えへハート
カーテンコールのラストには…もう指揮者さんもステージ上にいるのに岩井さんが袖へ向かったから「お??」と思ったら

哲ちゃんも登場バンザイ
いつも自分が観に行く公演が初日かとか千秋楽かとか忘れちゃうんですが、
どうやら東京の千秋楽だったんですね。
客席は「きゃー!」「おー!」と大盛りあがり
比較的ラフな格好で登場した哲ちゃんは、くるっと回り、両手を顔の周りで動かしながらカッコをつけて、そして手を振って去って行きました。
キザだねぇニコ
こういうところ、子供の頃は「カッコつけて」って思ったけど、やっぱり結局好きなのよねぇとニマニマニコ

思えば、

物心ついた最初の推しで、今も好きなんだから、、、

もはや永遠の推しってやつ!?
なんて、帰り道に思いました。
そうか、私…生涯の推しは哲ちゃんなんだ!

もう40年来魅了されてるものねぇ。
来年の『カルミナ・ブラーナ』や新作も楽しみだなぁにこっ

 

 

あ!Kバレエのプログラムは、いつもぐでたまのKバレエコスプレが楽しみだったんですが、今回はぐでたまさん、いらっしゃいませんでした。残念ほっこり
でも、プログラムの最後に蔵健太くんが登場キラキラ
Kバレエアカデミー/スクールの校長に就任したニュースは見ていましたが、そのご挨拶がありました。
哲ちゃんは奇しくも北海道出身で…みたいなことを言っていましたが、いや、奇しくもって!!
安心してお任せできる、彼が小学生とかの頃から馴染みのお顔じゃないの!!
私としても見知ったお顔がKバレエに参加するのは本当に嬉しいニュースだったし、道産子ダンサーが集うのも、なんかニマニマしちゃうのよねぇぐふ