先日、Facebookの方に
7日間ブックカバーチャレンジのお誘いが来ました。
他の方のブックカバーを見ると、個性がすごーく出ていて、同じ本がほとんど出てこないし、初めて見る本もあれば、私にとっても馴染みある本があったり、
とにかくどれも面白くて素敵な企画だったので、乗っかってみました
7冊。
ほとんどの本を実家に置いてきてしまったし、東京で買った本も帰省の時に持ち帰ったりしていたので、手元にある本はそこそこなのですが
表紙画像をアップするので、手元に置いてある本に限定して7冊ピックアップしてみました。
選ぶのがとっても楽しかったので、せっかくだからブログに残しておきたいと思います。
1冊目
『シャーロック・ホームズの冒険』
アーサー・コナン・ドイル 著/日暮雅通 訳(光文社文庫)
私の読書体験の原点
小学校の図書館で「まだらの紐」と「青い紅玉」が収録された児童書を読んだのが、ホームズとの出会いです。
あの児童書シリーズは『十五少年漂流記』とか『デブの国ノッポの国』とか『名犬ラッシー』とか、どれも面白くて夢中で読んだけど、そんな中でも繰り返し何度も読んだのがホームズ。
ちょっと怖くて、でもホームズがカッコ良くて、ドキドキしながら読んで、、、その後、アニメの『名探偵ホームズ』やグラナダTVのドラマ『シャーロック・ホームズの冒険』に出会い、ますますのめり込みました
聖典はいろんな訳を読んだけど、今手元にあるのはシャーロキアンの日暮雅通さんが訳した光文社文庫版。
2001年にはホームズの世界にもっと触れたくて、母と二人でロンドンへ行きました
9.11の1週間後だったから、スーツケース持っているだけで奇異な目で見られたけれど、でもロンドンは最高だった!!
2冊目
『文体練習』
レーモン・クノー 著/朝比奈弘治 訳(朝日出版社)
タイトルはドリルみたいですが、中身は最高の言葉遊びです。
著者も凄いけど、訳者も凄い
これを訳すの…すっごく難しそうだもの。
意味がわからないけれど、言葉の可能性を感じちゃう、ワクワクが止まらない1冊です。
ところで、これ。
大好きな本なんですが、帯に誤字があるのが玉にきず
この帯で触れられている「地下鉄のサジ」ならぬ映画『地下鉄のザジ』は、大学生の頃に見ました。
前半はすっごくキュート。でも後半はついていけませんでした。
けど、あの頃よりもいろんな映画をたくさん見た今。改めて見たら違う感想を抱けそうなので、また見たい映画の1本です。
3冊目
『Papa told me』
榛野なな恵 作(集英社)
マンガ大好きなので、マンガからも1冊。
これまた難問でしたが、、、もう30年以上も変わらぬテンションで描かれ続けている『Papa told me』を。
大学1年の頃に仲が良かった男友達が、やはりマンガが大好きで。彼に「マンガが好きなら絶対読んでみて!」と熱くすすめられたのがこれです。
1巻を読んで、その優しい世界観や美しい詩のような言葉、ヨーロッパのような街並みや、おしゃれを楽しむ知世ちゃんの愛らしさなどなどに惹かれ、あっという間にトリコになりました
いつでも、どの時代でも、老若男女どなたにでも、とりあえずオススメしたい作品ですし、誰かとマンガの話になるとひとまずオススメしています。
それから、2冊目で『地下鉄のザジ』に触れた流れで、連鎖的にこなみ詔子のマンガ『コインロッカーのネジ。』を思い出したのですが、こちらもやはりどの時代でも、老若男女どなたにでも、とりあえずオススメしたい作品のひとつです。
何かに立ち止まった時に、
『Papa told me』で、『コインロッカーのネジ。』で、あるいは『ドラえもん』でこんな場面があったなぁなんて思ったりする…良いマンガは、私の中で人生の良い師匠であったりします。
(もちろん小説も映画もそんなポジションにはありますが、やっぱりマンガが一番道標になりがちかも)
4冊目
『フェリックス・ヴァロットン版画集』
三菱一号館美術館 監修(阿部出版)
大好きな画家のひとりです。
ピカソ、ゴッホ、マティス、グランマ・モーゼス などなど。好きな画家はたくさんいますが、もし今、誰か一人の美術展しか行けないとしたらヴァロットンかなぁ。。。
出会ったのは2013年。三菱一号館美術館。
初めて見た時に、そのマンガ的な世界にワクワクどきどき。
タイトルと絵を見るとついつい吹き出しをつけたくなる、眺めているだけで物語が頭の中に湧いてくる作品群にひと目惚れしました。
翌年にはやはり三菱一号館美術館で『ヴァロットン展』があったので、迷わず出かけました。その時に買ったのがこの版画集です。
時々ぱらぱらめくり、ニマニマしたりワクワクしたりする1冊です。