1月20日(月)は花組公演『マスカレード・ホテル』
1月初旬は帰省、下旬はかいちゃん(七海ひろき)の主演舞台があるから、花組&
宙組を中旬に集中させた結果こんなバタバタした観劇スケジュールに
年明けからこちら、いつ仕事してるんだというスケジュールで動いていますが、
実はこう見えて、1月だけで2本取材して原稿をまとめ、1本入念な打ち合わせをして雑誌4ページの原稿も構成からまとめていますし、ライティングのバイトもしています。
簡単に言うと寝る時間とマンガ読む時間を見事に削っています。
よく頑張った、私
インフルの予防接種も効果を発揮した気がする!
というわけで、花組公演『マスカレード・ホテル』なんですが・・・
会場は日本青年館です。
手帳にも「日本青年館」と書いています。
青年館には徒歩で行くので、天気が良かったらいいなーとか思っていました。
なのに!
なぜか!
前夜に赤坂までの時間を調べ、青山フラワーのカフェでご飯食べよう!とか思い、メニューも眺めて就寝
翌日は
青山フラワーのカフェで
ランチを楽しんでいました。
「やけに人が少ないなー」とか思いながら。
そしてその後、ショッピングも楽しみました。
で、公演チケットを見せたら10%OFFというので、見せました、チケットを。
店員さんがチケットを見て「あれ?・・・えーと・・・」
そこで判明。
今日は日本青年館だった!!
気が付いたのが12時。開演は13時。
良かった!赤坂から外苑前なんてすぐそこで良かった
というわけで、12時半にはまるで何もなかったかのような顔をして外苑前を歩き、客席に座ったのでした
内心アセアセ
本当に近かったのが不幸中の幸い。以後真剣に気をつけよう!
(ランチはめちゃめちゃ美味しかった)
(本題に全然入れていない)
原作は読んでいませんが、役者キムタクのファンなので映画は見ています。
だからオチは知ってるんですが、
プログラムを見ると谷先生も「犯人わかって見に来るんでしょ」的なことを書いていらっしゃったので、気にせず犯人わかってるぜ!状態で楽しみました。
それでも十分凄いから!!
てゆーか、谷正純先生・・・契約更新というか、再契約というか、再雇用?されたんですね。
『ANOTHER WORLD』の時に立ともみさんがブログに「最後」って書いてたものねぇ。と思ったら、今作。嬉しい驚きでした
オチ=犯人を知っている私としては、当然
ここから先、当たり前のように犯人に触れますが・・・
オチ=犯人を知っている私としては、当然
「長倉麻貴=音くり寿」という配役を見た時点で
ひゃっほー!いえいいえーいだったわけですが、
ふたを開けてみればそこはもう、
完全なる音くり寿劇場
『花より男子』の桜子再来!
(今までいい関係を築いていた女性を縛って正体を現して、今まで抱えていた恨みツラミをぶちまける点でも桜子再来)
プロローグでは素晴らしい、まるで楽器のような美しく幻想的な歌声を聞かせ、
そして次に登場した時は小さなおばあちゃん。
あれ、、、くり寿ちゃんがやってると知らなかったら、気が付かない人いるだろうなーと思ったら案の定いました。
友人は前情報ゼロで見に行ったそうですが、おばあちゃんがくり寿ちゃんと気が付かず「くり寿ちゃん、全然出てこないなー」と思っていたそうです。
すごいね、くり寿ちゃん
そしてそして、いざ正体を明かす時!
扮装をはずしながら、はずすたびに徐々に声色を変えていくくり寿ちゃん。
すごい演出!
いきなり若くなるよりもずっと怖い!
ものすごくヤバい!
そこからの迫力ある訴え!
勝てない!
勝てる気がしない!
やられる!!
桜子もヤバかったけど、こちらも同じくヤバい!
ありがとう、音くり寿劇場!!
くり寿ちゃんが怖いほど、あきら(瀬戸かずや)演じる新田のヒーロー性が増すという、素晴らしい仕掛け!
いやー・・・もう大満足!
不満がひとつあるとするならば・・・
くり寿ちゃんに拍手を送るタイミングが結局まったくなかったってことかしら。
あまりにも素晴らしいパフォーマンスだったから、パレードでは盛大な拍手を送りたかったのに。
『ファントム』で、貸切のお客様たちがヒメちゃん(舞咲りん)に盛大な拍手を送り、それにヒメちゃんがカルロッタ風にドヤっと笑ったのが忘れられなくて、そんな拍手をくり寿ちゃんにも目いっぱい浴びせたかったんだけど、、、
パレードはきわちゃん(朝月希和)とあきらだけがソロのお辞儀で、あとはみんなワーッと出てくるだけで終わってしまって。。。残念すぎる。。。
というわけで、
今ここで拍手ーっっ!!
パチパチパチパチ
それから今回印象的だったのは、つかさ(飛龍つかさ)演じる能勢さん。
映画では小日向文世さん。
今回は能勢さんの年齢をグッと下げて、新田に憧れる後輩になってるそうで・・・
でも、なんかその方が私には割と自然に受け入れられました。
犬のようにワンワンと新田の周りをうろつき、新田の指示にはワンワンと笑顔で従い飛び回る。かわいい
つかさに、なんだかとーってもお似合い
新田の妹を狙っちゃってるし、
新田にスルッと騙されちゃうし、
尻尾振って「何か命じて~」って雰囲気が愛らしくて、
もう義弟にしちゃいなよ!絶対便利だし!って感じでした。
新田が電話したらもうそこにいる能勢ワンワンとかもう・・・飼いたい・・・
そしてさおたさん(高翔みず希)。
映画でももうぶっ飛ばしたくてたまらなくて、それでいてどうにも切ない気持ちにさせた栗原。
さおたさんの栗原。
もー・・・絶妙に・・・腹立つし・・・めっちゃ殴りたいーってくらいイライラして・・・
でも
「土ぉぉぉ
下ぇぇぇ
座ぁぁぁっっっ!!!」と暴れる姿は、どうしようもなく情けなくて恥ずかしくて気の毒で、さおたさんの栗原・・・見ていられないよぉ。
実はこの栗原が英文をタイプさせる場面。
映画の時は新田だけがやったわけじゃなくて、それがゲスワニ310さんは納得いかなくて、だってそれって「お客様のご満足のために」って表面は作って、裏は何でもいいじゃないかと言っているみたいに見えると言っていて、ああ、確かにそうだなぁと感じていたのですが、
宝塚版では新田が徹夜でやりきったとのことで、これが正しい誠心誠意の形だよなと思いました。310さんに伝えたら「よし!」と納得してました。
私としては
映画の時に説明臭くて蛇足に思えた仮面舞踏会の場面が
宝塚版だと・・・挿入部分が前半というせいもあるけれど、とても美しくて華やかで素敵な場面、絶対に必要なファンタジーと感じました。
やっぱり映画と舞台って全然違う!
あとはー・・・ゆうちゃんさん(汝鳥伶)!
ゆうちゃんさんが踊ると、ゆうちゃんさんしか目に入らなくなる存在感
そして最近、星組に出演しては
キャリアをどんどんカオスにしていたゆうちゃんさんですが、今回は非常に正しい姿で
頼りになる、信頼できる、素敵ダンディー、ちょっとプリティーな支配人さんでした。
それとそれとベルキャプテンのホッティー(帆純まひろ)。
制服姿が猛烈に麗しい
くり寿おばあちゃんをご案内する時に、、、
舞台上、お部屋は段差の上、お部屋の外は段差の下だったわけで、
舞台上には段差があるものの、本来ホテルのお部屋には段差がないのよね。
でも、そこにある段差をご案内する時に「段差にお気をつけください」と小さく言ったのが、地味にとても好きでした
さて。
あきら。
花組二番手あきら。
初東上あきら。
カレンダーにも出たし、宝塚グラフの表紙にもなったし、ちょうどこの公演中のグラフが表紙あきらなので、グッズ売場でもグラフがひと際輝いて見えたあきら。
ここまで条件が揃えば、そりゃすごい覚悟を持ったと思うのです、あきら。
お芝居はもちろん、いつも通りとーっても素晴らしかったのですが、
フィナーレのダンスが秀逸でした。
今までのあきらの何倍もオーラが大きくて、
爪の先、まつ毛の先までビッシビシに研ぎ澄まされてて、
センターで踊るあきらがとてつもなく美しくて、
そこからほとばしる強い思いに涙がぼろぼろこぼれて止まらなくなってしまいました
(周りから見たら猛烈なあきらファンみたいだったことでしょう)
人って気持ちでこんなにも変わるのね。
人の決意が全身にみなぎって閃光のように輝く、そんな瞬間
宝塚を見ていると、時々出会える最高の一瞬
これがあるから、全公演、全ジェンヌから目が離せないんだよなーと、しみじみ実感させられました。
はいからさんのあきら。楽しみだな。