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おなじ糸でも…
皆さまの装いが生活空間の彩りになるように。
着物着付け教室「彩きもの学院」でございます。
彩子が担当させていただきます
きものが好きな方は、きものが出来るまでの工程に興味がある方も多いのではないでしょうか。
今回は、きものや帯の原材料である糸についてのブログです
きものになる糸には、絹や木綿、麻など、様々な種類がありますが、最もポピュラーなものはやはり絹でしょうか。
絹糸には、主に生糸と紬糸と呼ばれるものがあります。
どちらも蚕の繭からとった糸から作るのですが、それぞれの工程には違いがあり、織られる反物にもその違いがはっきりと出てきます
まず、生糸ですが、蚕の繭を製糸し、引き出した極細の糸を数本揃えて繰糸の状態にし、撚りなどの加工をしていない絹糸のことを指しています。
生糸の太さは均一で、光沢があることが特徴です。
この生糸からは、やわらかものと言われる、いわゆる染めのきものの反物が多くつくられます。
対して、紬糸は、生糸に出来ない繭(屑繭)を真綿にし、そこから引き出された糸の事を指しています。
紬糸の太さは不揃いでいびつであり、その名の通り織りのきものである紬の反物がつくられます。
染めのきものとは、白生地に織った後に染め上げるきもののことで、織りのきものは、糸を先に染めてから織られるきものを指しています。
このように表現すると、生糸は染めのきもの、紬糸は織りのきものになる…といった解釈になるかも知れませんが…
今回のブログでは糸に焦点を当てているので、詳しくは割愛いたしますが、一概にそうとは言えないのです
例えば、大島紬は、紬糸ではなく生糸で織られています。
なので、生糸の特徴と同じように、なめらかで光沢感のあるきものとなります
紬糸で織られたきものといえば、結城紬が代表的です。
紬糸独特の風合いが特徴で、大島紬と並ぶ日本三大紬のひとつです。
生糸と紬糸以外にも、玉繭(2匹以上の蚕がひとつの繭をつくったもの)からは玉糸と呼ばれる糸がつくられたり…
元々は同じ蚕の糸。
その糸から数え切れないほどの歴史や伝統、技術が広がり、また繋がる。
知れば知るほど奥深く、興味の尽きない、面白いきものの世界…
↓学院では、産地研修に赴き、きものが出来るまでを見学し、勉強する機会もあります
また、来月の彩染織美術館では、玉糸からつくられるしょうざん生紬の展示がありますので、生徒の皆さんは楽しみにお待ちください
これからも「彩のお便り」をよろしくお願いいたします
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