彩の国が誇る織物
皆さまの装いが生活空間の彩りになるように。
着物着付け教室「彩きもの学院」でございます。
彩子が更新いたします
先日、とある織物の講座に参加してまいりました
とある織物とは…
伝統的工芸品のひとつ、秩父銘仙です
秩父銘仙は、その名の通り埼玉県秩父市を中心につくられている織物です。
その最大の特徴は、糸に型染めをして、裏表がないように染織される平織の織物だという事。
今回の講座は、民俗学の観点から銘仙についてを学べるものでした。
秩父銘仙の歴史は、江戸時代まで遡ります。
当時養蚕業が盛んだった秩父地域では、規格外の繭からつくった糸から、きものの裏地や自家用として秩父太織(ふとり)と呼ばれる丈夫な野良着がつくられました。
明治時代に入ると、絹織物の生産が発展し、銘仙がつくられるようになります。
当時の銘仙は、皆さんの知っているような色鮮やかな柄のものではなく、色数が限られた縞ものがつくられていました。
では、色柄物の銘仙はいつからつくられていたのかというと、そのきっかけは明治40年頃の女学校の制服開発だと言われています。
その頃にはほぐし織やしごき捺染法などの技術が確立され、色とりどりの模様銘仙が誕生することとなったのです。
模様銘仙は、当時ちょっとしたおでかけの際に着るおしゃれ着として庶民の間に定着。
今でいうワンピースのようなイメージでしょうか。
農家の若い女性たちは、農閑期には裁縫所へと通っていたようなのですが、そういった時に銘仙を着て出かけていたそうです。
年頃のお嬢さんたちがたくさん集まる裁縫所には、男性からのラブレターも届いていたとか…
織物の歴史を聞きながら当時の暮らしが想像出来て、とても楽しい講座でした
そしてそして、今回の講座ではなんと…
当時の銘仙の羽織が試着できるのです
本当に色鮮やかでどれもとっっても可愛くて…テンションがあがりました~
秩父銘仙は経糸と緯糸に補色を使う玉虫織を得意としていて、光沢があり触るとツヤツヤ
中でもお気に入りを羽織ってパチリ
配色がすごーーーく好み…
やはりただ見ているのと、実際に羽織ってみるのとではイメージが全然違いますね
講座に参加していた方たちとも、「その柄素敵ですよね~」「今日のきものならこっちが合うんじゃない?」と会話に花が咲きました
これからも「彩のお便り」をよろしくお願いいたします
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