当院では、パニック障害の患者さんも増えてきています。

精神的ストレスが多い現代社会特有の症状なのでしょうか?
心療内科精神科では、初診の患者さんは数ヶ月待ちの病院も多いようです!

パニック障害は専門的に言うと、

「パニック発作」「予期不安」「広場恐怖」の3つの症状があります。


心療内科や精神科では、

カウンセリングや生活習慣の指導により改善させていく「認知行動療法」と薬を投与する「薬物療法」2つの治療法があります。


私は「認知行動療法」はよいと思うのですが、

「薬物療法」には反対です!


理由は「薬物療法」により改善するどころか、「薬の害」で更に症状が悪化している患者さんを多く見てきているからです

ほとんどの病院では、治療に「薬」が使われており

「薬」を使わず、カウンセリングなどの「認知行動療法」だけで治療してくれる病院は少ないようです!

これには、「薬」を処方しなければ病院の経営が成り立たないと言う理由もあるようです


【病院での治療】

パニック障害鬱(うつ)などの症状で病院に行くと、ほとんどの病院では「薬物療法」「認知行動療法」を併用して治療していきます。


「薬を投与」すると、

とりあえずは、発作などの症状は軽くなる事が多いようです。

順調にいけば、そのまま薬を減らしていき治っていくケースもあります

※薬をやめる時は、急にやめると大変危険ですので、医師と相談しながら少しずつ時間をかけて減らしていく事が重要です!


ですので、私は「薬物療法」を完全に否定している訳ではありません。


※ただ病院での「薬物療法」がうまくいかない場合も多くあるも事実です!


「薬物療法」がうまくいかないケースとしては、

「薬」が効いている間は少し楽になっても、それ以上症状が改善せず

「薬漬け」になってしまうケースです。


「薬」を飲み続けていると「耐性」ができてしまい「もっと強い薬」を飲まなくてはいけなくなります。


そうなると、言い方は悪いですが、

「薬漬け」になってしまい「薬」によって更に症状が悪化してしまいます


こうなると、治すのが困難になります。

※この状態では患者さん一人で改善していくのは難しいので家族の協力が必要となります

家族の方が懸命になって「薬」の管理や「栄養」「運動」「心」のケアをしていき諦めずに時間をかけて治していくことが大切です。


【当院での治療】
当院では、まず初診の患者さんには問診票を書いてもらった後、
どういった症状でお困りなのか?
どういった経由でそうなったのか?
などをお聞きしながら、
当院の治療の仕方を説明していきます。

ここまでは、他の症状の患者さんとほぼ同じなのですが、「パニック障害」「うつ」などの患者さんに対しては「問診」「説明」にしっかり時間をとって行います。

当院に最近来院した、パニック障害の方の治療の一例を紹介します。


■30代男性 (症状)

■1ヶ月前から胸が苦しくて、

寝るときに「動悸」(心臓がバクバクしてきて)「パニック発作」になり眠れないとのこと。

■病院で「睡眠薬」「パニック障害」の薬を処方され飲んでいるとのことです。


■詳しく話を聞いてみると、パニック障害になる少し前に、「大きな交通事故」をしたそうです!


※この患者さんは、車の運転の仕事をしており、その仕事中の事故で、さいわい身体の方は、大きな怪我は無かったそうですが、車が廃車になるほどの事故だったそうです。

※この患者さんのように、最初は交通事故の話はせずに、詳しく話を聞いているうちに話してくれるケースもあるので、患者さんが話しやすくなるよう配慮することも大切です。


■当院での治療の説明します。

・「施術」

・「カウンセリング」

・「体操の指導」

・「生活習慣の改善」

などを同時進行しながら改善へと導きます。


・「パニック障害」の症状は、

1回、2回の施術で、すぐ治る訳ではないので焦らず「ゆっくり」諦めずに少しずつ症状が改善していくことが大切です。


クスリは少しずつでも減らしていくことが大切なことも説明していきます。


※「パニック障害」の症状がひどくなったのが、事故後の運転中にトンネルの中で急に発作が出て、その後寝るときも度々「パニック症」の発作が出る様になったそうです。


・ですので、先ずはしばらく「車の運転を止める」ことを提案しました。

※1回目の施術後も運転してみたそうですが、やっぱりパニックの発作が出そうになったので「運転はしばらく止める」ことを承諾してくれました。

※運転の仕事は、当院に来院する前から休んでいるそうです。


⬛️この患者の場合「パニック障害」になった直接の原因は「交通事故」でした。

■この患者さんの様に「1度の大きなストレス」で「パニック障害」になるケースもあれば、

「職場の人間関係のストレス」など「小さなストレスの積み重ね」により少しずつ「パニック障害の発作」が出てくるケースもあります。


■どちらのケースも「パニック障害」の原因となっている「ストレスを軽減」させることが大切です。

※この患者さんの様に、運転の仕事を一旦休んで「ストレスの原因を軽減させる」ことが治療の第一歩なのです。


■この患者さんの初診時「1番の困りごと」は、

・寝るときに「動悸」(心臓がバクバクしてきて)「パニック」になり「眠れない」ことでしたので、その症状の改善から優先して治療していきます。


■問診で充分な説明をした後、

整体施術で身体の緊張をほぐしていきます。

※この患者さんの場合、身体的には「胸と背中がはって」少し痛いとのことでした。


【当院の施術の特徴】

当院の施術では、「どんな体勢時に痛みが出る」などの検査をした後、

緊張している筋肉を緩める

ゆがんでいる骨格バランスを整える

「神経療法」により「神経伝達」を改善していく

などの施術をしていきます。


■1回目の施術後

※身体的な、「胸と背中のはり」の痛みは軽減された様です。


※施術により、先ずは身体の緊張が緩んでゆき、自律神経が整っていくことで「心」の緊張感や不安感和らいでいきます。


■まだ1回目なので、「パニック発作」「睡眠障害」が治るには、時間がかかるので焦らない事が大切と伝えました。

※1回目の施術をした翌日は、「施術による反応」により、「少し筋肉痛の様な痛みが出る場合もありますがその痛みは消えるので心配しなくてもいいですよ」とも伝えます。


※今日は「ゆっくり」して、次回からは「体操の仕方」も教えていく事を伝え、翌日の予約をとって帰られました。


■2回目の施術(翌日)

「胸と背中の痛み」は大分楽になったそうです。

■2回目からは「体操」も教えていきます。

※「体操」がしたくない人には無理に強要はせずに、「カウンセリング」と「整体施術」で治療していきます。

整体施術を受けるだけではなく「体操の仕方」を覚えて家でも毎日実行することで、更に良い状態になっていきます。


■「体操」の後は「整体施術」になりますが、「整体施術中」も「カウンセリング」しながら「心が軽くなる」様な「考え方」「生き方」なども伝えていきます。

※この患者さんは、交通事故後「パニック発作」「睡眠障害」以外にも「ドアを閉める音」や「お茶碗やグラスがぶつかる音」に対してストレスを感じる様になり「聴覚過敏」の症状も出たそうです。


※後は、1人になると「ネガティブな思考」になって不安になってしまうそうです。


■「体操」「整体施術」「カウンセリング」で、「体と心」も少し楽になったそうなので、家でも「体操」を毎日続けていく事と、「薬」を少しずつ減らしていく様に伝えました。

※後、来院時は奥さんに車で送ってもらっていたので、自転車で来てみてはと提案しました。

(自転車を試してみて無理そうだったら無理せず奥さんに送ってもらう)

※後は、家の庭で「畑」「園芸」なども「心」に良い影響があるので勧めました。


■3回目施術(前回から6日後)

身体の痛みはほぼ無く、

・来院も自転車で来れました。

・「体操」も毎日続けているそうです。

「パニック発作」も少しずつではありますが「軽く」なって「パニック発作の回数」「薬を飲む回数」も減ってきているそうです。

■「体操の仕方」も回数を重ねるごとに上手くなっていきます。


■4回目施術(前回から12日後)

順調に改善している様で、

当院に来る前は、毎日の様に「パニック発作」があり「薬」も毎日飲んでいたのが、

・前回の通院日から今日までの(12日間)で「パニック発作は3回」「薬を飲んだのは1回」と順調に改善しています。


■5回目施術(前回から13日後)

・初診日から約1ヶ月たった、5回目の来院ですが、前回から今日まで

・「パニック発作」0回「薬」を飲んだのも0回「睡眠薬」無しでも眠れる様になったそうです。


・「体操」も毎日続け、

・「家の庭で植物を育てる」のも「心が和む」そうです。

・自転車も来院以外でも乗って「軽め運動」になっている様です。

・「心」が軽くなる「考え方」も少しずつ出来る様になったそうです。


■6回目施術(前回から14日後)

・前回からも順調に改善していて「パニック障害」の症状は良くなっているので、

・これからは、少しずつ「通院間隔」をあけていき「月1回ペース」のメンテナンス通院をしながら、

※「仕事への復帰」を検討しながら「整体施術」と「カウンセリング」していく予定です。


■「仕事への復帰」ですが、

この患者さんの場合は、「車の運転の仕事」への復帰は、まだまだ止めておいた方が良いです!


※先ずは、「運転の仕事」以外の仕事をする様に勧めています。

※その仕事でも、もし何らかのストレスがかかり「パニック障害」が再発する様でしたら、直ちにその仕事を止める必要があります!


■先ずは「運転」以外の仕事でも「パニック発作」も起こらず順調に仕事出来る様になれば、

・次は、誰か隣に乗ってもらい「車の運転」を練習しはじめて、

・それも、大丈夫な様であれば、「車の運転の仕事」への復帰も試してみる順序が良いと思います。


■患者さんには、「車の運転の仕事」への復帰を「今」考えると、それがストレスになるので、「今」は「少しでも心が楽になる」ようにして「出来ることから少しずつ」試してみて「自分が楽しいと思うこと」

を探してみてはと伝えています。


※「車の運転の仕事」には戻らないと言う選択肢もあります。


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まだ仕事復帰への治療途中ですが、この患者さんの場合は、短期間で順調に「パニック障害」「睡眠障害」が良くなったケースです。

【短期間で良くなった理由】

「パニック障害」が発症して1ヶ月くらいの来院により、「パニック障害」が慢性化する前に治療を始められた事

病院で処方された「薬」を飲んでいた期間も短く「順調に薬を辞められた」ことも良かったと思います。

■患者さんが素直な方で、

・「通院日」

・「体操」

・「自転車」

・「植物を育てる」

・「心が楽になる考え方」

など提案したことを直ぐに実行してもらえた事が最も短期間で順調に改善していった理由だと思います。


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以上、当院での「パニック障害」治療の一例を紹介しましたが、


・他の患者さんの症例では、「パニック発作」の症状が治るまで、時間がかかりながらも、3ヶ月程で仕事に復帰できたケースなどがあります。


「パニック障害」メカニズムについては、まだ不明な点が多いとされていますが、ひとつは「脳の誤作動」が考えられます。


「脳の誤作動」とは「思考パターンの誤作動」とも言えます。

「痛み」「ストレス」に対する恐怖心から「悪循環の思考パターン」になってしまい「脳が誤作動」して「パニック発作」が起こってしまうと考えられます。


※ですので、この「悪循環の思考パターン」を変える必要があります。

それに対する「カウンセリング」もしっかりおこなっていきますので、「焦らず」ゆっくり治して行きましょう。


「薬」に関してですが、

基本的に「薬」で、パニック障害は治りません。

※「薬」で症状をおさえる事と、「治す」と言う事はまったくの別物と考えてください。

※出来れば「薬漬け」になってしまう前に当院にご相談ください。


※「パニック障害」の方は「自律神経」の乱れもあると思いますので、以前書いた【自律神経失調症】ブログも読むと参考になると思います。

ブログ【自律神経失調症】