⑪ルドンー秘密の花園展@三菱一号館美術館 | 西条美咲オフィシャルブログ「西条美咲の咲く色」

⑪ルドンー秘密の花園展@三菱一号館美術館

行ってきました!!

2月8日初日です^-^

 

今年開催される展示会の中でも、とても楽しみにしていたルドンの展示です。

その神秘性と美しい色彩、また目玉が印象的な不思議な真っ黒な世界に興味を持っていました。

 

今回の展示は、オディロン・ルドンの植物をモチーフとした作品に焦点を当てた世界初の展覧会だそうです。

 

 

ルドンって、フランスの画家なんですね。しかも、印象派が大活躍した時期の画家です。

モネやロダンと同じ年1840年生まれだそうです。

フランス象徴主義の画家だといわれていますが、モローとかと同じで、見えない世界を描いた画家です。

私は、ルドンってなんだか内的な世界を描いていてフランスのイメージがなくて、フェルディナント・ホドラーとかジャコメッティとか個性的な芸術家がたくさん生まれているスイスとかかなと勝手に思っていました。

 

三菱一号館美術館には、ルドンの本当に素敵な大きな大きな花の絵があります。

これが、パステルというから驚きです!!さらに、下絵の線は見られなく、直接描いたという事です。

「グラン・ブーケ」というのですが、2010年の会館の時にはなかったのに、いつの間にかあって、初めて見たときは、あまりの美しさになかなかその部屋から離れられないほどの強烈な印象でした。

それまでの私の中のルドンのイメージは目玉と黒の世界だったので、こんなに鮮やかな花がルドンの作品だなんて信じられなかったのを覚えています。

 

↓画録より「グラン・ブーケ」。すごく大きな作品です。

花瓶のブルーがとても美しいのと、右側の黄色の花々が光り輝いているようで本当に好きです!!

この絵一枚を見に行くだけでも、この美術館に行く価値があります。

 

 

私も今まで知らなかったのですが、この「グラン・ブーケ」は、フランスのドムシー城の食堂を飾っていた絵で、他の15点の作品と一緒に飾られていたそうです。

その15点がオルセー美術館からやってきて、グラン・ブーケと共に見ることが出来るというのが今回の展示の最大の見所です!!

行くしかないでしょ!!爆  笑

 

見た感想は・・・・

 

想像していたよりも、はるかに素敵です!!

やっぱり大きいし、印刷で見るのと実物を見るのでは、全ての作品においてそうですが、

もう感動がぜんぜーーーん違います!!

実物を見ると、印刷では分からなかった細かな線や模様が見えるし、色彩の美しさ繊細さが何とも言えません!!

残念ながら、この16点を同じ部屋で見ることは出来ないのですが・・・

グラン・ブーケが飾られている壁面の並びの作品もすごく好きで、横長の上の花(赤いひなぎく)の優しい感じが好きだし、

人物の描かれている面の4枚が最高!!!!

印象的なひなぎくに、楽器を弾いている女性に...

グラン・ブーケ以外は、同系色に抑えた色調の作品ですが、流れるようなリズムの美しさがあり、全体像とクローズアップが上手く配置されています。ドムシー城に飾られていた時はどんな感じだったのかなと想像しながら、その孤高の空間を感じる事ができました。

 

 

 
 

 

見ていて、色調や雰囲気から、ナビ派が思い浮かんだのですが、調べてみると、ナビ派の技法を使って描かれているということで、納得しました。パリにおけるナビ派の理想的先駆者としてルドンが上げられていたことも知りませんでした~(あぁ、まだまだ勉強不足)

 

実は、三菱一号館美術館で、数年前にやっていたナビ派展で、私は、ナビ派が大好きになったのです!!

きっと装飾性のある絵が好きなんです私。

クリムトに琳派にナビ派!!最高におしゃれで美しい!!

そして、役者としては画家の内面が現れている作品には惹かれてしまうので、ルドンはその両方を兼ね備えているのではないかと思います。

ルドン熱はしばらく収まりそうにないです^-^

今回もまた図録もお買い上げ!!

図録がおしゃれです!!最近の図録はおしゃれな物が多くて、毎回欲しくなってしまいます。

図録の中には、「グラン・ブーケ」を手に入れた経緯などもインタビュー形式で掲載されていて、読み物としてもとても充実しています。

 

 

素敵な展示に興奮で、長くなりましたが、展示の中には、ルドンの白黒時代の作品や他の色彩の美しい幻想的な素敵な作品もたくさんありました。この時代の作品も好きです。

 

 

とってもおススメです★