2018-③横山大観ー東京画壇の精鋭ー@山種美術館 | 西条美咲オフィシャルブログ「西条美咲の咲く色」

2018-③横山大観ー東京画壇の精鋭ー@山種美術館

今年2018年は、横山大観生誕150年・没後60年に当たる年だそうで、どの美術系雑誌でも横山大観がピックアップされています!
そんな横山大観の展示を今年いち早く行っているのが、私の大好きな山種美術館です!!
 
横山大観というと、誰でも名前は聞いたことがあるくらい有名な日本画家だと思います。
名前もインパクトがあっていいなと思います。大きく観る!なんて。
さまざまな技法を研究し、生涯で2000枚以上の富士山の絵を描いたという大観先生にぴったりの名前だと思います。
 
東京美術学校に第一期生として入学し、岡倉天心のもとで学び、岡倉天心と共に東京美術学校を離れ、日本美術院の創設に参加して菱田春草と共に西洋画の技法を取り入れた描き方を研究しました。
霧がかかったようなもやもやした絵「朦朧体」は、当時は受け入れられなかったようですが、私は、幻想的で柔らかな雰囲気がとても好きです。特に今まで美術館で見てきた菱田春草の作品は、美しくて好きなものが多いです。
横山大観は、私の中では、朦朧体よりも「富士山」のイメージが強いです。
 
今回の山種美術館の展示は、山種美術館の横山大観作品が一挙公開ということで、いろいろな年代、そして作風の作品を見れるのではないかと楽しみにしていました。
 

 

あと、山種美術館で、もうひとつ、毎回とても楽しみなのが、和菓子です!!

代表作品とコラボした和菓子は、芸術的で、毎回どの作品の和菓子を食べようか迷ってしまいます。

そして、味も最高!

今回私は、「山桜」とのコラボ和菓子を選びました^-^

↓こちらです。

 

美術館は、日常から離れた空間で芸術を楽しむ優雅な時間なので、こういった優雅な気分を味わえる+αの何かがあると、美術館に通うのがより楽しくなってしまいます。

 
 
 
山種美術館の展示は、いつもその画家の言葉もところどころに紹介されていて毎回とても興味深いです。
画家の言葉を読んでいると、お芝居にも通じるものがあるなと共感したり、勉強させていただいています。
ショップで冊子も買ってしまいました。
あと、この美術館は個人が作られた美術館なので、個性があるところが好きです。
山崎種二さんが、実際に画家と交流しながら収集したコレクションということが、1つの美術館のコレクションの中でより人間関係が濃く見えてくる展示になっていると思います。(横山大観は、この美術館の創立者・山崎種二さんが最も親しく交流した画家の一人だったということ)
 
 
 
展示の中で、今回私が一番惹かれた作品は横山大観「心神」という富士山を描いた作品です。
この作品は、横山大観が、美術館を作るならという事を条件に手放した作品だということです。
昔の本で、富士山のことを「心神」と書いているものがあるそうです。富士山はやっぱり日本人にとって偉大な存在なんだなと思いました。
どうして、富士山をそんなにたくさん描くのかという事に対して、富士山なら子供でも描けるが、富士山の中に自らの姿を描いているという事が解説に描いてあり、とても興味を持ちました。