クレージーキャッツの犬塚弘さんのご冥福をお祈りいたします | 西条昇教授の芸能史研究

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エンタメ評論家で江戸川大学マスコミ学科教授の西条昇のエンタメな日々。浅草芸能コレクション、喜劇、ジャニーズ舞台、アイドル、お笑い、昭和レトロ、ブラジリアンダンスのランバダなどなど。

クレージーキャッツの犬塚弘さんが94歳で亡くなられたとのことで、今、コメント取材を受けました。
長い手足を振り回してツイストを踊り、縦に落差をつけた手拍子を打ってみせる犬塚さんの姿が、隣りの小柄な桜井センリさんのチョコマカした動きと対称的で今も目に浮かぶようです。
時代劇コントでも、あえて袖丈の短い着物を着て手足の長さを強調されており、山田洋次監督もそうした犬塚さんの動きの面白さを引き出されていました。
1960年代にTVに映画に笑いの王者だったクレージーキャッツがいたからこそ、同じコミックバンドの後輩にあたるザ・ドリフターズがバトンを引継ぐ形で70年代の笑いの頂点に立つことが出来たと思います。
物心ついた頃から犬塚さんのオシャレな笑いに親しんでいた一人として、心よりご冥福をお祈りいたします。