仲本工事さんのご冥福を心よりお祈りいたします | 西条昇教授の芸能史研究

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エンタメ評論家で江戸川大学マスコミ学科教授の西条昇のエンタメな日々。浅草芸能コレクション、喜劇、ジャニーズ舞台、アイドル、お笑い、昭和レトロ、ブラジリアンダンスのランバダなどなど。

ドリフターズと言えば、加藤茶さんや志村けんさんが目立ちがちですが、「全員集合」におけるドタバタ=スラップスティックの笑いが成立したのには、体操部出身なこともあってバック転をしたり壁にぶつかったりするリアクションが抜群に上手く動きがキレキレな仲本工事さんの存在があったればこそだと思います。コント55号のドタバタ・コントに影響を受けていた志村さんが新加入した当初は、志村さんの個性を引き立てるために、仲本さんが互いに投げ合ったり跳び蹴りをかまし合ったりと激しいアクション・ギャグの相手役を務めておられました。 体操コントの「はい、ポーズ!」、CMの「コ・マ・オ・ク・リ・モ・デ・キ・マ・ス・ヨ」、志村さんとのじゃんけん決闘、いかりや長介さんとのバカ兄弟のコントなど、様々な仲本さんのお姿が目に浮かんできます。
ドリフがビートルズの来日公演で前座を務めた際、「のっぽのサリー」を歌ったのも仲本さんでした。
最近では仲本さんが始められたYouTubeの公式チャンネルも欠かさず観ていましたし、人柄のにじみ出るようなTwitterでの毎日の呟きにも癒されていました。
まさか、このような亡くなられ方をされるとは思ってもみなかっただけに残念でなりません。 心よりご冥福をお祈りいたします。