【西条昇の神楽坂文学散歩】泉鏡花の愛した料亭「うを徳」 | 西条昇教授の芸能史研究

西条昇教授の芸能史研究

エンタメ評論家で江戸川大学マスコミ学科教授の西条昇のエンタメな日々。浅草芸能コレクション、喜劇、ジャニーズ舞台、アイドル、お笑い、昭和レトロ、ブラジリアンダンスのランバダなどなど。

神楽坂と並行する軽子坂を登りきったところにある明治初期創業の料亭「うを徳」。
ここは尾崎紅葉や泉鏡花に愛された店として知られ、鏡花の小説「婦系図」に登場する魚屋「めの惣」のモデルは「うを徳」の初代・萩原徳次郎氏だという。
また、鏡花は大正九年三月に「うを徳」の新築開店披露の祝辞を書いている。