「円大幅安」大いに結構! 2024.04.28 | 京都 de 茶の湯 / 西方庵

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京都・嵐山近くで、四季の移ろいを愛でながら茶の湯を楽しんでいる侘び茶人・ 笹峯宗桓のブログです。400年以上の歴史を持つ鹿児島示現流兵法の門友として、鍛練に励んでもおります。

今日の朝刊に「円大幅安」が踊った。

大金持ちさんからは、「馬鹿か」とお叱りを受けるだろうが。

私は、「食料の自給自足=国防力強化」の点からも、「円安は

大いに結構」だと思う。

もっと安くなって、昔のように。「1ドル=360円」の時代

に戻って欲しいとさえ思っている。

昔、1ドルが360円だった頃、海外旅行など夢のまた夢で、

ウイスキー会社の懸賞で「○○を飲んでハワイに行こう」と

言うコマーシャルを見てワクワクしたことや、

霧島連山近くにある現在の「鹿児島空港」はまだなく、鹿児島

市内の鴨池空港に発着するプロペラ機を見上げて、どんな人が

乗るんだろうと思いを馳せた高校時代を思い出す。

皆が貧しかったが、安全で平和な良い時代であった。

「円が安くなると、現在、多くを海外から輸入している食料、

牛や鶏などの飼料、田畑の肥料の値段が高くなる」

ということは、「国内産の食料や飼料や肥料が競争力を増す」

ということだ。

これで、食料を海外に依存する率は格段に下がる=自給自足の

時代が来る。また、農薬や抗生物質等の有害な薬剤・添加物を

使った外国産のものを買わなくても済む。

四周を海に囲まれた小さな島の連なりに過ぎない「日本列島」。

太平洋戦争の時のように、周りを外国の艦隊に囲まれたら、

あっという間に飢え死にせざるを得ないことになる。

「硫黄島」や「沖縄」での戦いは、代表的な悲しい例だろう。

食料の自給自足は、「国防の要。基礎」である。

 

そんな簡単なことを無視して、国民を見殺しにしてでも

金を儲けたい金の亡者の主張などに耳を傾ける必要はある

まい。

彼らは、「日本は原料を輸入して、製品にして輸出し、

金を儲ける必要がある」「マネーゲームに不利!」など

と声高に主張する。

その前に、「食料や物資を遮断されては生きて行けない」

という原理原則から、ワザと目を逸らして、私的=個人的

な利益を追求している。

また、日本各地の水源地が、外国人によって買い占められて

いる現状を放置する一方、必要な防衛費をケチって自衛隊員

が職務を果たすために必要な装備品でさえ自費で買わなけれ

ばならないような状態だとも耳にする。彼らの職務に対する

責任感や熱意に依存しているようでは駄目だろう。

国家の防衛は、人権を守る意味からも大切なものであろう。

(了)