今日の朝刊に「円大幅安」が踊った。
大金持ちさんからは、「馬鹿か」とお叱りを受けるだろうが。
私は、「食料の自給自足=国防力強化」の点からも、「円安は
大いに結構」だと思う。
もっと安くなって、昔のように。「1ドル=360円」の時代
に戻って欲しいとさえ思っている。
昔、1ドルが360円だった頃、海外旅行など夢のまた夢で、
ウイスキー会社の懸賞で「○○を飲んでハワイに行こう」と
言うコマーシャルを見てワクワクしたことや、
霧島連山近くにある現在の「鹿児島空港」はまだなく、鹿児島
市内の鴨池空港に発着するプロペラ機を見上げて、どんな人が
乗るんだろうと思いを馳せた高校時代を思い出す。
皆が貧しかったが、安全で平和な良い時代であった。
「円が安くなると、現在、多くを海外から輸入している食料、
牛や鶏などの飼料、田畑の肥料の値段が高くなる」
ということは、「国内産の食料や飼料や肥料が競争力を増す」
ということだ。
これで、食料を海外に依存する率は格段に下がる=自給自足の
時代が来る。また、農薬や抗生物質等の有害な薬剤・添加物を
使った外国産のものを買わなくても済む。
四周を海に囲まれた小さな島の連なりに過ぎない「日本列島」。
太平洋戦争の時のように、周りを外国の艦隊に囲まれたら、
あっという間に飢え死にせざるを得ないことになる。
「硫黄島」や「沖縄」での戦いは、代表的な悲しい例だろう。
食料の自給自足は、「国防の要。基礎」である。
そんな簡単なことを無視して、国民を見殺しにしてでも
金を儲けたい金の亡者の主張などに耳を傾ける必要はある
まい。
彼らは、「日本は原料を輸入して、製品にして輸出し、
金を儲ける必要がある」「マネーゲームに不利!」など
と声高に主張する。
その前に、「食料や物資を遮断されては生きて行けない」
という原理原則から、ワザと目を逸らして、私的=個人的
な利益を追求している。
また、日本各地の水源地が、外国人によって買い占められて
いる現状を放置する一方、必要な防衛費をケチって自衛隊員
が職務を果たすために必要な装備品でさえ自費で買わなけれ
ばならないような状態だとも耳にする。彼らの職務に対する
責任感や熱意に依存しているようでは駄目だろう。
国家の防衛は、人権を守る意味からも大切なものであろう。
(了)