チャーチル英国首相(1/3) 2024.02.09 | 京都 de 茶の湯 / 西方庵

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京都・嵐山近くで、四季の移ろいを愛でながら茶の湯を楽しんでいる侘び茶人・ 笹峯宗桓のブログです。400年以上の歴史を持つ鹿児島示現流兵法の門友として、鍛練に励んでもおります。

体調不良となって大人しく過ごす間、録画しておいた映画

「ウィンストン・チャーチル/ ヒットラーから世界を救った

男」を、何度も見返した。

絶対的な敗勢をひっくり返して、第二次世界大戦を連合国

側の勝利に導いた、不撓不屈の精神を持つ英国首相だが、

今の若い人は、余り知らないだろうな。

 

鑑賞していて、まず感じたのは、英国英語の聞き心地の

良さ。悪態をつくところさえ、面白い。

 

次に、弁舌の才に如何に効果があるかを悟らされる。

私にもこのような才があって、きちんと十分に相互理解が

できるような会話ができていたらなあと、これまでの人生

を振り返って、自分の至らなさに溜息が出る。

私が知らなかったのは、チャーチル首相は、党内の支持基盤

が小さくて弱いため、平時なら起用されない、国家の危急

存亡の折だからこそ起用された、剛腕の人材であったことだ。

(実際に、第2次世界大戦後には職を追われた。)

 

映画の中で、英国国会の審議のシーンが何回か出てくるが、

事前に演説の原稿を作りはするが、

日本のように首相や大臣が原稿を棒読みするような情けなく、

無様なことは無く、自分の言葉で発言し、討論していた。

これは、現在でも実際に行われていることでもある。

ヒットラー率いるナチス・ドイツに、ヨーロッパは、電撃的に

軍事的に席巻され、残るのは、海峡を挟んだ英国だけになった。

 

英国も、貴族階級を基盤とする上院議員達は、(自分達の利益

さえ守れれば良いとの観点から)ドイツ側が示す和平協定の

締結を模索するが、それでは、国の主権が失われるとの平民・

労働者階級の声をバックにして、チャーチル首相は徹底抗戦の

方針を貫く。

(続く)

 

“SUCCESS IS NOT FINAL, FAILURE IN NOT FATAL.

IT IS THE COURAGE TO CONTINUE THAT COUNTS.”

「成功も失敗も終わりではない。肝心なのは続ける勇気だ」

(WINSTON CHURCHILL)