「見た目の良さも天賦の才ぞ」2023.10.29 | 京都 de 茶の湯 / 西方庵

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京都・嵐山近くで、四季の移ろいを愛でながら茶の湯を楽しんでいる侘び茶人・ 笹峯宗桓のブログです。400年以上の歴史を持つ鹿児島示現流兵法の門友として、鍛練に励んでもおります。

NHKの大河ドラマ「どうする家康」は、いよいよ

佳境の「関ヶ原の戦い」となり、徳川家康公が

天下をとるに至る。

 

2023年8月20日の放送の中で、井伊直政公に

母上が諭された「見た目の良さも天賦の才ぞ」

という言葉が、私の胸に苦く残ってしまったこと

を、以前の記事に書いたのを思い出したので、

くどいようですが、再度、掲載させていただく。

 

「見栄えの良い」男子は、女性から羨望の眼差し

を向けられる存在であるとともに、男性から

羨ましがられ、嫉妬される存在でもあった。

 

しかし、その男子自身は、自らそのような境遇を

望んで、そのようになったわけではないし、

むしろ、そのために、人生を送る過程で様々な困難

に出会うことも多くあり、その苦しみを周囲に共有

してもらえない、理解してもらえない孤独な存在で

もあった。

だからこそ、自分で自分の見た目、容姿を十二分に

自覚したうえで、振舞い、慎重に判断し、人生を生

きていかなければ、「見た目の良さという天賦の才」

は生かせない。

むしろ、人生の大きな「躓き」や「禍」の元になる

ことさえあることを、自戒しなければならない。

何事も、「過ぎたるは及ばざるが如し」と言うでは

ないか。

具体には、若年のうちは年上からの女難、中年以降

は15歳以上年下からの女難に遭わぬように気を

つけるべし。(私の場合、2周り以上年下の女性達

から言い寄られたことも多くある。適度な年配の

女性は退いてしまい、寄ってこようとしなかった。)

 

体当たりでの攻撃を回避し、グルーミング(懐柔)

されぬように、女性の不誠実な様々な誘い(=嘘)

を、見抜き・跳ねつける、賢さと断固とした気概と

勇気を忘れてはいけません。曖昧さや油断は禁物。

(女性は、必ず、結婚した後に掌を返します。約束

事は全て反故にします。)

離婚問題に苦しむくらいなら、結婚などせず、

独り身で居る方が遥かにまし。

人生六十年を過ぎれば、容色が衰えて、皆と等しい

地平に立てる。(もちろん、全く同じと言う訳には

行かないけれども・・・。)

七十年を過ぎれば、色恋の対象とされず、対象と

なる女性も存在しなくなるので、女難は去り、

白黒のモノトーンの世界の中に生きれるようになる。

それまでは、心して歩まなければ、人生を失う。

 

人生の先達が経験に基づいて言うのだから、間違い

ない。

(了)