見た目の良さも天賦の才ぞ 2023.8.20 | 京都 de 茶の湯 / 西方庵

京都 de 茶の湯 / 西方庵

京都・嵐山近くで、四季の移ろいを愛でながら茶の湯を楽しんでいる侘び茶人・ 笹峯宗桓のブログです。400年以上の歴史を持つ鹿児島示現流兵法の門友として、鍛練に励んでもおります。

「見た目の良さも天賦の才ぞ」。

 

今夜のNHK「どうする家康」の中で、

井伊直政公に母上が諭された言葉が、

私の胸に苦く残ってしまった。

 

自分で自分を十二分に自覚したうえで、振舞い、

慎重に判断し、人生を生きていかなければ、

「見た目の良さという天賦の才」は生かせない。

 

むしろ、人生の大きな「躓き」や「禍」の元になる

ことさえあることを、自戒しなければならない。

何事も、「過ぎたるは及ばざるが如し」と言うでは

ないか。

 

具体には、若年のうちは年上からの、中年以降は

一回り以上年下からの女難に遭わぬように気をつけ

るべし。

体当たり攻撃を回避し、グルーミングされぬように、

誘いを跳ねつける、断固とした気概と勇気を忘れぬ

ように。曖昧さや油断は禁物。

 

人生六十年を過ぎれば、容色が衰えて、皆と等しい

地平に立てる。七十を過ぎれば、色恋の無い白黒の

モノトーンの世界の中に生きれるようになる。

それまでは、心して歩まなければ、人生を失う。

 

人生の先達が経験に基づいて言うのだから、間違い

ない。