安全対策を無にしない。 2021.12.31 | 京都 de 茶の湯 / 西方庵

京都 de 茶の湯 / 西方庵

京都・嵐山近くで、四季の移ろいを愛でながら茶の湯を楽しんでいる侘び茶人・ 笹峯宗桓のブログです。400年以上の歴史を持つ鹿児島示現流兵法の門友として、鍛練に励んでもおります。

今日の京都は、積雪はありませんが、雪が舞っています。

 

ネットニュースによると、

22日午後、ある私立の芸術大学で、女子学生が作品を制作する

授業中に電動工具で鉄板を切っていたところ、火花が飛び散って

着衣に燃え移り、大やけどを負って救急搬送され、病院で治療を

受けていましたが、30日に亡くなったそうです。

誠に悲しい事故です。防燃性の作業服の着用や作業手順などの

安全指導はされていたのでしょうか?

 

電気屋であった私の周りにも、高電圧に触れて若くして亡くなった

方がおられます。今でも、時々、面影を思い浮かべては嘆息します。

優秀な方だっただけに、手順などに誤りなどないはずなので、

何故?と今でも思います。

 

また、道行く人々の服装を見ていて、足元近くまで長くてヒラヒラした

デザインの服の人、引きずりそうなズボンのはき方をした人など、

デザイン重視のルーズな服装の方を多く見かけると、

つい、エスカレーター、エレベーター等の機械に巻き込まれなければ

良いが等と、勝手に心配してしまいます。

色々な安全装置が次々と開発、設置されて、人々への安全対策が年々進められ、充実されて行く世の流れは大変結構なことですが、

それに反比例するかのように、人々の安全に対する危険意識が

失われ、安全対策に甘えた振舞いが増えて来ているように感じる

のは、この年寄りだけでしょうか?

 

明日は新しい年を迎えますが、いろいろな作業の場で、

この様な痛ましい事故が起らないようにと、切に祈っています。