灯心亭お茶会 2015.10.11 | 京都 de 茶の湯 / 西方庵

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京都・嵐山近くで、四季の移ろいを愛でながら茶の湯を楽しんでいる侘び茶人・ 笹峯宗桓のブログです。400年以上の歴史を持つ示現流兵法の門友として、鍛練に励んでもおります。

2015年10月11日(日)
大阪府島本町にある水無瀬神宮の灯心亭お茶会に出席しました。   
着物もスーツも着ずにラフな服装で出かけました。お正客やお詰めの席を避けたかったので、初心者を装うためでしたが、譲り合いの結果、お正客の席に座ることになりました。男性が少ないので、どうしてもこうなってしまいます。
今日の出席者はいつものようには多くはありませんでした。連休のせいかもしれません。受付を済ませて、奥の待合に移動しようとしていたら、直ぐに席に入れますからどうぞお入りくださいとの御案内をいただいたので、十数人の方の後ろについて入りました。人数が多いので、入口で正座しての礼は省略して、立礼しました。
  

 
 

 客殿(お茶会の会場)
 茶室は神宮の客殿(灯心亭と同じように重要文化財の指定を受けている桃山時代の建物)でした。今日は表千家の先生のお当番で、次客の席に座られた老先生(御婦人)とともに、私の行き届かないところを優しくサポートしていただきました。
主菓子は柿の形をした「みのりの秋」、お干菓子は「稲穂」と「雀」の二種で美味しくいただきました。お正客の席の良いところは、お点前の一部始終を拝見できるのと、先生からお道具類の詳しい説明を直接にお聞きできるところです。また、一番良い器で真っ先にお茶をいただけます。お替わりの抹茶も遠慮なくいただきました。
大板に鬼面風炉・真形釜、瀬戸の柿渋手の水指、秋草蒔絵の大棗、主茶椀は大樋焼五代目の飴釉茶椀で銘「好日」、大徳寺玉林院の古材で作られた香合「鳴子」などなど目の保養をさせていただきました。
お茶会の席を退出してから、用意されていた下足を履いて数寄屋風書院造の灯心亭茶室を拝見しました。灯心草の格天井など何度見ても風趣があって良いものです。
細かなことを詮索されない、のんびりと過ごせる良い席でした。11月にも来たいと思っています。