MARIONETTE- Еmma


【激闘①】


大和 幸一(やまと こういち)

北条 帝(ほうじょう みかど)


大和学園最強世代と言われる2人が防衛軍に入隊したのは西暦2059年の春のことで、まだ入隊して2年も経過していない。2人の強さは防衛軍に入隊した当初から際立っており、幸一に至っては統括隊長にまで抜擢される。


日本国防衛軍の中でもトップクラスの実力を有する2人の機動兵士が、ローマの地にて戦う相手は、まだ若いロシア軍の新米兵士であった。


コードネーム『レッドソルジャー』

コードネーム『レッドヴァルキリー』


『オーディンズ・ランス!!』


バシュッ!


ビビッ!


『損傷率63%』


『!?』


帝は、何が起きたか理解出来ない────


確かに北条 帝は光学槍(ランス)をレッドソルジャーの胸部に叩き込んだ。レッドソルジャーはそれほど強い機動兵士ではなく、剣で受ける事も、避ける事を出来ない。


『みかど!下がれ!』


『くっ!手応えはあった!奴の装甲の耐久値が損傷しているのは間違い無い!』


『わかってる!しかし、それ以上の攻撃は危険だ!』


理由が全く分からないのだが、攻撃をした帝の装甲の耐久値が削られている。


『くっ、くくく。』


まだ幼さの残るソルジャーの口元から笑みが溢れる。


『わざと斬られてやってるんだ。どうした?掛かって来いよ。』


『貴様……………。』


ふらり


『!』『!』


そこに現れたのは、レッドソルジャーと瓜二つの女性の機動兵士だ。


『兄さん、こんな奴等に構っているヒマは無いわ。向こうにまだ2人いるし。さっさと終わらせましょう。』


『ヴァルキリー………。』


『私達の能力なら負ける事は無いもの。』


『そうだな…………。『反射』の能力がある限り俺達は負けない。』


──────反射



『反射………、だと?』


『教えてあげよう、日本の兵士よ。』


『クレシェフ!!』


レッドソルジャーとレッドヴァルキリー、2人の機動兵士の後ろに控えるのは、ロシア軍クレムリン親衛隊の総帥シーザー・クレシェフである。


『ロシア軍のトップである私が、僅か2人の護衛でローマにまで来たのは、絶対の自信があるからだ。』


長身の男は、すらりと長い光学剣(ロングソード)を、幸一と帝に向けた。


『その双子の兄妹の能力は『反射』だ。全ての攻撃を放った相手に跳ね返す能力。その2人を倒す事は不可能なのだよ。』


『なんだと!?』


馬鹿な……………。


仮にそれが本当なら、レッドソルジャーとレッドヴァルキリーは無敵である。


『ソルジャー!ヴァルキリー!私達の本命はダビデ王だ。雑魚はさっさと片付けるが良い。』


バッ!


ザザッ!


『!』


(速い!?)


ガキィーン!


ズバッ!


『ぐぉ!』


ビビッ!


『損傷率38%』


ソルジャーの攻撃は防いだが、ヴァルキリーの攻撃をまともに受けた幸一が吹き飛ばされる。


『死ね!』


『くそ!』


ズバッ!


すかさず攻撃を繰り出すソルジャーの光学剣(ソード)をかわし、反撃をする幸一。しかし、傷を負うのは大和 幸一だ。


『損傷率52%』


『馬鹿な!?』


『馬鹿はお前だ!』


ガキィーン!


ビリビリ!


『ちくしょう!』


ザザッ!


幸一は2人の機動兵士と距離を取り態勢を立て直す。


ビビッ!


『おい!幸一!大丈夫か!?』


『大丈夫じゃねぇよ!策が無い!』


攻撃をしても損傷を負うのが自分達なら、戦いようが無い。


『こんな奴等にどうやって勝てば良いんだ!』


相手に傷を負わす事なく敵を葬る。そんな芸当が出来る機動兵士など……………。


『七瀬………………。』


七瀬 怜の攻撃は相手のマリオネットを分解する。


『確かに七瀬統括隊長なら可能性はある。』


通常では有り得ないのだが、怜の正確無比な攻撃は不可能を可能にする。


しかし


ブワッ!


『行くぞぉ!』『それ!』


ガキガキガキィーン!


グワン!


ガキィーン!


ビリビリ!


ソルジャーとヴァルキリーの攻撃は止まらない!


『攻撃はするな!全て受け流せ!』


『馬鹿を言うな!俺はスピード型では無いぞ!』


ズバッ!


『ぐっ!』


『損傷率78%』


もう、後が無い────


戦闘を見守るシーザー・クレシェフには余裕さえ伺える。


(日本の機動兵士も、こんなものか。)


もっとも、レッドソルジャーとレッドヴァルキリーの特殊能力を前にしては、初見で勝てる者などいない。


ビビッ!


(9人……………、6人が殺られたか。)


もう少しで羽生 明日香と相対する事になる。


(ダビデ王は、この私が自ら………。)


と、その時


シーザーの視界に、上空に浮かぶ無数の光学短剣(ナイフ)が入り込んだ。


(ナイフ……………、これは。)


『ソルジャー!ヴァルキリー!上だ!』


『!』『!』


シュバババババババババババッ!!


天から降り注ぐ光学短剣(ナイフ)は、レッドソルジャーとレッドヴァルキリーへと降り注ぐ。


『な!』『これは!?』


バシュバシュバシュバシュバシュ!


ガキガキッ!


グサッ!


『くっ!』


『ダメ!防ぎきれない!』


『左右へ分かれるぞ!ヴァルキリー!』


シュバ!ババッ!


その光景を呆然と見つめているのは日本国の機動兵士、幸一と帝である。


『おい幸一……………。』


『あ?』


『何が起きたんだ?』


『知らん……………。』


しかし、今の攻撃には見覚えがある。先日、ベルギーのNATO本部前で幸一達が戦ったロシア軍の兵士が使っていた技である。


ビビッ!


『!』『!』


そして、2人の中央に突如として現れた機動兵士こそが、その技を使った張本人。


──────レッドマジシャン



『お前は!?』


『戦闘は見させて貰ったよ。ずいぶんと苦戦しているじゃないか。』


『なに?』


しかし、幸一や帝よりも驚いているのは、レッドソルジャーとレッドヴァルキリーである。


『誰だ貴様!』


『今のはお前の仕業か!』


双子の機動兵士は、レッドマジシャンに向けて光学剣(ソード)を構える。


『ふむ。お前達が新人の兵士か………若いな。』


『なんだと!』


『なぜ私達を攻撃する!』


『ん?』


そして、レッドマジシャンは答える。


『全ての攻撃を反射するのだろう?それなら問題は無かろう。損傷を受けるのは私の方だ。』


『ぐっ……………。』


『しかし、おかしいなぁ、反射するなら私の攻撃を避ける必要は無いはずだ。その慌てようも腑に落ちない。』


『……………。』


『反射の能力…………、つまり嘘か。』


『!』『!』




【激闘②】


シーザー・クレシェフが率いる3人の機動兵士、対戦するのは日本国防衛軍の機動兵士の2人。そこに乱入したレッドマジシャンは、不敵な笑みを浮かべた。


『お前…………ロシア軍の兵士だろ!俺達を攻撃して何を考えている!』


レッドソルジャーの怒りも無理は無い。味方であるロシア軍の兵士からの奇襲攻撃を受けたのたから。


『レッドソルジャーと言ったか?お前の耐久値はあとどのくらい残っているのか。』


『……………!』


『次の攻撃に耐えられるかな。』


キラーン!


今度は巨大な一本の光学剣(ソード)が空中に浮かび上がった。


『これは反逆罪だぞ!』


『レッドパンサー!裏切り者だ!奴を倒して!』


レッドマジシャンは確信する。2人の慌てようから推測するに、耐久値はそれほど残っていない。


『そうか…………。お前達の能力は反射ではなく、共感(エンパシー)か…………。』


『!』『!』


『自らが受けた損傷と同じ痛みを相手に負わす特殊能力者。そのような研究が行われていると聞いた事があるが、既に完成していたか。』


『てめぇ……………。』


『総帥!裏切り者に制裁を!!』


『裏切り者だと?』


ふふとレッドマジシャンは笑みを浮かべる。


『私の上官はアンドロメダ総司令官様だ。アンドロメダ様を殺したのは誰かね。』


『なに?』


『裏切り者はどちらかと聞いているのだよ。そうだろ?シーザー・クレシェフ。』


『!』『!』


────────仲間割れ


(理由は分からないが、好都合だ。)


レッドマジシャンの言動が正しければ、レッドソルジャーとレッドヴァルキリーの能力は『共感』というもので、決して無敵ではない。


幸一と帝の損傷率は大きいが、ほぼ同程度の損傷をあの2人も受けている。


ジャリ……………。


クレシェフは、辺りの様子を見回しマジシャン部隊の動向を探る。


(レッドマジシャン1人ではない。他のメンバーも近くに待機しているはずだ。)


デストロイ部隊を葬った今となっては、クレシェフのクレムリン親衛隊と敵対する部隊は無いと思っていたが、マジシャン部隊…………。


『レッドマジシャン。』


『何かね。』


『私の命を狙うのか。』


『この状況で、他に何がある。』


『……………、エレナ、テレイサ、私を殺してもクレムリン親衛隊の優位は変わらない。アンドロメダ派閥は少数派だ。祖国を敵に回すぞ。』


『…………そうですねぇ。私達がお前を殺せばそうなる。』


『なに?』


『お前を殺すのは私ではない。日本国防衛軍の機動兵士だ。私達マジシャン部隊は、シーザー、お前の仇を打つ事になる。そういうシナリオで如何か?』


『貴様……………。』


『ほら、どうやら来たようです。』


ザッ!


ザザッ!


『大和統括隊長!北条隊員!!』


『七瀬統括隊長!』


『明日香も無事か!』 


純白のマリオネットと薄桃色のマリオネットが、現場に到着し4人の機動兵士が一同に並んだ。


『2人とも…………聞いてくれ。』


幸一がこれまでの経緯を手短かに話すと、状況を理解した明日香が足を踏み出す。


『私達の中で一番損傷率の低い私が相手をします。』


『ちっ!』『ソルジャー!相手は1人よ!』


(帝様に大和統括隊長………。)


明日香が憧れた2人の機動兵士が苦戦したのは、理由が分かってしまえば単純な事である。


受けた損傷と同じ損傷を相手に与える特殊能力は、一対一、もしくは同人数以上の戦闘であれば無類の強さを発揮する。悪くても引き分けに持ち込めるのだから、帝様と大和統括隊長には勝ち目は無かった。


シャキィーン!


ガキガキィーン!


『明日香!』


『大丈夫です!』


ソルジャーとヴァルキリーの同時攻撃を明日香は難なく受け止めた。


(身体が軽い…………。さっきまでの記憶の混乱は既に無い……………。)


そして


シュバッ!


『!』


バシュ!


『ひぃ!』


ビビッ!


『損傷率97%』


ビビッ!


『損傷率26%』


明日香はちらりと自分の耐久値を確認するが、十分に余力がある。


未来の世界最強の機動兵士である、エマ・スタングレーと完全に一体化した羽生 明日香にとっては、レッドソルジャーやレッドヴァルキリーの動きを見切るなど造作もないこと。


『音速剣(ソニック・スラスト)!!』


シュバババッ!!


エマの得意とする技を発動するのにも、もはや違和感は無い。


『ぐわぁ!』


『きゃっ!』


バチバチバチバチバチバチバチバチ!!


ドッガーン!ドッガーン!


2人の兵士を倒した明日香が、もう一度自らの損傷率を確認すると、損傷率は33%を示していた。


『助かった明日香、カラクリさえ分かってしまえば、それほど脅威となる相手では無かったな。』


北条 帝はレッドソルジャーとレッドヴァルキリーに留めを刺して、明日香に礼を述べる。


そのカラクリを教えたレッドマジシャンの真意は不明であるが、今の敵はレッドマジシャンではなく、ロシア軍総帥シーザー・クレシェフだ。


『脱出の時間は過ぎましたが、私達には新たな目標が出来ました。』


『そうだな…………。』


『この男を倒せば戦況が大きく変わるかもしれない。』


『相手は1人………。逃げる必要は無くなりました。』


『決着をつけましょう!シーザー・クレシェフを倒します!』





【激闘③】


日本国防衛軍特別歩兵部隊

七瀬 怜、大和 幸一、北条 帝、そして羽生 明日香


ロシア軍の3つの機動兵士部隊を退け、レッドソルジャーとレッドヴァルキリーにも勝利した。


(確かに甘く見ていた……………。)


しかし、誤算はマジシャン部隊。ここに来てマジシャン部隊が私に歯向かうとは想定外だ。


『光学剣(ロングソード)!』


シーザーは異様に長い長剣を構える。


(今からベルリンにいるエレナやテレイサを呼んでも間に合わない。)


防衛軍の中でスピード型は、七瀬と大和。汎用型の羽生 明日香もスピード能力は高い。姿は見せないが、マジシャン部隊の中にもスピード自慢の機動兵士はいる。


(逃げ切れそうも無いか………。)


そして、シーザーは刃を明日香に向けた。


『お前達の耐久値も削られているはずだが、死ぬ覚悟はあるか。』


この4人を同時に相手をするのは、いかにクレムリン親衛隊のトップであっても荷が重い。普通に戦えば負けるであろう。しかし、シーザー・クレシェフには奥の手があり、負けるとは限らない。


シーザーの問いに答える兵士はいないが、各々が戦闘態勢に入っており、戦いは避けられそうにない。


『ならば私も全力で相手をしよう。』


シュッ!


『!』


先に動いたのは七瀬統括隊長だ。細長い2本の光学剣(フルーレ)による突きは、電光石火の速さである。


『くっ!』


ガキガキィーン!!


バッ!


その突きをギリギリのタイミングで防いだシーザーが、大きく後ろへ飛び跳ねた。


ビュン!


その着地のタイミングで光学剣(ソード)を放ったのは羽生 明日香である。七瀬統括隊長に勝るとも劣らない高速の剣。


バシュ!


その突きをシーザーは光学剣(ロングソード)で叩き伏せる。


ガシュ!


(羽生 明日香!)


よもや、このような状況で戦闘になるとは思っていなかった。明日香を自身の手で殺したいと思ったシーザーであるが、4対1の戦闘は想定外だ。


ギュルギュルルル!!


『バスタード・キャノン!!』


高速回転による必殺の一撃を受ければ、シーザーの装甲の耐久値を大きく減らす事になる。この攻撃を受けてはならない!


ザッ!


よってシーザーは、攻撃を受ける選択肢を放棄して、ひたすら避ける事に専念する。


『!』


しかし、シーザーの周りを取り囲むように、3人の機動兵士が待ち受ける。


(くそっ!逃げられない!!)


ギュルギュルルルル!!


『ぐはぁ!』


ビビッ!


『損傷率48%』


『ふざけるなぁ!』


バシュ!!


すかさずシーザーが光学剣(ロングソード)を振り下ろし、幸一の装甲の耐久値を削り取る。


『うわっ!』


『損傷率88%』


『!』


『大和統括隊長!!』


『オーディンズ・ランス!!』


グワン!!


ガキィーン!!


ビリビリ


『すまない!みかど!』


『無茶をするな!』


『あぁ、しかし奴の耐久値を削ってやった!』


日本国防衛軍のトップクラスの機動兵士4人を相手に、まともに戦闘になっている時点でシーザー・クレシェフの実力は相当に高い。


『大和統括隊長は下がって下さい。その損傷率では危険です。』


『七瀬…………。』


『これ以上の犠牲者は出したく有りません。4人で日本へ帰りますよ。』


ロシア軍の総帥であるシーザーを倒すまで、あと少しだ。


ゴゴゴゴゴゴォ!


北条 帝の光学槍(ランス)は、リーチが長いのが特徴であるが、その槍が更に大きく膨れ上がる。


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴォ!!


(これは……………!)


天に突き上げた槍の長さは、有に10メートルは越えている。


(ここまで、精神力を武器に乗せるとは………。)


シーザー・クレシェフは帝の光学槍(ランス)を見て、素直に感心していた。4人の機動兵士の中ではもっとも弱いと思っていた機動兵士である。瞬発力やスピードなら他の3人の方が脅威であるが、機動兵士の戦闘はスピードだけでは決まらない。


(この攻撃を受ければ、間違いなく私の『マリオネチカ』の耐久値は消滅する。)


ザッ!


ザザッ!


『!』


右後方に七瀬 怜、左後方に羽生 明日香。


(退路まで塞がれたか…………。)


北条 帝は告げる。


『逃げ場は無い。これで終わりだシーザー・クレシェフ。』


『ふむ。ならば…………。』


シュバッ!


『!』


シーザーが選んだ道は前進、つまり真正面から帝と戦う道を選んだ。


『オーディンズ・クラッシュ!!』


ズバァッッン!!!


その一撃は大地をも揺るがす波動を巻き起こし、シーザー・クレシェフの装甲のど真ん中に直撃する。


『ぐっ……………。』


ビビッ!


(勝った!)


しゅう─────


『!』


ズバッ!!


『なっ!?』


ビビッ!


『損傷率!リミットオーバー!!』


バチバチバチバチバチバチバチバチ!


『北条様!!』『帝!』『北条さん!!』


ドッガーン!!


「馬鹿な…………。」


一瞬、時が止まったかのような静寂が訪れ


ズバッ!


シーザーは北条 帝の首を斬り落とした。


ドサッ



しん──────



『………………。』


『な…………に?』


状況が理解出来ない。


北条 帝の攻撃は、日本国防衛軍の第一統括隊長である伊集院の覇道剣をも彷彿させる強大な威力であった。


一撃で全耐久値を消滅させるほどの威力。


しかし────────


『みかどぉぉぉ!!!』


『みかど様ぁ!!』


幸一と明日香の叫びが虚しく戦場に響く。



噂には聞いていた。


レッドマジシャンは、シーザー・クレシェフの能力について、とある噂を聞いた事がある。


シーザーのマリオネットは破壊出来ない…………。


前総帥であるベガや、幾多の機動兵士達がシーザーと戦ったが、1人としてシーザーを倒せた機動兵士はいない。確かにシーザー・クレシェフの戦闘力はロシア軍の中でもトップクラスなのは間違い無いが、それでも戦闘の中で攻撃を受ける事はある。


シーザーとて、無敵ではない。

明らかに押されている状況は何度か経験しているが、それでも、シーザーの装甲が壊れる所を見た者はいないのだ。


(まさか…………、噂は本当だとでも言うのか。)


ザッ


ザッ


シャキィーン!


『残り3人………。いや、マジシャン部隊を含めれば8人か。』


『!』


『そろそろ出て来たらどうだ?私が全員まとめて相手をしてやろう。』