MARIONETTEクララ【総集編】


1話【最強の十人】

​【前半:最強の十人の特集】

北海道の旭川市にある防衛軍特別歩兵部隊駐屯地で、真中 飛龍と音無 零は夕食後の休息をとっていた。あと六時間でロシア・シベリアに向けて出発し、チェルノ・ガンマ襲撃部隊として実戦に参加することになっている。退屈を紛らわせるように、音無は飛龍へ月刊「マリオネット」の雑誌を投げ渡した。その表紙には「最強の機動兵士十人」という大々的な見出しが躍っていた。ページをめくると、アメリカのシリウス・ベルガーやブレイク・マーフィー、イギリスのアレクサンダー・グレイ、日本の伊集院 翼、イスラエルのダニエル・ヨハンといった世界各国の錚々たる強者たちの経歴が紹介されていた。さらに、オーガス・ベルガー、ジョージ・レオナルド、神代 唯、アッシュ・ベルガーといった面々に加え、十人目には史上二人目の完全適合者でシンクロ率100%を維持する十二歳の少女クララ・ヴァイスの名前が記載されており、二人はその驚異的な事実を知って絶句するのだった。


【後半:ロンドン集結】

西側諸国のロシア軍への奇襲攻撃を控え、イギリス・ロンドンの作戦本部には世界最高峰と謳われる二十五名の精鋭が集結していた。シリウス・ベルガーが率いるシリウス隊や各国の猛者、日本の伊集院 翼や神代 唯らが顔を揃える中、日本の無名に近い北条 芽依は圧倒的な気配の群れの中で縮こまっていた。そんな彼女の隣に座っていたのは、十代前半に見える幼くか弱げな少女クララ・ヴァイスだった。芽依が恐る恐る声をかけると、クララは怯えた様子でこれから始まる戦場への恐怖を素直に打ち明けた。自分だけではないと安心した芽依は「一緒だね」と微笑み、二人は束の間の心を通わせる。やがて作戦室の中央から鋭い声が響き、ロシアのモスクワ襲撃作戦の最終説明が始まった。世界を大きく揺るがす人類史上最大級の戦いが、静かに幕を開けようとしていた。


​【「最強の機動兵士十人」の発表】

真中 飛龍と音無 零が、出撃前の宿舎で月刊「マリオネット」誌の特集記事を読み、世界各国の強者たちの名前と驚愕の評価を知る場面。


​【――完全適合者って、マジかよ……】

音無 零が、月刊マリオネットの誌面で十二歳の少女クララ・ヴァイスがシンクロ率100%を維持する史上二人目の完全適合者であると知り、驚愕のあまり絶句して漏らした言葉。


​【……一緒だね】

戦場を前にして恐怖に震えるクララ・ヴァイスが、同じように怯えていた北条 芽依からの問いかけに対し、素直に恐怖を認めつつも微笑みながら返した言葉。二人の間に小さな連帯感が生まれた。


​【アッシュ・ベルガーVSロッドマン】

作戦室へと向かう廊下において、アッシュ・ベルガーが最後方を歩くロッドマンに対して挑発し、一触即発の険しい殺気が走った緊張の瞬間。


​【クララ・ヴァイス】

旧ドイツ連邦共和国出身で、現在はイギリス連邦軍に所属する十二歳の少女。伝説の機動兵士アリス以来となる「マリオネット完全適合者」であり、驚異的な《シンクロ率 100%》を維持する。幼い外見とは裏腹に、彼女が秘める力は未知数であり、世界中が注目している。


​【真中 飛龍】

日本の防衛軍特別歩兵部隊に所属する機動兵士。音無 零と共に旭川の宿舎で休息を取りながら特集記事を読み、これから挑むチェルノ・ガンマ襲撃作戦に向けて闘志を燃やす。


​【北条 芽依】

モスクワ奇襲部隊の作戦本部に参加した日本の機動兵士。世界中の化け物たちが集まる圧倒的な雰囲気に気圧されて縮こまっていたが、隣の席のクララ・ヴァイスと出会い、恐怖を分かち合うことで心を通わせる。



2話【モスクワ襲撃】

​【前半:モスクワ襲撃】

ロンドンに設置された西側諸国総司令部。その近くに広がる軍用空港の一角に、異質な宇宙船のような超高速輸送機が佇んでいた。神代 唯や伊集院 翼たちが乗り込む中、夢 香織は撃墜を恐れるが、AIアダムにより敵のレーダーは完全に麻痺している。世界中十三カ所の基地を同時に襲撃する最大規模の作戦『オペレーション・フォーチュン』の目的は、ロシア軍総司令官アンドロメダとデストロイ部隊の完全壊滅だ。輸送船の中で、ジョージ・レオナルドはアレクサンダー・グレイに、なぜ実戦経験のない十二歳の少女クララ・ヴァイスを連れてきたのかと問う。しかしアレクサンダーは、作戦が失敗すれば人類に希望はないと言い放つ。兄の仇であるデストロイ部隊や月島花音を討つと復讐を誓う唯の隣で、恐怖に震えるクララが唯の右手をギュッと強く握りしめた。モスクワ時間の早朝四時、レーダーを欺いた超高速輸送機から降下した二十五名の機動兵士たちは、五人一組の陣形に分かれて侵攻を開始する。


​【後半:クレムリン侵攻】

アレクサンダー・グレイ率いるシルバーナイツが最短ルートでクレムリン宮殿へ向かう最中、クララ・ヴァイスの不気味な予感によって足が止まる。だが、そこへダニエル・ヨハン率いるイスラエル軍が嘲笑を浴びせながら追い抜いて先陣を切っていった。彼らの前には、ロシア軍五十名による完璧な待ち伏せと光学銃による一斉射撃の罠が待ち受けており、激しい光弾の雨に晒されることになった。しかし、ダニエルは高出力の発光弾で敵の視界を奪う奇策を放ち、シャハルやリオラの圧倒的な戦闘力でロシア軍の防衛陣地を瞬く間に蹂躙・制圧してしまう。その規格外の個の暴力にシルバーナイツの面々は驚愕する。一方、エルザ・スチュアートはクララにどうやって罠が分かったのかを問い質す。クララは頭の中に直接飛び込んできた不気味なノイズと冷たい音で危険を察知したと明かし、エルザはその異質な力の深さに言い知れぬ不安を覚えるのだった。


​【輸送船でのクララと唯の出会い】

超高速輸送機の中で、復讐に燃える冷徹な決意を抱いていた神代 唯だったが、すぐ隣のシートに座っていた十二歳の少女クララ・ヴァイスが恐怖に耐えかねて自分の右手をギュッと強く握りしめてきたことで、一瞬でその心が拍子抜けのように揺らがされる場面。


​【クララを今投入せずに、いつ投入するのだ?】

ジョージ・レオナルドから実戦経験のない十二歳の少女を戦場に連れてきた理由を問われた際、アレクサンダー・グレイが返した言葉。作戦の失敗が人類の滅亡を意味する極限状況の中で、彼女を投入せざるを得ない揺るぎない覚悟と現実の重みを示している。


​【何を立ち止まっている。臆病風にでも吹かれたか?】

最短ルートを進むシルバーナイツがクララの警告で足を止めた時、別ルートを行くはずだったイスラエル軍のダニエル・ヨハンが、通り際に嘲笑を浴びせながら吐き捨てた言葉。彼の傲岸不遜な性格と他国を軽んじる姿勢を如実に表している。


​【イスラエル軍 VS ロシア軍防衛陣地】

モスクワ市街で待ち伏せしていたロシア軍五十名の精鋭射撃部隊に対し、イスラエル軍が挑んだ戦闘。高出力の発光弾で敵の視界を奪って奇策で無効化し、シャハルやリオラの圧倒的な個の暴力によって防衛陣地を瞬く間に蹂躙して制圧した。


​【神代 唯】

日本国防衛軍の機動兵士。兄の命を奪ったデストロイ部隊とパラサイトに変貌した月島花音を討つため、モスクワ襲撃作戦に参加する。冷徹な復讐心を胸に秘めていたが、隣に座るクララが怯えて手を握ってきたことで動揺させられる一面を見せる。


​【クララ・ヴァイス】

イギリス連邦軍に所属する十二歳の少女。史上二人目のマリオネット完全適合者であり、シンクロ率100%を維持する。戦場への恐怖に怯えて細かく震える一方、人間の五感を超越した異常なまでの危険察知能力を発揮して周囲の者を驚愕させる。



3話【ミラータッチ共感覚症候群】

​【前半:デストロイ部隊】

イスラエル軍の圧倒的な戦闘力でロシア兵が圧倒される中、デストロイ部隊の序列三位ファルコン、序列十位ダンゴ、そして新鋭のダーク・シャドウが現れる。重戦車型のダンゴが空中から急降下し、アミール・ハダドやアリエル・ラファエルが攻撃を仕掛けるが、受けた損傷がそのまま逆流する異能によりイスラエル軍は苦戦に陥る。さらにダンゴは回転するドリルと化してシャハル・ナヴォンの装甲を激しく抉り、圧倒的な個の暴力で戦場を支配した。指揮官のダニエル・ヨハンが重光砲で応戦しようとするが、ダーク・シャドウの不可視の超高速斬撃がダニエルを襲い、イスラエル軍は一気に劣勢へと追い込まれる。絶望的な状況の中、アレクサンダー・グレイ率いるイギリス連邦軍の精鋭部隊シルバーナイツが戦場へと雪崩れ込み、形勢の打開を図るべく動き出す。アレクサンダーは宿敵ファルコンへと歩みを進め、ジョージ・レオナルドはダニエルを救うためダーク・シャドウへと突撃するのだった。


​【後半:クララの異能】

アレクサンダー・グレイは空間を切り裂く白銀の光剣で序列三位ファルコンに挑むが、あらゆる未来を見据える真眼の前に全ての攻撃を紙一重でかわされてしまう。一方、ジョージ・レオナルドも不可視の刃を操るダーク・シャドウに苦戦を強いられていた。そんな激戦の中、エルザ・スチュアートの背後で怯えていたクララ・ヴァイスは、ダンゴの異能が単なる反射ではなく相手の痛みや衝撃を鏡写しにするミラータッチ共感覚であることを見抜く。クララはダンゴの同調を一身に受け止め、あえて自らのマリオネットとのシンクロを自ら解除するという離れ業をやってのける。その結果、ダンゴの共感覚回路は強制的に断ち切られ、反撃の異能を失って完全に無防備となった。その機を逃さず、シャハル・ナヴォンをはじめとするイスラエル軍とシルバーナイツの精鋭たちが一斉に襲い掛かり、難攻不落の要塞と化した巨漢のダンゴへと猛烈な怒濤の連撃を叩き込んでいくのだった。


​【クララによるダンゴの異能看破とシンクロ解除】

エルザ・スチュアートに護られていたクララ・ヴァイスが、ダンゴの異能の本質がミラータッチ共感覚であることを見抜き、自らのシンクロをあえて解除することで相手の同調回路を強制的に断ち切った奇跡的瞬間。


​【この中ではお前が一番強い。お前を倒さずして道は開けない】

デストロイ部隊序列三位のファルコンに対し、シルバーナイツのアレクサンダー・グレイが放った言葉。かつての戦線で仲間を死に追いやった宿敵を前に、最強の男を自ら討つという強い覚悟が示されている。


​【完全同調、完了……。】

ダンゴの持つミラータッチ共感覚の全てを受け入れたクララ・ヴァイスが、静かに呟いた言葉。この直後に自らのシンクロを解除し、難攻不落の異能を誇るデストロイ部隊の巨漢を無力化する重要な転換点となった。


​【アレクサンダー・グレイ VS ファルコン】

ヨーロッパ最強の称号を持つシルバーナイツのアレクサンダー・グレイと、未来を見据える真眼を持つファルコンによる頂上決戦。空間を切り裂く白銀の連撃に対し、ファルコンは圧倒的な見切りで全てをかわす。


​【クララ・ヴァイス】

イギリス連邦軍に所属する十二歳の少女。マリオネットとのシンクロ率100%を誇る完全適合者。戦場の恐怖に怯えながらも異常な知覚力を発揮し、ダンゴの共感覚の秘密を暴いて戦局を大きく覆した。


​【ダンゴ】

デストロイ部隊序列十位の巨漢。重戦車型の機動兵士であり、受けた損傷や衝撃をそのまま相手に跳ね返すミラータッチ共感覚の異能を持つ。近接戦闘で圧倒的な無敵ぶりを発揮し、諸国の精鋭たちを苦しめた。



4話【真眼のファルコン】

​【前半:デストロイ部隊】

シンクロが解除されて生身の姿を晒したダンゴは、イスラエル軍とイギリス連邦軍の総攻撃により、重く荒い息を最後に呆気なく力尽きた。イスラエル軍の指揮官であるダニエル・ヨハンは、新鋭のダーク・シャドウが操る不可視の光鎌と高度な光学迷彩による圧倒的な戦闘力の前に手も足も出ず、ついに戦闘不能へと追い込まれてしまう。ダニエルを必死に庇いに入ったリオラ・ベン=アミも、見えない刃の猛撃を受けて次々と装甲耐久値を削り取られていく。一方、ヨーロッパ最強と謳われるアレクサンダー・グレイは、デストロイ部隊序列三位のファルコンと激しい死闘を繰り広げていた。しかし、ファルコンの放つあらゆる攻撃の軌道を見据える「真眼」の前に、アレクサンダーの渾身の連撃は完全に封じられていた。ファルコンは、その「真眼」が異能ではなく剣術を極めた者たちの領域であることを語り、かつてアンドロメダ・マウアーのもとで地獄のような特訓を重ね、その境地へと至った若き日の記憶を静かに紐解いていくのだった。


​【後半:真眼の真価】

アンドロメダ・マウアーとの過酷な修行の末に「真眼」の領域へと到達したファルコンは、現在へと意識を戻す。ファルコンは、これまで15分間も膠着状態だった戦いを終わらせるべくついに本気を出し、圧倒的なスピードと神速の剣術でアレクサンダー・グレイの堅牢な装甲を容赦なく切り裂いていく。ヨーロッパ最強と謳われたアレクサンダーはなす術もなく致命傷を負い、ついに戦闘不能に陥ってしまう。その絶望的な光景を目の当たりにしたジョージ・レオナルドは、デストロイ部隊の圧倒的な暴力を前にして自分たちの敗北と全滅が不可避であることを悟る。絶望の淵に立たされたレオナルドは、後方でクララを護るエルザ・スチュアートへ緊急通信を飛ばし、世界最強の男であるシリウス・ベルガーや、異端の理を身に宿す神代 唯がいる場所へと何としても全力で逃げるように、最後の希望を託して切迫した絶叫を響かせるのだった。さらに、この絶望的な戦況の果てに待ち受ける過酷な運命を見据えながら、彼らは最後の抵抗を試みるのだった。


​【アレクサンダー・グレイの敗北と絶望の通信】

ヨーロッパ最強と謳われたアレクサンダー・グレイがファルコンの「真眼」の前に敗北し、戦闘不能となった絶望的な戦場で、ジョージ・レオナルドが仲間へ生き残るための逃走を促す緊迫の場面。


​【その程度か、アレクサンダー】

デストロイ部隊序列三位のファルコンが、ヨーロッパ最強のアレクサンダー・グレイに向けて放った言葉。相手の攻撃を全て見切り、実力の隔たりを冷徹に突きつけることで圧倒的な格の違いを知らしめている。


​【その二人がいる所まで、何が何でも全力で逃げろ……っ!】

デストロイ部隊の圧倒的な暴力の前に全滅を確信したジョージ・レオナルドが、通信越しにエルザ・スチュアートたちへ放った絶叫。世界最強のシリウス・ベルガーや神代 唯に最後の希望を託す緊迫したセリフ。


​【アレクサンダー・グレイ VS ファルコン】

ヨーロッパ最強の機動兵士であるアレクサンダー・グレイと、真眼の領域に到達したファルコンによる頂上決戦。鉄壁の守りと連撃を誇ったアレクサンダーが、ファルコンの圧倒的な先読みと神速の剣術の前に敗れ去る。


​【ファルコン】

デストロイ部隊序列三位。真眼の使い手。過去にアンドロメダ・マウアーから過酷な指導と訓練を受け、剣術の極致である真眼の領域へ到達した。圧倒的な戦闘センスと冷徹な実力で西側諸国の精鋭たちを蹂躙する。


​【アンドロメダ・マウアー】

ロシア軍の中枢に君臨し、デストロイ部隊を創設した最高幹部。かつて若き日のファルコンに過酷な特訓を課し、彼を「真眼」の領域へと導いた冷徹かつ圧倒的な知略を持つ優れた指導者。


​【ダーク・シャドウ】

デストロイ部隊に加入した新鋭の機動兵士。高度な光学迷彩と不可視の光鎌を操り、イスラエル軍の指揮官であるダニエル・ヨハンやリオラ・ベン=アミを圧倒的な戦闘力で追い詰めて戦闘不能に陥れた。



5話【精神干渉の罠】

​【前半:モスクワ襲撃と中央戦線】

モスクワ襲撃に挑む日本国防衛軍の第一統括隊長伊集院 翼、第二統括隊長夢 香織、第四統括隊長神代 唯の三人は、ロシアの精鋭部隊を圧倒的な戦闘力で蹂躙していた。翼は途方もない巨大光剣で敵を吹き飛ばし、香織は電光石火の連続突きで装甲を削り、唯は真紅の蛇へと変貌する無数の短剣で敵陣を圧倒する。戦況が順調に進む中、北条 芽依と姫野 珠里は他戦線のデータを確認する。すると、イギリス連邦とイスラエル軍が展開していた中央戦闘区域が半数まで減らされ、壊滅状態に陥っていることが判明する。まもなく、西側門へ避難してきたエルザとクララが合流し、ヨーロッパ最強のアレクサンダー・グレイがデストロイ部隊のファルコンに敗北して戦死したという衝撃の事実がもたらされる。さらに、姿の見えない機動兵士ダーク・シャドウの存在や、AIアダム、未来人といった不穏な可能性が浮上する中、国防衛軍の面々はデストロイ部隊を討ち倒すべく決意を新たにする。しかし、その直後、西側の城門が爆破され、横浜基地を壊滅させた宿敵であるデストロイ部隊序列四位のジャッカルと、序列六位のキラータイガーが突如として姿を現すのだった。


​【後半:精神干渉の罠と絶望】

伊集院 翼、神代 唯、北条 芽依の三人は、ジャッカルの精神干渉術が本気で発揮される前に叩き潰すべく、強化人間たちとキラータイガーが待ち受ける敵陣へと一斉に疾走を開始した。翼は規格外の巨大光剣を振り下ろすが、強化人間たちに軽々と回避されてしまう。一方、唯は驚異的なスピードで敵陣の中心へ肉薄するが、キラータイガーの猛烈な襲撃を受け、結界術で防ぐも激しい損傷を負う。二人が足止めを食らう中、芽依はそのわずかな隙を縫ってジャッカルの元へと一直線に駆け抜け、渾身の光剣を振り上げようと迫った。だがその瞬間、凍てつく戦場に響いたのは、味方であるはずの姫野 珠里が放った鋭い光銃の発砲音だった。芽依自身の頭部を正確無比に狙う銃口に気づいた彼女は、ジャッカルの精神干渉術がすでに仲間たちの精神を侵し、毒のように蝕んでいたという残酷な真実を悟る。絶望的な悪寒と極限状態の中で、物語はさらなる混迷と残酷な結末へと向かっていくのだった。


​【仲間を襲う冷酷な銃口】

ジャッカルの精神干渉術によって味方の精神が侵され、信頼していた姫野 珠里の銃口が北条 芽依自身に向けられるという、絶望的かつ衝撃的な裏切りの瞬間を描いた名場面。


​【邪魔だぁ――っ!!】

伊集院 翼がジャッカルの周囲を守る強化人間たちの防壁を打ち破るべく、精神を極限まで集中させ、規格外の巨大光剣を大地ごと抉る勢いで怒号とともに振り抜いた際の圧倒的なセリフ。


​【ここはクレムリン、俺たちの本拠地だぞ。ここを守護する強化人間たちは、先日のナンバーズどもとは格が違う!】

デストロイ部隊序列四位のジャッカルが、伊集院 翼たちの攻撃を軽々と回避しながら、自分たちの圧倒的な優位性と強化人間たちの桁違いの実力を誇示して高笑いした緊迫のセリフ。


​【伊集院 翼・神代 唯・北条 芽依 VS ジャッカル・キラータイガー・強化人間】

防衛軍の統括隊長である翼、唯、芽依の三人が、横浜基地を壊滅させた宿敵ジャッカルや凶悪なキラータイガー、そして強力な強化人間たちの群れと激突する、圧倒的な死闘を描いた戦闘シーン。


​【ジャッカル】

デストロイ部隊序列四位。横浜基地を壊滅させた張本人であり、戦場の法則そのものを狂わせる強力な精神干渉術を操る。クレムリンを護る強化人間たちを従え、防衛軍の面々の前に立ちはだかる冷酷な宿敵。


​【神代 唯】

日本国防衛軍第四統括隊長。圧倒的な戦闘能力を持ち、光の短剣を媒介とした陰陽術や結界術を駆使して戦う。アダムや未来人の可能性を見抜く冷徹な洞察力を併せ持ち、最前線で敵に立ち向かう。



6話【心の呪縛】

​【前半:精神干渉の罠】

デストロイ部隊序列四位のジャッカルが操る異能は、精神干渉術による残酷な人体操作であった。強い意志や特別な訓練を受けた者以外、その呪縛からは逃れられない。ジャッカルは日本国防衛軍の翼と唯を警戒し、翼に対しては精神干渉で操った夢 香織を差し向けた。香織は自分が操られている自覚を持ちながらも、意志とは無関係に敬愛する翼へと容赦ない連撃を浴びせ、翼は防戦一方に追い込まれる。一方、冷酷な暗殺者の気質を持つ唯に対しては、最強の手駒であるキラータイガーをぶつけて足止めを計る。さらにジャッカルは、精神干渉が効かない北条 芽依を排除するため、シルバーナイツのエルザ・スチュアートを操って襲撃させる。仲間同士が刃を交えなければならない絶望的な状況下で、芽依や翼の装甲耐久値は次々と削られていった。圧倒的な支配力で戦場を掌握したジャッカルは、自らの完全勝利を確信するのだった。


​【後半:少女の奇跡と決着】

絶望的な戦況のただ中、戦場に現れたクララ・ヴァイスに気づいたジャッカルは、彼女が探し求めていたマリオネット完全適合者であると知る。クララをも精神干渉で支配しようと目論んだジャッカルだったが、精神の深淵でクララは少年時代のミハイルが抱えていた孤独と呪いを見抜く。クララが「あなたの能力をすべて消してあげる」と告げて額に触れた瞬間、圧倒的な精神干渉の呪縛は完全に打ち砕かれた。呪縛から解放された香織は正気を取り戻し、身体の自由を取り戻す。精神支配という手綱を失って焦るジャッカルに対し、迷いを消し去った伊集院 翼と香織の同時攻撃が容赦なく浴びせられる。仲間たちの積年の恨みと無念を乗せた香織の光剣がジャッカルの装甲を貫き、ついに戦闘不能へと追い込んだ。すべてを支配していた男は、過去の記憶と少女の優しさによって、その野望の幕を閉じるのだった。


​【精神干渉による仲間同士の悲劇】

精神干渉術によって操られた夢 香織やエルザ・スチュアートが、自らの意志とは裏腹に大切な仲間である伊集院 翼や北条 芽依へと刃を向け、涙を流しながら戦わざるを得ない残酷な絶望的状況を描いた名場面。


​【自分が何をやっているのか、操られている事も分かっています……!】

ジャッカルの精神干渉術によって肉体を勝手に動かされ、敬愛する伊集院 翼へ容赦ない連撃を浴びせながら、香織が恐怖と絶望に満ちた正気を保ったまま絞り出した悲痛なセリフ。


​【あなたの、その呪いのような能力を……私がすべて消してあげるわ】

精神の深淵で幼き日のミハイルの孤独と苦悩を見抜いたクララが、怯える少年に寄り添い、優しさと確信に満ちた瞳で告げた救済のセリフ。


​【伊集院 翼、夢 香織 VS ジャッカル】

精神支配の呪縛から解放された翼と香織が、手綱を失って狼狽するジャッカルと強化人間たちに対して連携攻撃を仕掛け、積年の恨みを込めた光剣でジャッカルを戦闘不能に追い込む激闘。


​【クララ・ヴァイス】

アリスに次ぐ二人目のマリオネット完全適合者である幼い少女。戦場の深淵でジャッカルの精神に干渉し、彼の歪んだ過去の呪縛と異能を消し去ることで、戦局を根本から覆した奇跡の存在。


​【ジャッカル】

デストロイ部隊序列四位。精神干渉術による人体操作を操り、防衛軍の仲間同士を殺し合わせることで戦場を完全に支配した黒幕。かつて孤独に怯えていた過去を持つが、クララによって野望を打ち砕かれる。


7話【凶獣の咆哮】

​【前半:鉄壁の連携戦法】

ジャッカルが倒された直後、デストロイ部隊序列六位のキラータイガーが怒りの咆哮を上げて立ちはだかる。人間の限界を超えたスピードとパワーを持つ巨獣の猛攻に対し、第四統括隊長の神代 唯が応戦する。唯の不可視の結界が致命傷を防ぐ中、夢 香織が前に出て「ここは任せて、唯!」と告げ、唯を広範囲の敵制圧へと向かわせる。香織は一人でキラータイガーを相手にするのではなく、1500メートル後方の高台から姫野 珠里による正確無比な狙撃支援を受ける戦術をとっていた。近接での香織の猛攻と、死角からの強力な光弾による狙撃の二者択一を迫られたキラータイガーは、次第に動きを硬直させていく。それは、世界機動兵士トーナメントで世界を驚かせた日本軍の鉄壁のコンビネーション戦法そのものであった。この連携により防衛軍は優位に立ち、一方、ジャッカルの死によって恐怖の支配を失った強化人間たちは、次々と戦場から逃げ出し始めるのだった。


​【後半:兇獣の最期】

ジャッカルの精神干渉による絶対的な支配が断ち切られたことで、強化人間たちは恐怖に耐えかねて蜘蛛の子を散らすように逃げ出し、圧倒的な物量を誇っていた敵軍は雪解けのように崩壊していく。仲間たちに見捨てられたキラータイガーは怒りの咆哮を上げ、理性を捨て去り、ナノマシンによる肉体の超強化と獣の血を沸騰させて突撃を試みる。伊集院 翼、神代 唯、北条 芽依、夢 香織、姫野 珠里、そしてエルザ・スチュアートという最強の機動兵士たちによる包囲網は、もはや逃れられない絶対的なものとなっていた。圧倒的な数と戦術の差の前に追い詰められた巨獣に対し、香織が冷徹な瞳で切っ先を向け、最後は姫野 珠里の正確な狙撃が決定打となってキラータイガーの装甲耐久値はオーバーし戦闘不能に陥る。横浜基地襲撃をはじめとする数々の罪過に裁きを下すため、香織の光剣が容赦なく振り下ろされるのだった。


​【鉄壁の連携コンビネーション】

夢 香織と姫野 珠里が息を合わせた戦術で、キラータイガーを圧倒した名場面。近接の香織と1500メートル後方からの珠里による狙撃の挟み撃ちで巨獣を追い詰める。


​【ここは任せて、唯!】

キラータイガーの猛攻を単身で受け止めようとする神代 唯に対し、夢 香織が自ら盾となり、周囲の強化人間制圧を唯に託すために放った頼もしく温かいセリフ。


​【唯、貴女は一人で戦っているわけではないわ。もっと仲間を信じなさい】

強敵を一人で討とうとする神代 唯に対し、夢 香織が背中を預け合うことの大切さと仲間の絆を諭すように投げかけた、温かくも力強いセリフ。


​【おまけに、私と間合いを詰めて戦いながら、珠里の狙撃を回避し続けるなんて――構造的に不可能よ】

キラータイガーを翻弄し、近接戦闘と遠距離狙撃を組み合わせた圧倒的な戦術の優位性を冷静に突きつけた夢 香織の知的なセリフ。


​【夢 香織・姫野 珠里 VS キラータイガー】

近接戦でキラータイガーの動きを完璧に足止めする夢 香織と、1500メートル後方から正確無比な光弾を撃ち込む姫野 珠里の見事な連携。二人の鉄壁のコンビネーションが、異常な戦闘力を持つ巨獣を追い詰めていく激闘。


​【夢 香織】

日本国防衛軍第二統括隊長。圧倒的な実力を持ち、キラータイガーとの戦いでは姫野 珠里との見事なコンビネーションを組み立て、冷静かつ的確な判断で戦局を勝利へと導いた頼れる指導者。


​【キラータイガー】

シベリアンタイガーと人間の融合体であるデストロイ部隊序列六位の強化人間。人間の限界を超える爆発的なスピードとパワーを誇るが、最後は防衛軍の鉄壁の連携の前に敗れ去る。



8話【異端の怪物】

​【前半:ナターシャの強襲】

クレムリン要塞に潜入したシリウス・ベルガーは、部下のエイブラハム・フォスター達を後方に残し、四人の子供たちと共に総司令官の待つ要塞深部へと歩みを進める。一方、戦火に煙る敷地内を進むアメリカ軍の精鋭たちの前に、デストロイ部隊が立ちはだかる。エイブラハムの前に現れたのは、序列二位にして最強の機動兵士と称されるナターシャだった。ゴシックドレス風の装甲に身を包んだあどけない少女は、楽しげな笑みを浮かべながら戦闘へと誘う。歴戦の隊長であるエイブラハムは、自らの最強の奥義である秘剣・閃光裂破を放ち、空間ごと敵を両断しようと試みた。しかし、ナターシャはシンクロ率という概念すら超越しており、自らの長髪をナノマシンとエネルギー変換で無数の光の刃へと変化させ、エイブラハムの渾身の一撃を軽々と受け止めてしまう。通常のマリオネット運用理論を完全に逸脱した、狂気のエゴが生み出した異端の怪物の圧倒的な戦闘力を目の当たりにし、エイブラハムは激しい戦慄を覚えるのだった。


​【後半:フクロウの超遠距離砲撃】

ロベルト・デイビス、カイル・ウォーカー、レコスタ・アミバの三人は、アメリカ軍に忍び寄る十名の敵を迎え撃つべく光剣を構えていた。しかし、彼らの遥か彼方、二千メートル離れた高台には、デストロイ部隊序列七位であるフクロウが陣取っていた。フクロウの異能は次元の壁すら穿つ異常な探知能力であり、その比類なき索敵眼で三人の位置や動きを完全に把握していた。さらに彼は、機動兵士の生命線である「機動力」をあえて完全に捨て去り、その余剰出力を超重量級の超電磁砲をはじめとする十門もの巨大な光学兵器へと注ぎ込んでいた。フクロウは二千メートル彼方から死角なき超高密度の光弾を放ち、その圧倒的な一撃はカイルの装甲耐久値を一瞬で半分近くまで削り取る。目前の敵だけでなく、遥か後方から戦局を完全に支配する「砲台」の脅威を前に、アメリカ軍精鋭たちは、これがただの戦闘ではなく一方的な蹂躙であることを思い知らされるのだった。


​【圧倒的な長髪の刃】

エイブラハムが放った最強の奥義「閃光裂破」を、デストロイ部隊のナターシャが武器ではなく自らの「髪」をナノマシンで光の刃に変えて完全に受け止めた、常識を覆す衝撃の名場面。


​【あなた、強そうね】

クレムリン要塞の戦場でエイブラハムの前に現れたナターシャが、あどけない笑みを浮かべながら戦闘の期待を込めて放った、不気味で無邪気なセリフ。


​【もしも、私が敗れたときは――後を頼むぞ】

要塞の深部へ向かうシリウス・ベルガーが、同行を直訴する部下のエイブラハムに対して、自らの「敗北」の可能性を静かに告げた重みのあるセリフ。


​【エイブラハム・フォスター VS ナターシャ】

ニューヨーク州最強の精鋭部隊を率いるエイブラハムが、最強の奥義「閃光裂破」で挑むも、ナターシャが長髪を光の刃に変えて完全に防ぎ切り、圧倒的な異端の強さを見せつける激闘。


​【ナターシャ】

デストロイ部隊序列二位。ゴシックドレス風の装甲を纏い、あどけない少女の姿をしながらも、長髪を光の刃に変える異常な戦闘力を持つ。シンクロ率の概念すら超越した、最強にして最悪の異端児。


​【フクロウ】

デストロイ部隊序列七位。次元を穿つ異常な探知能力を持ち、機動力を完全に捨てて超重量級の超電磁砲十門を操る。二千メートル後方から戦局を支配する、もう一人の恐るべき「砲台」。



9話【神速のマーフィー】

​【前半:見えざる鎌との攻防】

クレムリン要塞での激戦は三つの戦場に分かれていた。その中の一つで、カリフォルニア州の若きエースであるブレイク・マーフィーは、漆黒の装甲を纏うダーク・シャドウと対峙する。イギリス連邦軍の精鋭を一人で壊滅させたと豪語する敵に対し、マーフィーはデストロイ部隊での序列を問う。しかし、新入りのため序列がないと知るや否や、マーフィーは彼を「雑魚」と一蹴する。激昂したダーク・シャドウは肉眼でもセンサーでも捉えられない不可視の鎌で襲い掛かる。だが、世界最高峰の才能を持つマーフィーは、その見えないはずの斬撃を神速の居合いでことごとく弾き返してしまう。マーフィーの目的はデストロイ部隊の最強の機動兵士と戦うことであり、目の前の敵を全く相手にしていなかった。プライドを粉々にされたダーク・シャドウは、最大の切り札である完全な光学・電磁ステルスを解放し、自らの姿を空間から完全に消失させる。


​【後半:気配を読む神速】

自らの姿を完全に透明化させたダーク・シャドウは、死角からマーフィーへの不可視の一撃を放つ。しかし、斬られたのは透明化しているはずのダーク・シャドウ自身だった。マーフィーは以前の大会で神代 唯と戦って以来、目隠しでの特訓を日課としており、視覚に頼らず相手の殺気や筋肉の軋み、重心の移動から気配を完全に読み取っていたのだ。絶対の優位性を崩され恐怖に駆られたダーク・シャドウは、要塞の奥へと逃走を図るため全推進力を解放する。だが、極限の97%というシンクロ率に達したマーフィーは、神速でその逃走に並走し、「一番強い機動兵士は誰だ」と余裕の問いを投げかける。人間の気配が色付いて見えるようになったと語るマーフィーは、ダーク・シャドウの気配が真っ黒だと宣告する。そのまま逃げ惑う敵に対し容赦のない神速の連撃を叩き込み、ステルス装甲を完全に粉砕して戦闘不能へと追い込んだのだった。


​【絶望の神速並走劇】

完全に姿を消して全速力で逃走を図るダーク・シャドウに対し、97%のシンクロ率に達したブレイク・マーフィーが神速で並走しながら「一番強い機動兵士は誰だ」と尋ねる圧倒的で絶望的な名場面。


​【気配を消しきれていない時点で、貴様は既に俺に負けている】

完全な光学迷彩で透明化したダーク・シャドウに対し、目隠し特訓で研ぎ澄まされた感覚を持つブレイク・マーフィーが、殺気や重心移動で敵を完全に捕捉していることを突きつけた冷徹なセリフ。


​【貴様の気配は――真っ黒だ】

逃げ惑うダーク・シャドウに対し、気配が色付いて見えるようになったブレイク・マーフィーが、絶望的な宣告とともに最後の一撃を見舞う直前に放った圧倒的強者のセリフ。


​【ブレイク・マーフィー VS ダーク・シャドウ】

完全不可視の死の鎌と透明化能力を駆使するダーク・シャドウに対し、シンクロ率97%のブレイク・マーフィーが神速の反射神経と気配察知で全てを圧倒し、並走しながら装甲を削り切る規格外の激闘。


​【ブレイク・マーフィー】

カリフォルニア州軍の若きエース。神速の異名を持ち、シンクロ率97%を叩き出す規格外の天才。神代 唯との戦いを機に目隠し特訓を積み、不可視の敵すら圧倒する世界最高峰の機動兵士。


​【ダーク・シャドウ】

デストロイ部隊の新入り。世界各国のエースを葬った実力者。完全な光学・電磁ステルスと不可視の鎌を操るが、ブレイク・マーフィーの神速と気配察知の前になすすべもなく敗れ去る。



10話【誘惑を越えて】】

​【前半:圧倒的な遠隔砲火】

クレムリン要塞内部で日本国防衛軍の機動兵士たちは、カリフォルニア州軍のブレイク・マーフィーと合流する。マーフィーは東側で序列二位のナターシャと対峙するエイブラハム・フォスターを救援すると告げ、中央戦線にいるアメリカ軍の支援を日本軍に依頼する。神代 唯はナターシャ討伐を自ら引き受け、クララも恐怖を乗り越えて同行を志願する。一方、伊集院 翼率いる防衛軍の主力は、中央戦線で孤立するアメリカ軍の救援へと急行する。しかし、その動きははるか遠方の高台に陣取るデストロイ部隊序列七位のフクロウに見透かされていた。フクロウが放った十門の超電磁砲による圧倒的な超遠距離攻撃は、カイル・ウォーカー、ロベルト・デイビス、レコスタ・アミバの三人を生み出す間もなく一撃で戦闘不能へと追い込んだ。さらに、その場に駆けつけた伊集院 翼や北条 芽依、エルザ・スチュアートたちの隊列も容赦ない砲撃に晒され、機体の装甲耐久値が限界寸前まで削り取られてしまう。圧倒的な遠隔火力を誇るフクロウの脅威の前に、防衛軍は絶望的な窮地へと追い込まれていく。


​【後半:香織の極限突破】

圧倒的な超遠距離砲撃を繰り返すフクロウを討伐するため、夢 香織と姫野 珠里は敵陣へと一気に肉薄する。北条 芽依やエルザ・スチュアートがロシア軍の耐久型機動兵士の足止めを命懸けで引き受ける中、香織は単身で高台を目指して疾走した。フクロウは十門の超電磁砲で香織を葬ろうとするが、三千メートルの距離から姫野 珠里の完璧な狙撃がフクロウの額を正確に穿ち抜く。その絶好の好機を活かした香織は、シンクロ率98%という極限の「白い世界」へと到達する。すべてがスローモーションに見える静寂の中で、香織はパラサイト化という甘美な誘惑に蝕まれそうになるが、宿敵である月島 花音への激しい憎悪を錨にして自我を繋ぎ止める。そして、常人の知覚を置き去りにする神速の斬撃を叩き込み、序列七位のフクロウを遂に撃破して戦闘不能に追い込んだ。激闘の終息後、伊集院 翼は防衛軍の甚大な消耗を鑑みて撤退を決定するが、唯や香織の胸中には宿敵を討つための執念が燃え盛っていた。


​【絶望の超遠距離狙撃】

デストロイ部隊序列七位のフクロウが放った十門の超電磁砲(レールガン)が、数キロメートルの距離を一瞬で踏破し、アメリカ軍の精鋭三人や防衛軍を一撃で壊滅寸前へと追い込んだ絶望的な名場面。


​【だから、クララも連れてって】

恐怖に震えながらも、最前線で戦う神代 唯の背中を見て恐怖を闘志へと塗り替えたクララが、自らの意思で過酷な戦場へと同行を強く直訴した決意に満ちたセリフ。


​【愛羅を殺した貴女の幻影(ゆうわく)などに……この私が、負けてなるものですか――ッ!!】

シンクロ率98%の白い世界でパラサイト化の甘美な誘惑に呑まれかけた夢 香織が、亡き友・愛羅の仇である月島 花音への憎悪を糧に、理性の糸を強烈に引き戻して放った魂の叫び。


​【夢 香織 VS フクロウ】

十門の超電磁砲による絶対命中の超遠距離弾幕を仕掛けるフクロウに対し、姫野 珠里の精密狙撃とシンクロ率98%に達した夢 香織が神速の機動で全ての攻撃を躱し、一撃で老兵を粉砕した激闘。


​【夢 香織】

亡き友・愛羅の仇である月島 花音への復讐心を胸に秘め、極限のシンクロ率98%が生み出す「白い世界」で精神の誘惑に打ち勝ち、圧倒的な神速の斬撃で序列七位の強敵を討ち果たした日本国防衛軍の統括隊長。


​【フクロウ】

デストロイ部隊序列七位。広域知覚探知の異能と十門の超電磁砲を駆使して数キロメートル離れた高台から圧倒的な遠隔殲滅を繰り出すが、珠里の狙撃と香織の神速の前に敗北した老練な戦闘員。


​【姫野 珠里】

世界最高峰の遠距離戦闘・精密射撃能力を誇る天才スナイパー。二千メートル先の敵陣から一筋の光弾でフクロウの額を正確に撃ち抜き、夢 香織の勝利へと繋がる決定的な勝機を切り開いた。



11話【最強の二人、最悪の敵】】

​【前半:漆黒の闇と激突】

デストロイ部隊序列二位のナターシャは、ニューヨーク州の精鋭エイドリアン・フォスターを圧倒的な蒼髪の力で容赦なく撃破し、戦闘不能へと追い込んだ。そこに駆けつけたカリフォルニア州軍のブレイク・マーフィーは、同じ合衆国の仲間としての仇を取るためにナターシャへと単身で突撃を仕掛ける。マーフィーは神代 唯に強固な陰陽術の防御結界を展開させ、その加護を盾にしながら驚異的な機動力を活かした鋭い連撃を叩き込み、ナターシャに初めての損傷を与えて動揺させた。しかし、ナターシャの底知れぬ実力と変幻自在な攻撃を前にして、正面からの突破が困難であると判断した唯は、戦局を覆すために自身の秘術を発動させる。唯が展開した「闇の世界」により、戦場の一帯は光も届かない完全な暗闇へと閉ざされた。視覚を完全に奪われた極限の空間の中で、ナターシャは無数の髪を蜘蛛の巣のように張り巡らせて警戒を強める。一方、マーフィーと唯は、この圧倒的な強敵を討ち果たすための次なる一手を慎重に模索していく。


​【後半:明かされる本気】

「闇の世界」がもたらした完全な暗闇の中、神代 唯が放った無数の式札による攪乱を突いて、ブレイク・マーフィーが鋭い斬撃を浴びせ、ナターシャの装甲を大きく削り取る。しかし、ナターシャも胸部から隠し武器の光剣を弾けさせて猛反撃に転じた。やがて効果時間が切れて視界が戻ると、ナターシャは自ら光剣を手に取り、これまでの余裕をかなぐり捨てて本気を見せ始める。シンクロ率95%に達した唯と、97%を誇るマーフィーの二人がかりの猛攻をも上回る圧倒的なスピードと力で、ナターシャは二人を次々と圧倒していく。唯は竜巻でナターシャを上空へと吹き飛ばして空中戦を挑むが、自在にうねる蒼髪の迎撃を受けて痛手を負い、防戦一方へと追い込まれてしまう。世界最高峰の二大エースが束になってもなお揺るがぬデストロイ部隊序列二位の絶望的な壁。その圧倒的な修羅の戦場へ、クララがたった一人でゆっくりと歩み寄っていく。


​【闇夜の漆黒戦と二大エースの共闘】

視覚が完全に閉ざされた「闇の世界」の中で、神代 唯の攪乱術式とブレイク・マーフィーの神速の連撃が完璧に噛み合い、無敵を誇るナターシャの装甲を削り取った白熱の共闘場面。


​【来るなぁっ!ナターシャには勝てない! 今すぐ逃げろっ!】

絶望的な実力差の前に圧倒され、仲間たちが自分を救うために無意味な死へと引きずり込まれることを危惧したエイドリアン・フォスターが、絞り出すように放った悲痛な警告のセリフ。


​【ねえナターシャ、あんたは視覚を奪われた状態で、人の気配を感じ取ることができるのかしら?】

神代 唯が「闇の世界」を発動させた際、視覚を奪われた絶対的な暗闇の中で強敵ナターシャを揺さぶり、機動兵士の常識を覆す巧妙な戦術で挑んだ冷徹なセリフ。


​【髪の毛を使わないなんて、一言も言ってないわっ!】

空中戦で唯の必殺の一撃を完璧に受け止めたナターシャが、狂おしく声を弾ませながら放った圧倒的な強者としての余裕と、容赦ない反撃の直前に告げた冷徹なセリフ。


​【神代 唯 & ブレイク・マーフィー VS ナターシャ】

デストロイ部隊序列二位のナターシャに対し、シンクロ率95%の唯の陰陽術と97%のマーフィーの神速が連携して挑んだ激闘。ナターシャも本気の光剣と蒼髪で応戦し、世界最高峰の頂点攻防が繰り広げられた。


​【ナターシャ】

デストロイ部隊序列二位。美しい蒼髪を光学兵器に変えて自在に操り、どんな強敵をも無邪気に笑いながら葬り去る絶望的な強さを持つ。世界最高峰の二人がかりの猛攻をも圧倒し、本気を解放した怪物。


​【ブレイク・マーフィー】

カリフォルニア州軍の若きエース。シンクロ率97%を誇り、圧倒的なスピードと剣技でナターシャに初めての損傷を与えた。仲間を救うため、唯の結界を盾にしながら前線で果敢に敵へと切り込む。


​【神代 唯】

シンクロ率95%を叩き出す日本国防衛軍の若き精鋭。陰陽術による強力な防御結界や戦場を閉ざす「闇の世界」を駆使し、マーフィーと見事な連携でナターシャに挑む。



12話【奇跡の少女】

​【前半:ナターシャの過去】

クララは静かに立ち止まると、ナターシャへ「お姉ちゃんは一人じゃない」「あなたは、人間だもの」と告げる。その言葉をきっかけに、ナターシャの意識は遥か遠い過去の記憶へと飛ばされていく。当時、史上最年少のSS級機動兵士として名を馳せていたナターシャは、無数に増殖するオートマタとの終わりなき消耗戦に身を投じていた。圧倒的な物量で人類をすり潰していく敵の猛攻のなか、彼女は憧れの存在である七瀬 怜と同じ戦場に立つ。しかし、そこで彼女が目撃したのは、仲間の無残な遺体と、機動兵士を模倣した最初のオートマタ「ゼロ」の姿だった。ゼロとの死闘の果てに敗北し、命を落としたはずの記憶の断片が繋がっていく。クララがナターシャにそっと触れ、彼女の身体の内部にある機動兵器としての機能を停止させた。その結果、圧倒的な威圧感を放っていた機動兵器としての性質は音を立てて崩れ去り、彼女は人間としての姿を取り戻すのだった。


​【後半:唯の復讐と決意】

ナターシャが人間を取り戻した頃、唯たちは防衛軍の仲間たちが待つ合流地点へと戻る。伊集院 翼や夢 香織は警戒心を露わにするが、マーフィーからナターシャが機動兵器としての機能を失ったことが伝えられる。戦争の終結を悟った仲間たちが撤退の意思を固める中、神代 唯は兄である神代 翔の仇であるレッドパンサーとエレナを討つため、夢 香織のマリオネットを借りて宮殿の最上部へ向かうことを決意する。周囲が危険を危惧する中、クララが「大丈夫、悪い予感はしない」と微笑み、唯の背中を優しく押す。その言葉に導かれるように、唯は復讐の炎を胸に秘めて単身で最上部へと駆け出していく。戦いが終息に向かう中、防衛軍の面々はモスクワの冷たい大気の中を撤退し、クララはクレムリンの城壁を見つめながら、仲間たちの待つ未来へと再び歩き出すのだった。


​【過去の記憶と奇跡の解放】

ナターシャがクララの優しさに触れ、過去の凄惨なオートマタとの戦いや敗北の記憶を取り戻す場面。クララが少女の小さな手でナターシャの機動兵器としての機能を停止させ、狂気の化身から本来の人間へと救い出した奇跡の瞬間を描いている。


​【お姉ちゃんは化物なんかじゃない。クララと同じ、人間だものっ!】

狂気の機動兵器として君臨していたナターシャに対し、クララがまっすぐに真実を告げ、彼女の心の奥底にあった絶望と呪縛を優しく解き放った感動的なセリフ。


​【夢統括隊長のマリオネットを、私に貸して下さい】

亡き兄の仇であるレッドパンサーとエレナを討つため、ボロボロになった自分の機体ではなく無傷の夢 香織のマリオネットを借りて、単身で最上部の戦場へ向かうことを決意した神代 唯の強い意志を示すセリフ。


​【ナターシャ VS ゼロ】

史上最年少のSS級機動兵士として圧倒的な実力を誇っていたナターシャが、機動兵士を模倣した最初のオートマタであるゼロと繰り広げた激闘。生身の人間と完璧な模倣兵器の圧倒的な戦力差の前に敗北し、ナターシャが運命の転換点を迎えることになった悲劇的な戦い。


​【ナターシャ・ミロワ】

史上最年少のSS級機動兵士として世界に名を馳せた女性。オートマタとの消耗戦の果てに敗北し、未来で機動兵器と人間の融合体へと改造されていた。現代でのクララとの出会いによって人間としての心を取り戻す。


​【神代 唯】

日本国防衛軍の若き精鋭であり、シンクロ率95%を誇る機動兵士。兄である神代 翔の仇であるレッドパンサーとエレナを討つため、仲間たちの制止を振り切って単身で宮殿の最上部へと向かう不屈の復讐者。


​【クララ】

全ての謎を秘めた謎多き少女。ナターシャに触れるだけでその機動兵器としての機能を停止させ、狂気の化身から本来の人間へと救い出した。また、復讐に燃える神代 唯の背中を優しく押し、彼女に不思議な安心感と導きを与える奇跡の存在。


​【ゼロ】

機動兵士を模倣した最初のオートマタ。未来のヨーロッパ戦線でナターシャ・ミロワの前に突如として現れ、圧倒的なスピードとパワーで彼女を打ち破った。人間の機動兵士を絶望の淵へと叩き落とした、すべての始まりである冷徹な機械兵。