『第八回日本再発見塾in飛騨高山』6月3日 塾2日目:シンポジウム | 日本再発見塾 学生実行委員ブログ

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こんにちはニコニコ学生実行委員の日比野です。

いよいよ塾2日間の総まとめ、シンポジウムです。参加者の方はたくさん来て下さるかな?私たちもドキドキですドキドキ


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会場は飛騨・世界生活文化センターの芸術堂。ステージには飛騨産業の机と椅子が並びます。1つ1つ違った形と色で、なんだか楽しくなりますね。


さてさて、開場のお時間です。私たちも受付をお手伝い。はじめは少しずつだった参加者の方々ですが…。
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開会するとこんなにたくさん!!これからどんな会が始まるのか、皆さん興味津々のご様子です音譜


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第1部は呼びかけ人であり、文化庁長官近藤誠一さんと、高山の左官である挾土秀平さんとの対談です。

司会は高山ご出身で現在NEWS ZEROのメーンキャスターをされている村尾信尚さんが務めてくださいました。


第1部は今回高山で塾を開催するにあたっての問題提起となりました。利便性、効率性、経済性を求めるあまり伝統、文化を重んじる心が忘れられている。それらは両立させることが難しいものですが、それらをどう調和させていくのかということは地元の方々で選択していかなければならないことです。


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挾土さんからは写真を使って、挾土さんの思う今の高山の景観が抱える問題点を指摘していただきました。高山のかかえている問題は日本全国の地域が抱えている問題です。ただ、高山は他の多くの地域とは違い、すでに誇るべき文化、芸術、伝統が見える形で存在しています。その本物を生活とどう結び付けていくのか。第一部がこのシンポジウムを明日からのアクションにつなげていこうという宣言をしました。

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第2部は高山から國島芳明さん(高山市長)と岡田贊三さん(実行委員長)、呼びかけ人から河村晴久さん(能楽師)、塩野米松さん(作家)、隈研吾さん(建築家)、黛まどかさん(俳人)、佐川旭さん(建築家)でパネルディスカッションを行いました。


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河村さんからは「知らずに滅びる」というお話がありました。これは知っていて必要ないと判断するのであればそれが1つの選択です。でも、知らないうちに滅びてしまうことは残念なことです。景観や生活の問題も、それらの本来の価値を知った上での判断が必要であり、それらに誇りをもつことができれば自ら進むべき道が見えてくるということです。


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黛さんからは「高山の型」のお話がありました。黛さんの俳句や河村さんのお能など、日本の伝統文化には型があります。もちろんこれらの文化も時代と共に変化してきました。しかし、変化を繰り返しながらもそれが生き続けられているのは「型=それらしさ」があるからです。高山にもそのような高山らしさが必要ではないでしょうか。

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最後の会場との質疑応答では石切り場の新田さんの息子さんが、自分たちが切り出している石でつくっている千光寺の階段を是非見に来て欲しいというお話をしてくださいました。新田さんの発言に続くように、会場からは高山の生活、文化、伝統を守ってきた方々から多くのご意見があげられました。


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高山市長も市民のみなさんのご意見を熱心に聞いていらっしゃいました。市長と市民が同じ場で対話する機会となったことは塾の1つの成果です。高山市の今後の動きに注目していきましょう。


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第三部は司会が村尾さんから運営委員の加藤秀樹さんに。呼びかけ人他のみなさんから高山市へのメッセージをいただきました。


シンポジウムに参加してくださった方々からたくさんのアンケートをいただきました。多くの皆さんに満足していただくことができたようで、時間が足りないという意見があるほどでした。このシンポジウムが高山のアクションにつながっていけば嬉しいですね。


次回は振り返り会です。お楽しみに!!