令和6年度第5回栗東市議会 青木千尋議員抜粋  発がん性のあるフッ素化合物の対応 | さらのブログ

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 発がん性のあるフッ素化合物PFOS、PFOAを製造使用輸入を行っている関連企業がほぼ全国に所在していることが今年2024年4月共産党山下参議院議員の調査で判明を致しました。滋賀県内には少なくとも13社栗東市には2社ありました。山下参議院議員のHPに掲載をされています。私は2023年12月議会で本市の水道の水源地の3カ所で最大値30ng/lの検出の報道を受け、上水道の安全について質問を致しました。その時2023年の答弁で、2022年の検査では国の残留基準値50ng/l以下のために検査をしなかったが出庭水源地で目標値の50%強の数値を検出したため検査箇所を増やし出庭水源地の原水追加検査を実施するとの答弁でした。

1,2023年の定例会の結果の答弁を求めます。

2,発がん性フッ素化合物であるPFOS,PFOAを製造輸入を行っている関連企業が本市に2社あることは市として把握しているのか答弁を求めます。

3,当該事業所が発がん性のあるフッ素化合物PFOS,PFOAを適正に管理できているかどうか市として調査すべきと考えますが、答弁を求めます。

4,排水口などの水質について定期的な検査監視が必要と考えますが答弁を求めます。

 

上下水道事業所長

1,2023年定例会において答弁を致しましたPFOS、PFOAの検査つきましては今年度の水質検査スケジュールに基づき8月に実施を予定しております。検査対象は十里金勝出庭観音寺の各水源地の浄水に加え今年度より全水源地の原水も対象としております。なお、検査結果において定期的な監視が必要となった場合は検査回数を増やすことも検討しております。

2,過去にPFOA,PFASを使用していた事業所は滋賀県が実施した調査により1社あることは把握しておりますが、残りの1社については把握しておりません。

3,事業所における発がん性のあるフッ素化合物PFOA,PFASの適性管理にかかる市の調査につきましては現在法令等による事業所に係る規制値がないため規制管理として定めるものがなく市としての調査基準も設けておりません。

4,排水口などの水質調査、監視につきましては3点目同様現在事業所に係る排水基準値が無いため調査監視は実地しておりません。

 

議員

 昨年度は十里出庭金勝観音寺の浄水だけの検査でございましたが今年度から全水源地の原水も対象であるということであります。この検査は8月であるということでありますが、浄水と原水の検査は一緒にされるということでありますかお伺いいたします。

 

上下水道事業所長

 8月に同時に実施する予定にしております。

 

議員

 昨年度と比べましたら両方ともやるという面では前進になると考えておりますので是非よろしくお願いします。

令和6年度の水道水質検査計画の水質検査基準項目の検査頻度によりますと有機フッ素化合物は年1回となっております。検査結果によっては定期的な監視が必要な時は検査回数を増やすという事ですけれども年1回では本当に少ないと考えております。検査回数を増やすという点での考えをおききいたします。

 

上下水道事業所長

 最新の検査結果では暫定の目標値以下であり超過するような傾向にはありませんが、今後の調査結果によりましては追加の検査も検討して参ります。

 

議員

 検査の結果有機フッ素化合物が検出された場合は、ただちに検査回数を増やすなど発生箇所の特定や市民への周知を行うことを今後も求めていきたいと思います。よろしくお願いいたします。

有機フッ素化合物については現在国内で検出されている例があります。国の暫定目標値は合計で50ng/lであります。アメリカの環境保健局は2023年3月にそれぞれ4ng/lと合計で8ng/lの暫定値案を発表しております。日本より低い値であります。被害が出てからでは遅いものでありますので検査結果によっては必要な対応をするということですが、被害予防優先市民の不安を取り除くという対応で今後の検査の対応を求めていきたいと思います。この点もよろしくお願いいたします。4点目の栗東で2社使っているということでありますがもう1社への対応は実施すべきと考えます。PFAS関連業界団体及び企業の資料から日本化学工業協会団体に属している企業でありまして現状は使っているまたは中止している等は最低限把握すべきではないかと考えております。答弁をお願いいたします。

 

上下水道所長

 現状では暫定目標値を下回っており経過を見守っている状況となっております。検査結果につきましては速やかに市のHPに掲載をさせて頂いております。万一暫定目標値を超過する等市民の皆様への情報提供が必要と判断したならば市の対応状況等の説明を行いたいと考えております。

 

議員

 3点目4点目の答弁はまとめて致します。事業所に係る排水基準値が無いために調査監視は実施していないとの事ですがフッ素化合物が付近の河川等に流出した際にしか調査監視が出来ないという事でありましょうか。

 

環境経済部長

 先ほどもう一社への対応を実施すべきではないかとご質問を頂きました部分につきましてお答えをまずさせていただきます。毎年滋賀県と共同で市内の汚水発生施設等を所有をしております特定工場にたいしまして順次法令遵守の確認を目的に工場への立ち入り調査行っておる所でございます。この調査時に合わせまして令和5年6月から滋賀県がPFOS及びPFOAの使用履歴にかかりますアンケート調査も実施しておるところでございます。今後に起きましても業界団体に属しますもう1社につきまして市内の事業所への立ち入り調査時に使用履歴について確認をしてまいりたいというふうに考えて御座います。それと排水基準がないための調査監視は実施しないことにつきまして、現在PFOS,PFOAにつきましてはこれに係ります排水基準値が無いことによりまして調査結果の適正な評価が出来ないという事になってございます。今後の法令等の改正等につきまして注視をして参りたいと考えておるところでございます。

 

議員

 有機フッ素化合物の発がん性は新生児の体重増加抑制や免疫抑制、そして脂質の異常など健康への影響が指摘されているところでございます。排水基準値が無いという事で今後の法令改正について注視するという答弁でございました。今日の新聞報道によりますと内閣府の食品安全員会の作業部会は人が一日に摂取する有機フッ素化合物総称としてPFAS許容量は現行の水準に据え置いたと報道されています。この値は欧州基準より高い水準であります。また今後環境省は水道水や河川などの水質暫定目標値の見直し作業をする中で参考にするという事を報道されておりました。いずれにしても市においては被害予防優先市民の不安に対する対応を求めてこの質問を終わります。