どうも、ふとっちょ豚です。
眠れないので思い出のマーニーの感想書きます。
けっこーおもろかったです。
特に興味深かったのはミステリー的構造。叙述トリック。
まーにーは幽霊か妄想か
妄想ならなぜアンナはマーニーのことを知っていたのか
という二つの謎が主だと思います。
それに関する伏線も張られていて、好印象。伏線を確認するために2度観る価値はありそう。
マーニーが今まであった中で一番好きな女の子、というのは、他人から愛され、他人を愛することによって獲得できる自己愛の象徴ですね。
アンナの成長とは、まさにここ。
以下ネタバレ。
愛されていた経験を思い出すことで、自分を愛することが出来るようになり、それで社会にコミット出来るようになった、ということ。
前回書いた、日常/非日常のフレームで考えることもできると思います。日常で解けない問題は、非日常によって解決できる。
この物語で出てくる、好きって言葉、別に同性愛じゃなくて自己愛、承認欲求なんだよね。
あくまでマーニーはアンナの頭の中に居たんだから、マーニーがしたことはアンナがして欲しかったこと。絵を褒めてもらいたい、誰かに愛されたい、無条件に認めてもらいたい。
再度書くけど、アンナがマーニーを想像できたのは、マーニーが昔アンナを愛して、小さい頃の話をおとぎ話として聞かせていたから。
つまり、ミステリーの解決編としては
第一幕
マーニーは誰か→アンナの妄想
なぜマーニーの幼い頃の話をアンナが知っていたか→ マーニーの日記を読んでいたから。だから日記を書いてない日にはマーニーは出てこない(初めて屋敷に行ったときに日記発見→マーニー出現。もちろん記憶は都合良く変わっている)
しかし途中で、アンナが日記では破られていた場面(サイロのはなし)まで知っていることを観客は理解する。ここで第二幕。
第二幕
なぜ日記にはなかったことまでアンナは知っていたのか、やはりマーニーは幽霊か?
→マーニーはアンナのお婆ちゃんで、昔にマーニーから小さい頃の話を聞いていたから知っていた。
なぜアンナはマーニーの小さい頃の姿を知っていたのか→マーニーは読み聞かせをするときにマーニー似の人形を与えていて、それを使って話していたと推測され、その時の記憶から?
という2段構造。
伏線としては、アンナの目の色、アンナが小さい頃持っていたマーニー似の人形、船が常にこちら岸にあったこと、アンナが療養先の家を思い出そうとするとマーニーが消えたこと、マーニーの頬の色、サイロにあった男物のコート、サイロでマーニーがカズヒコと呼んだことなどなど。
解決編はやや急ぎ足で、整合性をとるために父母の事故など色々説明が多かったが、許容範囲かな。
なぜアンナがマーニーの姿を知っていたのか、に関してはまだ考える必要がありそう。
もしくは第三幕の可能性。
第三幕
なぜアンナがマーニーの姿を知っていたのか→やはりマーニーは幽霊で、幼い頃のエピソードとしてのみ存在でき、どうにかしてアンナを輪の内側へ戻そうとした。
という大どんでん返しの可能性も否定は出来ないかも。弱いと思うけど。
観客に委ねます、というスタンスだろうなあ。どちらを選ぶにせよ、マーニーの愛を感じたアンナの成長、という構造は変わらず。
この解釈、結構自信あります。
そんなとこです。そろそろ寝よう。
愛されてた経験は強い。羨ましい。俺がこんだけ自己愛、自己評価が歪んでるのは愛されてこなかったせいなのかもしれないとはおもう。(あれ、愛されてこなかったっけ……?)
処方箋は、他人からの愛、ですかねぇ。