
パニックを起こした母を迎えに、
叔母は車で家に着てくれました。
母は相変わらず、手を震わせていておかしな状態でしたが
「今日はおばさんにお願いするからね」
と私が言うと、なんとなく自分が家を出なくては行けないということを
わかったようで、私が渡した上着を素直に着てくれて、玄関に向かってくれました。
母を乗せた車を見送りながら、私はものすごくホッとしていました。
心の中を占めていた何か大きなものが、すうっと消えたような感じでした。
「これでやっと自分の人生が生きられる」と感じました。
決して自分のやりたいことを我慢していたわけではないと思っていたのですが、
母から離れて自分の素直な気持ちがわかったのだと思います。
でもそのすぐ後に、これでよかったのかなと少し思いました。
10代の頃から、母の面倒をみることは自分の義務だと感じていました。
母親を家から出したことで、今まで私が母のために費やした全てが
全部無駄になってしまったような気がしました。
自分は責任から逃げてしまったのかもしれないという気持ちになりました。
母に申し訳ないとも思いました。
今でも、あのとき母を手放したことが良かったのだとは確信を持って言えません。
でも、結果としてその日を境に状況はどんどんと動き出しました。
ありがとうございました。
続きます
