
私が母が精神病院に入院していることを受け入れて病院に行くまで、
2週間かかりました。
やっと病院に行き、母と会ったときの光景は今でもしっかりと映像として覚えています。
入院棟のラウンジまで、パジャマを着た母が私を迎えにきていました。
顔色は家にいたときと同じように暗くてくすんだような色をしていましたが、表情はとても柔らかくなっていました。
「来てくれてありがとうね」
と母は笑って私に言いました。
私が母を病院に送ってしまったのにありがとうなんて言わないでと思って、私は泣いてしまいました。
母は申し訳なさそうで、でも私が来たことが嬉しい様子でした。
もしかしたら、私がお見舞いに来ないのではないかと思っていたのかもしれません。
病院の冷たい風景とパジャマを着た弱々しい母の姿。
この時のことを思い出すと、今がどれだけ幸せか実感することができます。
母の病室は角部屋の個室で、大きな窓から病院のキレイな庭が見ることができました。
梅が咲き始めた季節だったので、母と私はお茶を飲みながら梅を見ました。
母は、病院の食事について話しました。
私は、会社を辞めて少しの間だけ海外に行くことを話しました。
母は驚いていましたが、私の計画を聞いて、心なしか私と同じようにワクワクしているように見えました。
ありがとうございました。
続きます
