2026年9月12日(土)、中野ゼロホール。今年も「ジャズヴォーカルハウス東京(旧マーサ三宅ヴォーカルハウス)秋の発表会」を聴きに来た。これは中野区にある同校が春秋2回開催するイベントで、百人近いヴォーカルが無料で聴ける。私の様なヴォーカリストにとってこんな素晴らしい機会はない。

公共施設とはいえ立派なホールでプロのピアノトリオが伴奏してくれるので費用はそこそこかかるだろうが、これは同校と出演者側が負担しているらしい。地域貢献の一環かも知れないが聴く側としては有難い。司会者が歌手名と曲目を告げ、1人1曲ずつ3~5分間で次々と歌っていく。

【第3部の開始前でもこの客入りは勿体ない】
私はこの発表会を聴き始めてもう10年以上にはなるが、ここ数年は全員聴くことにしている。「スクール生でも全部聴く人なんて居ないですよ」と驚かれるのだが、とにかく勉強になるし面白いのだ。まず数千曲あると言われるジャズのスタンダードで知らない曲を知る機会になる。
【知らない曲も持ち歌も毎回1、2割程度ある】

【毎回何曲かはカブるがアレンジ等が異なる】
なかには「この曲は知らなかった。今度歌ってみようか」と思ったり、知っている曲や持ち歌も「え、この歌にはバース(前歌)があったのか」「へえ、こんなテンポでやるとは新鮮だな」「ほう、ボサノヴァにするのもアリだね」「エンディングそう来たか」等と、アレンジや歌い方が参考になる。
また、上級者の生徒さんや卒業生のプロが多い第3部の出演者には殆ど居ないが、緊張して思うように声が出なかったり歌詞が飛んだり休符を待てずに拍を食ったり発表会で上手く歌えないケースも、私の様なトウシロにとっては「そうそう、そうなっちゃうよねー」と自分の事の様に共感できる。
そして何より違いが出るのは衣裳やステージング(立ち居振る舞い)である。音楽的な巧拙は私にはよく分からないが音楽性を抜きにステージパフォーマンスとして見ると、衣裳も歩き方もマイクやそのコードの扱いも「歌と同じでステージ上でお客様に観られている」という意識の有無の差が出る。
私が最も気になるのは“歌ってない時の立ち居振る舞い”、つまりステージ袖からの登場時と退場時、そして間奏時だ。優雅なドレスを着ていながら立ち位置まで小走りだったり、下を向いてマイクのコードを引っ張ったり、歌い終わると曲の余韻もそこそこに「終わったー!」という顔で戻ったり...。

【換気のための途中休憩時のステージ】
これが上級者だとステージ袖から姿を現した瞬間から袖に消える瞬間まで、ちゃんと曲の雰囲気を纏っている。間奏時もバンドの前でウロウロせず、ゆったり下がってピアノの凹みに身を委ねて演奏を聴いている。衣裳やメイクも「自分がしたい恰好」ではなく、ちゃんと曲調に合わせている。
この発表会は後日入賞者が発表される。「優秀賞」以下、殊勲/敢闘/技能の三賞もあるので「マーサ部屋」等とも呼ばれていた。私の“推し”はSEABIRD1金レギュラー仲間の大津晃子さんとプロの井元理恵さん。どちらも複数の受賞経験者だが、今回も2人は素晴らしかったので入賞が楽しみだ。
Saigottimo

公共施設とはいえ立派なホールでプロのピアノトリオが伴奏してくれるので費用はそこそこかかるだろうが、これは同校と出演者側が負担しているらしい。地域貢献の一環かも知れないが聴く側としては有難い。司会者が歌手名と曲目を告げ、1人1曲ずつ3~5分間で次々と歌っていく。

【第3部の開始前でもこの客入りは勿体ない】
私はこの発表会を聴き始めてもう10年以上にはなるが、ここ数年は全員聴くことにしている。「スクール生でも全部聴く人なんて居ないですよ」と驚かれるのだが、とにかく勉強になるし面白いのだ。まず数千曲あると言われるジャズのスタンダードで知らない曲を知る機会になる。
【知らない曲も持ち歌も毎回1、2割程度ある】

【毎回何曲かはカブるがアレンジ等が異なる】
なかには「この曲は知らなかった。今度歌ってみようか」と思ったり、知っている曲や持ち歌も「え、この歌にはバース(前歌)があったのか」「へえ、こんなテンポでやるとは新鮮だな」「ほう、ボサノヴァにするのもアリだね」「エンディングそう来たか」等と、アレンジや歌い方が参考になる。
また、上級者の生徒さんや卒業生のプロが多い第3部の出演者には殆ど居ないが、緊張して思うように声が出なかったり歌詞が飛んだり休符を待てずに拍を食ったり発表会で上手く歌えないケースも、私の様なトウシロにとっては「そうそう、そうなっちゃうよねー」と自分の事の様に共感できる。
そして何より違いが出るのは衣裳やステージング(立ち居振る舞い)である。音楽的な巧拙は私にはよく分からないが音楽性を抜きにステージパフォーマンスとして見ると、衣裳も歩き方もマイクやそのコードの扱いも「歌と同じでステージ上でお客様に観られている」という意識の有無の差が出る。
私が最も気になるのは“歌ってない時の立ち居振る舞い”、つまりステージ袖からの登場時と退場時、そして間奏時だ。優雅なドレスを着ていながら立ち位置まで小走りだったり、下を向いてマイクのコードを引っ張ったり、歌い終わると曲の余韻もそこそこに「終わったー!」という顔で戻ったり...。

【換気のための途中休憩時のステージ】
これが上級者だとステージ袖から姿を現した瞬間から袖に消える瞬間まで、ちゃんと曲の雰囲気を纏っている。間奏時もバンドの前でウロウロせず、ゆったり下がってピアノの凹みに身を委ねて演奏を聴いている。衣裳やメイクも「自分がしたい恰好」ではなく、ちゃんと曲調に合わせている。
この発表会は後日入賞者が発表される。「優秀賞」以下、殊勲/敢闘/技能の三賞もあるので「マーサ部屋」等とも呼ばれていた。私の“推し”はSEABIRD1金レギュラー仲間の大津晃子さんとプロの井元理恵さん。どちらも複数の受賞経験者だが、今回も2人は素晴らしかったので入賞が楽しみだ。
Saigottimo