2026年2月7日(土)、ミューザ川崎 シンフォニーホール。マウントあさま管弦楽団の第9回定期演奏会に或る方からご招待戴いた。この日のプログラムはベートーヴェンで、序曲「コリオラン」と交響曲第9番「合唱付き」(所謂「第九」)である。私は「第九」を2月に聴くのは初めてだ。

海外では季節に関係なく演奏される「第九」も、日本では必ずといってよいほど年末に演奏されている。国内に数多あるオーケストラも年末の「第九」が楽団の経営を支える貴重な資金源とされ、N響(NHK交響楽団)も年末に集中的に公演しており、テレビやラジオでも大晦日に放送される。
最近は春と秋が無くなってきた感もあるが日本は元々四季が巡る国なので“土用の鰻”のように様々な事物を季節と結びつける文化があるのかも知れない。それに「第九」の終楽章のメロディや合唱が醸し出す高揚感が、ちょうど“日本の年の瀬の空気感”にフィットしているような感じもするし。
私は中高大と玉川学園だったので合唱は散々やってきた。中学生は全員ハレルヤコーラスを混声四部で歌えるし、高校では「カルミナブラーナ」も歌った。音楽祭は小学校から大学まで一緒で、毎年最後は大学生の「第九」で締め括る。大学の管弦楽団が演奏し大学1年生全員が合唱で参加するのだ。
従って私は中高6年間「第九」を聴いていたのだが全然良さが分からず退屈だった。ところが自分が大学生になって合唱する番になり、パート別に3か月ほど練習するうちに「なかなか面白いし良い曲だな」と思えるようになり、演奏する側になって初めて好きになる音楽もあることを知った。
それでも音楽祭は文化の日の前後だから11月だったし、長男が音楽大学の声楽科に入ってN響の「第九」で歌っていた時期も含めて「第九」を聴くのは、やはり“年の瀬”だった。なので今回、初めて年明けの2月に聴くので「自分が一体どう感じるのだろう?」という点に非常に興味を持っていた。
そして実際に聴いてみた。聴き慣れたメロディに加え、自分も一緒にテナーパートを歌いたくなるような終楽章の合唱の高揚感!聴き終えたら“年の瀬の空気感”になるのかとも思ったら、それが全然そんなことはなかった。聴き慣れているのに何故か新鮮で、とても明るく爽やかな気分になったのだ。
なるほど“年の瀬”に聴く「第九」もいいものだが、そんな季節感には囚われずに純粋に作品を味わう楽しさも今回の演奏会で知ったことになる。であれば“土用の丑の日”とは真逆な寒い冬の日にも鰻を食べるべきかも知れない。そもそも鰻の旬はブリなどと同じく脂がのった冬らしいし...。
Saigottimo

海外では季節に関係なく演奏される「第九」も、日本では必ずといってよいほど年末に演奏されている。国内に数多あるオーケストラも年末の「第九」が楽団の経営を支える貴重な資金源とされ、N響(NHK交響楽団)も年末に集中的に公演しており、テレビやラジオでも大晦日に放送される。
最近は春と秋が無くなってきた感もあるが日本は元々四季が巡る国なので“土用の鰻”のように様々な事物を季節と結びつける文化があるのかも知れない。それに「第九」の終楽章のメロディや合唱が醸し出す高揚感が、ちょうど“日本の年の瀬の空気感”にフィットしているような感じもするし。
私は中高大と玉川学園だったので合唱は散々やってきた。中学生は全員ハレルヤコーラスを混声四部で歌えるし、高校では「カルミナブラーナ」も歌った。音楽祭は小学校から大学まで一緒で、毎年最後は大学生の「第九」で締め括る。大学の管弦楽団が演奏し大学1年生全員が合唱で参加するのだ。
従って私は中高6年間「第九」を聴いていたのだが全然良さが分からず退屈だった。ところが自分が大学生になって合唱する番になり、パート別に3か月ほど練習するうちに「なかなか面白いし良い曲だな」と思えるようになり、演奏する側になって初めて好きになる音楽もあることを知った。
それでも音楽祭は文化の日の前後だから11月だったし、長男が音楽大学の声楽科に入ってN響の「第九」で歌っていた時期も含めて「第九」を聴くのは、やはり“年の瀬”だった。なので今回、初めて年明けの2月に聴くので「自分が一体どう感じるのだろう?」という点に非常に興味を持っていた。
そして実際に聴いてみた。聴き慣れたメロディに加え、自分も一緒にテナーパートを歌いたくなるような終楽章の合唱の高揚感!聴き終えたら“年の瀬の空気感”になるのかとも思ったら、それが全然そんなことはなかった。聴き慣れているのに何故か新鮮で、とても明るく爽やかな気分になったのだ。
なるほど“年の瀬”に聴く「第九」もいいものだが、そんな季節感には囚われずに純粋に作品を味わう楽しさも今回の演奏会で知ったことになる。であれば“土用の丑の日”とは真逆な寒い冬の日にも鰻を食べるべきかも知れない。そもそも鰻の旬はブリなどと同じく脂がのった冬らしいし...。
Saigottimo