今週末(10/25)からワールドシリーズも日本シリーズも始まり、いよいよ野球シーズンも最終章に入った。ドジャースはポストシーズンに入って9勝1敗と絶好調で勝ち進んでおり、特にリーグ優勝決定シリーズは4連勝と圧倒的だった。ワールドシリーズもブルージェイズに圧勝するとの前評段だ。


なかでもリーグ優勝を決めた10月18日(日本時間)のブルワーズとの第4戦では、大谷翔平が投手として先発し6回0/3を10奪三振の無失点で勝利投手となった上に、打者として3本のホームランを放つというMLB(米メジャーリーグ)史上、前人未到の大活躍で、同シリーズのMVPに輝いた。

これはベーブ・ルースも成し得ていない“伝説的な偉業”だと米国内でも称賛されていた。私も「それはそうだろう、そんな二刀流の選手は過去には世界中で誰も居ないのだから」と思ったら、なんとなんと実はその大谷を超える活躍をした選手が日本に居たということをネットの情報から知った。

 【上段:大谷翔平(MLB公式)、下段:堀内恒夫(時事通信)】
それは読売ジャイアンツの堀内恒夫投手(後に監督、参議院議員)である。堀内投手は入団2年目の1967年(昭和42年)10月10日の広島カープとの第22回戦で、投手として先発しノーヒット・ノーラン(無安打無得点試合)を達成(*1)したその試合で、打者としても3打席連続本塁打を放っている

投手としては同じ無失点ながらも大谷が6回0/3で被安打2なのに対し、堀内投手は完封(無失点完投)して被安打0だし、打者としても大谷が3打連続本塁打(途中に四球あり)だったのに対し、堀内投手は3打連続本塁打で4打席目もヒットを放ち4打席4打数4安打だったというのだからビックリだ。

この記録はMLBではなくNPB(日本プロ野球機構)だったという違いはあるものの“伝説的な偉業”とまで賞賛された1試合での活躍ぶりでは大谷翔平を完全に凌駕しているではないか。堀内投手は日本シリーズで1試合2本塁打を記録したこともある(*2)し、また引退試合でもホームランを打っている。

彼は巨人V9時代のエースだった(通算203勝、本塁打21本)が、寮の門限破りの常習犯など武勇伝も多く“悪太郎”の異名もあった。今回の大谷の活躍によってもっと注目されてもいいと思うのだが、なぜ国内メディアが今もご存命(77歳)の堀内氏をフィーチャーしまくらないのか不思議である。
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*1ノーヒット・ノーラン達成者一覧(NPB公式Web)
*2:1973年(昭和48年)南海ホークスとの第3戦で投げては完投勝ち、打っては2本塁打を記録。このシリーズ(5試合)で堀内投手は、3試合に登板して2勝0敗、防御率0.91。打っては7打数3安打、2本塁打、4打点の大活躍で第2戦では決勝打も放つ。第5戦では胴上げ投手となり、シリーズMVPも獲得。

Saigottimo