2025年10月3日(金)、渋谷・SEABIRD第一金曜(1金)ライブ&セッション。今月はジェリー・マリガン(*1)の曲特集なのでテナー・サックス奏者の御子柴さんもこの日はバリトン・サックスを持ち、「Apple Core」「Festive Minor」「Line For Lyons」「Theme For Jobim」「Barks For Barkdales」と続く。

【十河さん(pf)、岩渕さん(ds)、本多バンマス(tp)、萬造寺さん(b)、御子柴さん(Bs)】
セッション参加者も上代さん(ds)が途中で加わり、休憩を挟んでノブ高橋さん(as)が「Up Jumped Spring」と春の曲、そしてヴォーカルタイムはマッキーこと牧かおるさんの「Flamingo」に続いてセッション参加者のヒダマリさんが「‘Tis Autumn」(*2)と、今度は秋の曲になった。


3番手の私は先月マッキーが歌った「Someday My Prince Will Come (いつか王子様が)」を初演した。この曲は1937年のディズニー長編アニメ映画「白雪姫」の挿入歌だが、マイルス・ディヴィスやビル・エバンスの名演等があり、ジャズの世界でもスタンダードとして定着している。
3/4拍子もしくは6/8拍子のジャズワルツとして美しいメロディーなので私は大好きなのだ。そしてジャズスタンダードはその8割が色恋モノで、heとshe、boy (man)とgirl (lady)を入れ替えれば男でも女でも歌えるのだが、この曲は“男は歌えない歌”だと思って今まで諦めて来た。
何故なら「いつか私の王子様が迎えに来るわ」という歌詞を男女置き換えて「いつか私の王女様が迎えに来るよ」ってのはヘンだからだ。ところが私のMCの師匠でもある大津晃子さんにそれを話したら「一人称でなきゃいいんじゃない?」と言われ「なるほど、その手があったか!」と膝を打った。

というわけでIをyou、myをYourに替えて二人称で歌った。
♪Someday My(Your) Prince Will Come (いつか王子様が)・・・2025年10月3日、渋谷・SEABIRD1金ライブ&セッション♪
御子柴さんも「そうか、I よりyouの方が多くの人の幸せを祝う歌になるね」と言ってくれたから、まあ成功だろう。
ところが実際に歌ってみるとまるで納得出来ない。そもそもこの王子は仮死状態の素性も知れない娘を一目見ていきなり“I Love You”と囁きキスするなんて余りにも軽率だしチャラ過ぎやしないか?それに舞い上がる白雪姫もどーかと思うわ、結局イケメンで王子だったら誰でもイイのかよ?
4番手は先月欠場した柳田(やなだ)さんが本多バンマスのアレンジで「On A Clear Day」、ヴォーカルのトリは大津さんで「Too Marvelous for Words」。ノブ高橋さんの「Stars Fell on Alabama」を挟み、最後はまたジェリー・マリガン特集に戻って「Who’s Got Rhythm」で終演となった。

帰途、私は「どうしても白雪姫に納得がいかない」と大津さんやマッキーに訴えると「いやいや、それは“夢見る乙女”だから...」とか言う。私も乙女のロマンチックな歌だと思っていたのだが、いざ歌う側になるとそんな美しいものではなくドロドロの欲望剥き出しとしか思えなくなってしまった。
私は常々“少年の心を忘れない大人”でありたいと思っているので「子供向けのお伽噺だから」と済ませるのではなく大人になって得た知見もフル稼働して本気で考えたいのだ。そう考えれば、お妃様だってさぁ、毒リンゴを喰わせただけでトドメを刺さなかった点はツメが甘過ぎるよねぇ?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
*1:ジェリー・マリガンはアメリカのジャズ・ミュージシャン (バリトン・サックス奏者、ピアニスト)、作曲家、編曲家。1996年68歳没。
*2:tisは英語の古語で“it is”の意。「'Tis Autmn」は「It is Autmn (これぞ秋)」という意味のタイトル。アイルランド民謡の「Dany Boy」の歌詞にも“Tis You~”とある。
Saigottimo

【十河さん(pf)、岩渕さん(ds)、本多バンマス(tp)、萬造寺さん(b)、御子柴さん(Bs)】
セッション参加者も上代さん(ds)が途中で加わり、休憩を挟んでノブ高橋さん(as)が「Up Jumped Spring」と春の曲、そしてヴォーカルタイムはマッキーこと牧かおるさんの「Flamingo」に続いてセッション参加者のヒダマリさんが「‘Tis Autumn」(*2)と、今度は秋の曲になった。


3番手の私は先月マッキーが歌った「Someday My Prince Will Come (いつか王子様が)」を初演した。この曲は1937年のディズニー長編アニメ映画「白雪姫」の挿入歌だが、マイルス・ディヴィスやビル・エバンスの名演等があり、ジャズの世界でもスタンダードとして定着している。
3/4拍子もしくは6/8拍子のジャズワルツとして美しいメロディーなので私は大好きなのだ。そしてジャズスタンダードはその8割が色恋モノで、heとshe、boy (man)とgirl (lady)を入れ替えれば男でも女でも歌えるのだが、この曲は“男は歌えない歌”だと思って今まで諦めて来た。
何故なら「いつか私の王子様が迎えに来るわ」という歌詞を男女置き換えて「いつか私の王女様が迎えに来るよ」ってのはヘンだからだ。ところが私のMCの師匠でもある大津晃子さんにそれを話したら「一人称でなきゃいいんじゃない?」と言われ「なるほど、その手があったか!」と膝を打った。

というわけでIをyou、myをYourに替えて二人称で歌った。
♪Someday My(Your) Prince Will Come (いつか王子様が)・・・2025年10月3日、渋谷・SEABIRD1金ライブ&セッション♪
御子柴さんも「そうか、I よりyouの方が多くの人の幸せを祝う歌になるね」と言ってくれたから、まあ成功だろう。
ところが実際に歌ってみるとまるで納得出来ない。そもそもこの王子は仮死状態の素性も知れない娘を一目見ていきなり“I Love You”と囁きキスするなんて余りにも軽率だしチャラ過ぎやしないか?それに舞い上がる白雪姫もどーかと思うわ、結局イケメンで王子だったら誰でもイイのかよ?
4番手は先月欠場した柳田(やなだ)さんが本多バンマスのアレンジで「On A Clear Day」、ヴォーカルのトリは大津さんで「Too Marvelous for Words」。ノブ高橋さんの「Stars Fell on Alabama」を挟み、最後はまたジェリー・マリガン特集に戻って「Who’s Got Rhythm」で終演となった。

帰途、私は「どうしても白雪姫に納得がいかない」と大津さんやマッキーに訴えると「いやいや、それは“夢見る乙女”だから...」とか言う。私も乙女のロマンチックな歌だと思っていたのだが、いざ歌う側になるとそんな美しいものではなくドロドロの欲望剥き出しとしか思えなくなってしまった。
私は常々“少年の心を忘れない大人”でありたいと思っているので「子供向けのお伽噺だから」と済ませるのではなく大人になって得た知見もフル稼働して本気で考えたいのだ。そう考えれば、お妃様だってさぁ、毒リンゴを喰わせただけでトドメを刺さなかった点はツメが甘過ぎるよねぇ?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
*1:ジェリー・マリガンはアメリカのジャズ・ミュージシャン (バリトン・サックス奏者、ピアニスト)、作曲家、編曲家。1996年68歳没。
*2:tisは英語の古語で“it is”の意。「'Tis Autmn」は「It is Autmn (これぞ秋)」という意味のタイトル。アイルランド民謡の「Dany Boy」の歌詞にも“Tis You~”とある。
Saigottimo