立秋も過ぎたから秋なのに連日うだるような暑さが続いている。熱中症が怖い高齢者の私はさすがにウォーキングも控え、エアコンをつけた自宅でTVのMLB中継を観ることが日課となっている。以前はNPB(日本のプロ野球)中継を中心に観ていたので日米の野球文化の違いに気付くことが多い

    【ドジャースタジアム(昨年9月撮影)】

まず対戦表記が日米は逆だ。日本では「主催球団、ビジター球団」と表記するが、米国は逆で「ビジター球団、主催球団」となる。「阪神×広島」なら阪神タイガースが主催かつ後攻だが「DET×NYY」ならNewYorkヤンキースが主催かつ後攻でDetroitタイガースはビジターである。

12球団しかない日本の場合は途中経過でも結果でも全国放送が前提だが、広大な国土に30球団もある米国はTVも新聞も地元局で基本地元球団しか興味ない。野球観戦といえば地元球場だから「次はどこ(ビジター球団)と対戦する?」という情報が重要なので、ビジター球団を先に記載するのだろう。

その他、日本にあるヒーローインタビューが米国にはなく、逆に米国では試合中にベンチで監督がTVのインタビューを受けたりするが日本では考えられない。その他、日米の野球文化の違いは数あれど、最も大きな違いは応援だろう。日本は応援団が居て選手毎にテーマソングがあって皆で歌う。

米国には日本のようにファンが球団毎に組織的に応援する文化はないが、全てのMLB球団で7回表が終わると球場全体で「Take Me Out to The Ball Game (私を野球に連れてって)」を歌う。1コーラスだけの球場もあるが、ドジャースタジアムでは半音転調して2コーラス分歌う。

    【昨年9月のドジャースタジアムにて】


昨年から大谷翔平が移籍したのでドジャースタジアムの中継を観る機会が多いが、ここのオルガン演奏を聴いていると面白い。三振時にはベートーベンの交響曲第5番「運命」冒頭の「ジャジャジャジャーン!」が鳴るが、これは当然ながらドジャースの投手が三振を奪った時だけだ(*1)。

あと、ロサンゼルスにはハリウッドもあるので映画音楽もよく演奏される。ドジャースが勝利確実で試合終了目前の状況で、いつも軽やかに演奏されている曲があるなあ、と思ってこれをよく聴いてみると「Time to Say Goodbye」だったりする。これも相手のチームはカチンと来ることだろう。

 【写真は「MLB ハモンド オルガン」で検索した画像】

それ以外でも曲に様々な意味が込められていて面白い。大谷が申告敬遠された際に「ジーザス・クライスト・スーパースター」のテーマ、これは分かり易い。ある試合でセカンドゴロの度に「機関車トーマス」のテーマが流れた。よく考えたら二塁手のエドマンのファーストネームはトーマスだった!

先日、試合中盤でドジャースが得点のチャンスを迎える度に演奏される軽快な曲があることに気付いた。これは珍しくもジャズスポットでよく聴く曲のフレーズだと思い、必死にタイトルを思い出したら「Four」。そうか、4点目が欲しい場面だった(結局この試合は3点止まりで逆転負けだった)。
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*1:三振は「strike out」だが、よく「K」と書かれるのは、別称で「Knock out」とも言われるからである。

Saigottimo