2024年7月5日(金)、渋谷・SEABIRD第一金曜(1金)ライブ。今日は本多バンマス(tp)と御子柴さん(ts)が欠席でバンマスの弟、健二さん(tp)と“回文王“こと横地さん(ts)というフロント陣。横地さんが話し始めるとつい身構えてしまう私を見て「ちょっとぉ、回文じゃないですから・・・」。
いやいや、横地さんは隙あらば回文を作って飛ばしてくるのでとても油断は出来ない。御子柴さんのダジャレなら聴いてからでも「あはは」と笑ってゆる~く流せるが回文が飛んでくると左脳が勝手にフル回転させられメッチャ消耗するので、つい防護姿勢で身構えてしまう。ところが…

【十河さん(pf)、岩渕さん(ds)、横地さん(ts)、萬造寺さん(b)、本多さん(tp)】
インスト(歌無し)で「Off Season」「Everybody’s Song But My Own」「Wabash」と3曲演奏したところで「ではここでヴォーカル行きましょう『It Don't Mean a Thing』は誰ですか?」「え、ここで? あ、はい!」すっかり2nd.setだと思って油断していて不意を突かれた。いかん!
私は先月に続きマッキーとDuetで「スイングしなけりゃ意味ないよ (It Don’t Mean a Thing)」を初演するのだが回文に気を取られて急に出番となり慌てて録音を忘れてしまった。だから「上出来だった」と書いても分からないが、正直言うとマッキーは磐石だったものの私はう~んだった。

【パニクる私と余裕のマッキー】
私はここ1か月この曲だけを練習し、さらにトニー・ベネットとレディ・ガガのDuet分担を歌詞カードにして見ているのにちゃんと歌えない。でもマッキーはこの曲以外にも数曲の新曲を抱えていて「歌詞も全く頭に入っておらず雰囲気だけで歌った」と言うから、やっぱり実力がレべチなんだネ。
続く大津晃子さんは「Stars Feld on Alabama (アラバマに星堕ちて)」。この曲はメロディが美しく、正に古き佳き時代の名曲で私も大好きだ。私が“MCの師匠”と仰ぐ彼女は、1930年代にアラバマ州に“しし座流星群“が降り注いだことがこの曲の由来になっているとMCで教えてくれた。

ここで突然、回文砲が炸裂した「夜アラバマまばら有るよ(よるあらばままばらあるよ)」うわーっ、直撃弾喰らったー!!1金ライブはスケジュールに「セッション」とも謳っているので、この日はピアニストにトランペッターも参加して「I Hear a Rhapsody」「Billie’s Bounce」で1st.set終了。
すると休憩時に回文王が「(ステージの)奥には何故か風が来るんだよねー」と言うが早いか「風流れ誰が何故か(かぜながれだれがなぜか)」とまたもや回文砲が飛んできた。でも何とか事前に空気の流れ(コンテキスト)を読んで身構えていたので不意の直撃被弾は免れた。フーッ、危ねぇ~怖ぇ~

そして2nd.setはヴォーカルタイムからスタート。トップは中村美津子さん「Lullaby of Birdland (バードランドの子守唄)」。2番手は今度はソロでマッキーが「On a Clear Day」。そしてトリは“1金の美空ひばり”こと益田伸子さん登場…とその時、中村美津子さんから声がかかった。

♪Happy Birthday to You!♪の歌声と共に中村さんからバースデーケーキとお客様から花束が渡され「うわぁ、嬉しいー!」と喜ぶ翌日が誕生日の益田伸子さんは「When You Wish Upon a Star (星に願いを)」を歌う。ここでまた回文砲炸裂!「伸子は祝い運ぶの(のぶこはいわいはこぶの)」

横地さん「で、どんな願いを星にかけたの?」益田さん「えーと、いろいろと...」すかさず「願い多いがね(ねがいおおいがね)」今度は何故か名古屋弁で回文砲。怒涛の連射だ。
いやあ、油断も隙もありゃしない。なんて気の抜けないライブだ。ラストはセッションの定番曲でもある「Stella by Starlight(星影のステラ)」をインストで演奏して賑やかに終演。この日は相当警戒していたのに、結局、回文砲の直撃を何発も浴びてしまった。ああ、回文王、恐るべし!
Saigottimo