2月7日(月)、親不知(おやしらず)の抜歯手術を受けた。「なんだ、歯を抜いただけじゃん、手術なんて大袈裟な」と思われるかもしれないが臆病な私にとっては大事件。子供の頃に鼻柱骨を削ったり扁桃腺を取ったりはしたが大人になっての手術は初めてだし、大学病院の口腔外科での手術だから、もうドキドキものである。
私は元来歯が丈夫で虫歯もキチンと治療し隔月で歯石クリーニングもしている。先月左下奥歯に違和感あり行きつけの歯科を受診したら歯周病で腫れているとの事。応急処置をして翌週に病巣を取り除くことになったのだが・・・。先生が「あれ、随分深いな・・・」と呟き、レントゲン撮影後に大学病院への紹介状を書いてくれた。
歯周病の病巣は隣に埋没している親不知から繋がっていたらしいが、その位置が「神経の通路とカブっているので大学病院の3Dスキャナで診てもらって抜歯までしてもらって下さい」との事。「うへえ~怖いよう」と思ったが放ってもおけないのでその日のうちに大学病院に連絡して翌日受診し、翌週に抜歯手術となったのだ。
【最近の大学病院は明るくカフェのよう】
大学病院での3Dスキャン診断の結果、「抜こうとしている親不知の位置が神経を圧迫しているので歯茎を切開して破砕して抜歯しますが、う~ん、神経が近いから麻痺が残るかもしれませんね」と先生は怖いことを仰る。もしかしたら、もう歌や朗読も出来なくなるかも、と暗澹としたがそれも自らの運命と諦めるしかない。
「全身麻酔だと入院だけどこの時期(コロナ禍)いつになるか分からないし部分麻酔でやりましょう」「は、はい」「切ってみてやはり全身麻酔が必要だったら最悪抜けないかも知れません」「はい、頑張ります」としか言えないよねー。子供の頃に埋没親不知を何本も抜いた長男から「ははは、あれは地獄だぜ」と脅された。
【左下:横から見た図、右下:上から見た図】
【右上図の赤線に沿って切開!ひぇ~】
手術当日は局部麻酔で直接の痛みはなく手術自体も30分かからなかったが、長男から聞いていた通り、ガリガリやられる音と衝撃が怖かった。そして麻酔が切れるにつれて鈍痛と腫れが襲ってきた。翌週の14日には抜糸できたが腫れは続き、まだ口が大きく開けられないし食物を噛むのも反対側で怖々と、である。
実際には痛みもなく噛めるのに食欲は停滞し行動意欲も陰り急に老け込んだ気がする。たった1本歯を抜いただけでこんなに精神的な影響があるとは驚きだ。人はこうして老い死んでいくのだろう。「自分の歯で何も気にせず食べたいものをバリバリ食べる」って「若さ=生命力そのもの」なのだ、と改めて痛感している。
“芸能人は歯が命”というが、健康や長寿のためにも歯は大切だ。「8020運動(80歳で自分の歯を20本を残そう)」を意識して毎日毎食後に歯磨きをしていたが、まさか還暦を過ぎてからこんな事になるとはショックだ。舌の左側と下唇付近に痺れが残っているので毎日練習している口笛もうまく吹けないし、歌は暫く休もうっと。
Saigottimo

