2022年1月14日(金)、SEABIRD第二金曜日(二金)ライブ。オミクロン株によって新規感染者数が急増し完全に第6波の様相となり、再びライブイベントも自粛となる可能性もある微妙な時期の開催となった。ライブ開始前にメンバーは大抵オムライスで夕食を済ませるが、ママのケチャップアートも新春らしく寅年に因んだものだ。
【左:トラさん、右:「イヨッ」と手を挙げる寅さん】
1st.set 1.Angel Eyes /Dm Latin ♩=120
2.Do Nothing Till You Heae From Me /B♭ Swing
歌 3.Chega de Saudade /Dm
歌 4.O Grande Amor /Am
歌 5.My Little Suede Shoes /B♭
6.Bluesette /B♭Waltz ♩=140
7.Cotton Tail /B♭ Swing ♩=170
2nd.set 1.Prince Albert /A♭ Swing
2.Line for Lyons /F Swing
歌 3.Misty /B♭ ♩=60
歌 4.'S wonderful /E♭ Swing ♩=200
歌 5.Smile /F Bossa ♩=120
6.Solitude /E♭ Bossa
7.Cjam Blues /B♭ Blues ♩=160
最初のインスト(器楽)曲「Angel eyes」は、男性2管のアンサンブルだが、エンジェルアイズ(天使の瞳)ちゃんにフラれた男の未練たらたらな情けな~い雰囲気が出ていて、とってもイイ感じだ。
一方、歌モノは二金ヴォーカル部の出雲井カントクがマッキー(こと牧かおるさん)を後継指名し若手育成の方針。歌モノ先頭はマッキーの十八番「Chega de Saudade(シェガ・ジ・サウダージ)」だが、これはポルトガル語だからネイティブ・ポルトギーの出雲井カントク直々の熱血指導が入るぞ!さてどうなるかと思ったら…。
ん?なんか様子がおかしいゾ。あ、そうか、「Chega de Saudade(シェガ・ジ・サウダージ)」はポルトガル語で「憂鬱(Saudade)は要らない」という意味なので英語のタイトルは「No More Blues」。だが、このタイトルで演奏したり英語で歌う場合は、ゆったりしたボサノヴァではなくサンバのような速いテンポになるのだ(こんな感じ↓)。
英題「No More Blues」も間違いではないが、ただポルトガル語のSaudadeという言葉は意味が深く「哀愁」とも「郷愁」とも「憂鬱」とも何とも言い表せないらしいからむしろ邦題(「想いあふれて」)の方が近いかも?そして本来マッキーはもう少し遅いボサノヴァで歌う(こんな感じ↓)から、ポル語でこのテンポはキツかったかも?
続く「O Grande Amor」「My Little Suede Shoes」の2曲はメイン・ヴォーカル出雲井カントク貫禄のソロ。前者はジョビンのボサノヴァ、後者は“バード”の異名を持つモダンジャズの父チャーリー・パーカー(as.)の名演で知られるラテンリズムの軽快な曲だが、歌で聴くのは初めてだし、そもそも歌詞があることすら知らなかった。
そして2nd,setのヴォーカルタイムは先ずマッキーがソロで「Misty」をしっとり。彼女は2月銀座、3月横浜、5月8月六本木とプロ奏者とのライブが決まっており、現在は大ブレイク寸前である。続く「’S Wonderful*1」もマッキー自身はソロで歌えるのにお気遣い戴いて私とのDuetをご所望されたので有難くお相伴させて戴いた。
♪Misty~’S Wonderful~Smile・・・2022年1月14日、SEABIRD二金ライブにて(限定公開動画)♪ (🎥山内さん撮影・編集)
そして私のソロは二金ライブでは毎年お正月に演るチャップリンの「Smile*2」をいつも通りボサノヴァで歌わせてもらう。そのココロは「笑う門(かど)には福来る」でエンディングの語りも「今年2022年が皆様にとって微笑み多き年でありますよう!」という意味のご挨拶で、これも例年通りだ。今年は本当にそうなって欲しいと願う。
今回も美しいフライヤーを制作された杉山さん(ts)は残念ながら欠場だったが、岩井バンマス、加藤さん、山内さんの3管ブラス陣によるエリントンの「C Jam Blues」で賑やかにフィナーレとなった。
*1:「’S Wonderful」のDuetについては既に当ブログにて記事化しているので、そちらをご参照戴きたい。
*2:チャップリンの「Smile」については既に当ブログにて記事化しているので、そちらをご参照戴きたい。
Saigottimo








