2016年12月24日(土)、前尾津也子さんの呼びかけで、朗読集団5Thanks(サンクサンクス)主催「クリスマスお話BOX」が、五反田・さくらテラスのイタリアン・レストラン「EL TRES」で開催された。
「5分~10分でクリスマスのお話か冬のお話を読みませんか」というシンプルな条件で前尾さんが演者として声をかけたのは、同じ朗読の先生に師事する生徒さん仲間、そして私のように座・高円寺の「絵本の旅@カフェ」で絵本の読み聞かせをしている本読み案内人仲間達。
当日集まった朗読パフォーマーは9人。
ランチタイムの12時頃にはキャパが35人というお店はもう満員の大盛況で、前方のテーブルには小さいお子さん達も何人か居て、うん、なかなかイイ感じではないか。

1st.setスタートの13時。5Thanksメンバーの横山さんのクリスマスソングの演奏に始まり、前尾さんの挨拶に続いて、トップバッターの中田真由美さんは、1897年にニューヨーク・サン紙に掲載された有名な社説記事「サンタクロースっているんでしょうか」を朗読、いかにもクリスマスらしいプロローグだ。

続いて、5Thanksのメンバーで音楽を担当し今日もバックで音楽をつけてくれている横山一恵さんが絵本「サンタさんのいたずらっこリスト」の読み聞かせで子供達をどんどん引き込んでいく。
3番手の本読み案内人「かおりん」こと高倉香織さんが読み聞かせた絵本「サンタのおまじない」では、最前列の子供達が「イチ、ニー、サンター!」と一緒に大きな声を上げて大喜び。
かおりん「さあ、これは何かなー?」
子供達「(声を揃えて)ヘリコプター!」
という具合にコール&レスポンスも成立してノリノリだ。
 
4番手の私が読んだのは、絵本「ふたつのねがい」(ハルメン・ファン・ストラーテン作)。踊るオルゴール人形とスノーボールの中の雪ダルマ君のロマンス・ファンタジー。これは私が何度読んでも泣いてしまう唯一の絵本なので泣かなくなるまで読む練習をして臨んだ。
果たして子供にウケたのかどうかは分からなかったが、中田さんから「素敵なお話ですね」、吉田さんも「この踊り子の衣装って女の子はみんな憧れるんですよね」と演者達にウケたので良かったとしよう。
1st.setのラストは真打、5Thanks代表の前尾津也子さん。作品は絵本「メリークリスマスおおかみさん」(みやにしたつや作)。ユーモラスなおおかみさんの絵が可愛い。
 
そして横山さん作の素敵な歌詞カードをお客さんにも配って「きよしこの夜」と「赤鼻のトナカイ」の2曲をみんなで歌う。幼稚園で習っているのか子供達が大きな声で自信たっぷりに歌う姿が可愛い。
 
 
14時からの2nd.setは、本読み案内人の「とっぽ」こと渡辺美恵子さんの絵本「小さなロバ」(ルース・エインズワース作)でスタート。サンタさんからロバさんへのプレゼントに皆の心がちょっとほっこりしたところで、吉田啓以子さんの絵本「かまくらレストラン」(真珠まりこ作)は寒い冬のお話ながら聴く人の心はどんどん暖かくなってくる。
3番手の沓名美沙さんはセルジオ・ルッツィア作のちょっと変わった深いお話「ときめきの部屋」。このお話は絵本もあるが、沓名さんは絵本ではなく朗読で聴かせる。トリはディケンズの名作「クリスマス・キャロル」の絵本を女優の青山杉子さんが熱演。
エンディングは、ビング・クロスビーでお馴染みの名曲「White Christmas」を横山さんの演奏をバックに私と杉子さんが歌って15時前には終演となった。
ここでのイベントは9月に続いて2度目だが、前尾さんがプロデュースした朗読のオープン企画は今回初めての試み。当日まで誰が何を読むのかも分からない「ビックリ箱」的な企画は、演じる側にも聴く側にもすごく楽しいクリスマスプレゼントになったと思う。
 
Saigottimo