10/10(祝)、羽根木公園での「雑居まつり」、我々は2年ぶり6回目の出演。今回は、ひょんなことから声楽科出身の長男Takkuma(タックーマ)をゲストに迎え、「Nostal♪sic Plus」としてエントリーしたが、長男との父子共演はプライベートも含めて初めてだ。

プログラムでは11:05スタートだったが、昨日の予定が雨で順延になった関係で出演者や順番も変わっており、既に10分以上「押し」の状況だ。ステージ裏で待機していると音楽監督の植田さんが来て「少し遅れていますが、予定時間通り(25分間)やって下さい」とのこと。

今回は「J-POPSのリミックス」をテーマに、60年代のグループサウンズに始まり、今年のNHK朝ドラテーマ曲までカバーすることにした。

まず1曲目、ヴィレッジ・シンガーズの「亜麻色の髪の乙女」(1968年)~ザ・ワイルドワンズの「想い出の渚」(1966年)、懐かしいグループサウンズの名曲メドレーでスタート。これは私のメインヴォーカルにTakkumaもコーラスで参加する。

2曲目は1991年に飛び、尾崎 豊の「I LOVE YOU」をTakkumaがソロで歌う。JoejiiのピアノのイントロからTakkumaが「I LOVE YOU...」と歌い出した途端、会場の雰囲気というか空気感がガラッと変わった。なにか会場全体が尾崎豊を偲んでいるような雰囲気になる。

3曲目は私のソロで、外国の詩を訳詞した新井 満が曲をつけ、秋川雅史が歌ってヒットした「千の風になって」(2003年)。尾崎 豊のように逝った父親の気分になって息子に語るというシチュエーションか。

そして4曲目は今年(2016年)上半期のNHK朝ドラ「とと姉ちゃん」のテーマ、宇多田ヒカルが母(藤圭子)を葬送した曲とも言われる「花束を君に」。「宇多田ヒカルにしか歌えない曲」とも言われるこの曲を男声のTakkumaがソロで歌い切った。彼は子供の頃から「ひばり児童合唱団」で吉永小百合とも共演し大学では大晦日の「第九」でクラウディア・アヴァドやN響と共演するなどプロ活動も豊富なだけあって、なかなか堂々たるものだ。そしてこれは逆に父親を葬送する息子からのアンサーソングといったところか。

5曲目は、Joejiiのピアノソロで彼のオリジナル曲を初披露。前回の「Senven's Theme」に続いて今回も数字シリーズで「Three's Theme」。ナイーブでリリックな彼らしい佳曲である。

そして最後は3人でフォークソングの名曲、はしだのりひことシューベルツの「風」(1968年)でフィナーレに。

 

メインステージでのライブが終了すると、次は12:30~13:00で一昨年に続き「アジアアフリカのまち」(公園奥のスペース)でのストリートライブのオファーを戴いている。我々の前は一人の女性が子供相手に絵本を読み聞かせていた。ピアノとマイクをセットして、まずは「ダニーボーイ」をピアノソロから入ってヴォーカルへ。そして洋楽で「この素晴らしき世界」「ケ・セラ:セラ」、「君といつまでも」を挟んで「ムーン・リバー」「ダイアナ」で周囲も大いに沸く。Joejiiと顔を見合わせ「やっぱり、ダイアナは盛り上がるんだねぇ・・・」ロックンロールは永遠に思春期の音楽なのかも知れない。

そしてJoejiiがNHK「みんなのうた」の「かぞえうた」を弾き語りをすると周囲の子供から「あ、これ知ってる」の声も。最後はTakkumaの歌で「SUKIYAKI(上を向いて歩こう)」を皆で合唱して今年の雑居まつりのステージも無事に終了となった。また来年もこの“世田谷のボランティアの祭典”からオファーを戴けるよう、ボランティアに努めようと思う。

 

Saigottimo